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2021年02月06日

ライトを消すだけの高時給な宿直2 レビュー感想 帰ってきた赤い女

「微ホラー」「微ホラーADV」「微ホラーです」だなんて言葉をフリーゲームの説明文やジャンルでよく見かける、という人は多いだろう





要するにガッツリとプレイヤーを怖がらせるホラーではなく、微妙に怖いだけ。


もしくは「メインとなる要素があり、ホラーは副次的なもの」という意味が籠められている




或いは「全力で作ったけど自信がないから微ホラーにした。怖くなかったとか言うの止めてね?」という予防線かもしれない







ところが本作「ライトを消すだけの高時給な宿直2」は、そんな微なんて言葉が軽く消し飛ぶほど、なんといっても怖いのである。怖い怖い



ジャンルもしっかり、「ホラー」だ









言うなればドホラーである









ゲーム性はシンプルで、ダンジョンを探索し、チェックポイントを通過するだけ





ゆく先々で様々な恐怖体験が襲い掛かり、プレイヤーを心底震え上がらせる







実をいうとあるシーンで1度だけ「ホワッ!?!?!?」似非外国人みたいな叫び声を挙げてしまった。








10分前後で終わるホラーゲームとしては、非常に濃密な恐怖体験が味わえる
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(米津玄師っぽい、本作のクリーチャー)

















他のゲームもずいぶん怖いが、心理的にプレイヤーが怖がることを、よく心得た作者だ



油断したところでは着実に攻めてくるし、「ここで来るんだろ?」というところは敢えて外し、次の瞬間には気のゆるみに付け込んで怖がらせに来る



クリアまで1度もビビらなかったぜ、なんて人はいないだろう









ホラーながらに笑ってしまったのは、クリア後の「高時給」のオチと、作者の新作の宣伝がちょいちょい挟まれることだ











評価B+
70点




数年前にレビューした思い出の(?)良作の続編でしたが、問答無用で怖かったですねえ…



プレイタイムが短く、サクっと恐怖体験できるので、おすすめです











他には、「オイクメネ」を攻略中





雰囲気や煽り文でこりゃ面白そうだと期待し最初こそよかったものの、徐々に尻すぼみに……






いくらなんでも作業感がひど過ぎるね……







若干変化するも同じマップを延々探索させられることに加え、フラグが非常に分かりづらく、いくら時間をかけても全く進めないことが多々ある




進展フラグはもう歩数とか、ドアを開けた回数(どのドアでも)とかでよかったのでは…






更にゲームを進めると発覚する事実として、恐ろしいことにセーブ回数に制限があるんですよ(後々回数が戻るかもしれないが、試しに上書きを繰り返したらセーブ不能になった)






セーブが取れない緊張感を出したかったのかもしれないけど、フリーゲームとしては悪手でしょ





私のように時間が取れない社会人ゲーマーは1日10分15分と、夜間に「今日は仕事が忙しかったけど、ちょっとだけやろう」という奮起でゲームをやるのですよ





その「ちょっと」すら許さないってのはねえ…






ソシャゲがブームになった理由の1つが、「基本オートセーブで1プレイが短い」から。スマートフォンというデバイスとの親和性の高さゆえ


もう据え置きRPGとかは絶対無理なんで、私はゲームユーザーとしては、そちら側の人間です



そんな人間には、かなりきつい(しかも結構長編だし)










本気でビビった個所が1つあるし、回復ポイントでもエネミーが襲ってきたり、回復ポイントそのものにトラップがあったりと面白いところが多いだけに、残念





なんとかクリアしたいけど、アップデート待ちですかねえ……


2021年01月31日

かいきみなづき 半 レビュー感想 赤い糸と、狭間黄昏れ

親友を喪った狭間陽子が狭間の世界に迷い込む怪奇異譚、「はざまたそがれ」!



待望の続編は、陽子に似た雰囲気を持つ水無月玲子と、未知の怪奇「妖希」との奇妙な遭遇を描いた怪異奇談、「かいきみなづき」!


いよいよ配信!










「かいきみなづき 半」は、「全二十話と少しの内、八話までの内容です。」との説明文の通りで、90分ほどの内容









いやあ……









まずは遂に来た!って感じだね。また夜行小十具ワールドに触れられることが、個人的に嬉しいよ





さて、レビュー感想です









愛した者が次々と謎の死を遂げてしまう玲子が、その真相を突き止めるべく奔走するストーリー




序幕では「超常現象研究部」の部長視点で進み、玲子は他人との交流を避けたがる、影の薄い部員として描かれる
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そして本編スタートから玲子視点になり、なぜ彼女がそのような行動をとるのかという背景が明かされる





この導入が非常に上手い。








ただの暗い少女だった玲子の悲壮感ある過去が明かされ、一気にプレイヤーの興味を誘う











前作とのリンクとしては、〇〇に殺害され非業の死を遂げた愛美が、またもメインキャラとして登場。1年前の設定なので中学2年生……相変わらずの性格で実に愉快




今回は妙にギャグシーンが多いのだが、愛美はその中心にいるといってよいだろう(怪奇ものとは思えない、ひどい絵面(笑))
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ほかの部員たちも面白おかしく、この奇妙な部活動には、すぐに愛着が湧いた

















グラフィックや音楽は今回もレトロゲーム調で、特にグラフィックの作りこみは素晴らしい



女性キャラクターもかわいくて、姉御肌のみつがお気に入りだ(おっぱいも大きいしな)
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セリフが吹き出しで出るようになったが、喋っているキャラクターにかぶせ気味にほかのキャラクターが割り込むと吹き出しが被さったり、涙を流すシーンでは文字が滲んで見えなくなったり、「ぐるりと見渡す」というテキストが実際にぐるりと回転したり、存在感の薄いキャラクターのセリフが、画面の隅にひっそりとあったり……




独創的で、圧倒的に「魅せる画面」は今回も健在





特に涙で文字が滲むのは、よくこんなこと思いつくなと唸ってしまった











何か元ネタがあるかもしれないが、独自の妖怪として、「妖希」なる存在が登場



水木しげるワールドのように1匹1匹に細かい設定とキャラ立てがあり、妖怪モノとしても独創性が高い。しかも個性的で、憎めないヤツばっかりだ





対抗手段として、玲子が物理攻撃を仕掛けるのも笑ってしまった









各話タイトルが最初と最後に韻を踏むスタイルで出ることも(序章のみ、1行)、同じ世界の話であることを強く感じさせる演出だし、本当に「帰ってきた」って感じです
















評価A+
85点




「はざたそ」ほどの長編では恐らく無いですが、中身の濃さは勝るとも劣らない……


全ユーザーにおすすめできる良作






続編といってもリンクがどの程度かは不明で、今のところ前作プレイは必須ではないストーリーでした。





しかしプレイしていると、すっとぼけた愛美が霊力測定器のメーターを振り切るシーンで「愛美は阿呆そうだけど、実は凄いんだよ」というワクワク感を得たり、小ネタにニヤニヤしたり、伏線の考察も出来ます




……



「はざまたそがれ」の愛美のプロフィールに、「部活動:美術部(超常現象研究部が廃部したため)」なんて記載があったりね…












【フリーゲームコラム。フリゲについてのあれこれ】







▼ふりーむ!に「ぼくらはあの時、あの島で」のイラストが投稿されているではないか。ふりーむ!では公開終了したゲームだが、イラストは投稿できるのね




「ぼくらはあの時、あの島で」「夏色エンジェル」はこのサークルの2大良作で、特に「ぼくらはあの時、あの島で」の読了感は独特だ




これほどに「なんも言えねぇ……」となるエンディング、そうはない



イラスト投稿者が「今も心に残っているゲームです。」と書いてるが、まさにそう。「記録より記憶に残る良作」だ





スチルになると突然キャラクターが老け込むのも、オリジナリティが高くてよかった。こういう印象から、ゲームは人の記憶に残っていく



















「言われてみれば……。はは、お前ら、やたら老けたよな。五島なんて、チビのままオバハンになったんだな。あっはははは!チビのオバハンって!」







前々から予告していた「死月妖花」の考察記事「死月妖花 解体妖書」(正直、余りのネーミングのダサさに悶絶)、手始めにキャラクターの生存率・死亡率を調査すると予告していたが………






コメントに触発され、そろそろやるかと思っていた矢先……










なんと、既にやってる人がいた







ググってよかった……。
(;゚Д゚)



まあ発案は、私のほうが先だけどね








簡易な画像1枚に纏められてはいたが、このような客観的データは、当然ながら誰が纏めても解釈の違いはあれど、ほぼ同一になるだろう




ということで「死月妖花 解体妖書」(正直、変えたい)……








初っ端から頓挫














▼コメント欄などでゲームのディティールの話題が続いたので、もう少しだけ言及(この話は前々からしたかったので、ちょうどいい)





結論からいうと、「リアリティは大事だが、追求しすぎるとゲームとしてはつまらなくなる」と常々思っている




たとえばリアリティを追求するなら、武器が壊れないことはおかしい



だが私は武器が壊れるゲームが大嫌いだ。面白かった試しがない(「FE」のようにそれ自体が戦略というゲームは除外)








言語に関しても、そこまでこだわる必要はない。なぜなら、既に失敗例が存在するからだ。




それは「風雨来記2」だ







「風雨来記2」は沖縄を舞台にしたゲームで、オバァという訛りの強い老婆が登場する。オバァの方言は翻訳されておらず、読むと疲れるだけで、何も面白くなかった





リアリティ演出に失敗していた。最低でも翻訳をつけるべきだ







オバァがナニ言ってるのかわからなくストレス。




おばぁがいっていることを理解するのがとっても大変




皆さん同様に、オバァの方言がどうしても理解できず辛かった。
頼みますから標準語の訳もつけてくれー




オバアのウチナーグチ(方言)は、おそらく普通の人にとっては意味不明でしかない。方言を文字にすると一層分かりにくい。特に一部のシナリオではオバアの言葉が分かるかどうかで随分と違ったものになる。









以上はレビューからの抜粋だが、プレイヤーの1割も理解できなかったのではないか




やはり、ゲームとしての面白さにはつながっていない






私はこの経験から、歴史ものや地域色の強いものは、ディティールやリアリティに単調に拘るのではなく、「ゲーム向けにアレンジ」することが大事と思っている






そんなわけで、私が時代考証やディティールにこだわらないのは、そのためです。


バズーカ砲が登場する「どろろ」は滅茶苦茶だが、キャラゲーの名作














▼一般的なフリゲユーザーは、フリゲの保存はどうしているのだろう。プレイし終わったら、削除するのだろうか。




基本的に私は、DLしたフリゲはいかなる内容であれ保管している(一応言うと、一切の例外なく、アップしません)。




アップデートされても、古いバージョンを取っておく。私はフリーゲームレビュアーであるのと同時に、フリーゲームコレクターでもあるのかもしれない。作者が非公開にする作品も多いので、保管は欠かせない








年代別に保存しているが、ファイルの整理中、あることに気づいた





それは容量が年々増加しているということだ






「あることに気づいた」なんて言わずとも、コンピューターゲームとは古来よりそういうものだ。フリーゲームもまた、例外ではないと改めて思ったわけだ






以前「はざまたそがれ」を「日本一軽量な大ボリュームの名作」と称したが、「かいきみなづき」に至っては、なんとたったの6,314 KByteだ



恐ろしく軽い。だがこれは、例外も例外。昨今では稀有もいいところだろう








2009年配信の「よみがえる思い出」は、圧縮状態でなんとたったの942KByteである。1メガにすら満たない。即興ゲームではない、1時間近い中編がこれだけ軽いとは恐ろしい




昔は珍しかった1ギガを超える大作フリーゲームも増えてきた。テキストファイルは軽くとも、音声がつけば重くなり、ムービーが入れば大容量となる。昔はフルボイスのフリゲなんて、考えられなかった




やはりフリーゲームは商業ゲームに、容量的にも肉迫している






DLサイト運営者は大変だろう、頑張って欲しい。可能な限りのフォローはしたい。









「よみがえる思い出」は、ロリコンがテーマの怪作である




作者はロリではなくロリコンを描いた。





女子小学生ヒロインに接近するシーンでは「おれは少女に顔を近づけた。朝食のものらしい、苺ジャムがほのかに香った」という迫真の名文が出てきたり、隠れた怪作である


2021年01月17日

わたしの素敵なおうじさま レビュー感想 どうか彼女の幸福な結末を見届けてあげて下さい

ひび割れた世界が望んだ、幸福な結末は。





──貴方はわたしの素敵なおうじさま。



とある街のマンションで暮らすユメイはだんなさま(主人公)が大好き!!





だんなさまに愛されて過ごす、穏やかで幸せな毎日。




今日もまたユメイの日常の幕が上がります。




この物語の観客である、あなた様にして頂きたいことはただ一つ。






どうか彼女の幸福な結末を見届けてあげて下さい。























嘘の中で真実を探し、虚構の中で愛を見つける!


夢の狭間で出会った「おうじさま」は、誰なのか……


夢から覚めないお姫様と、「彼女」だけの「おうじさま」の、幸福な物語!







……傑作!














微サスペンス風味×ヤンデルノベルと銘打った「わたしの素敵なおうじさま」は、前半・後半で内容が全く違うことが特徴だ






前半は主人公の妻であるユメイ視点で、おうじさまとのラブラブな新婚生活が描かれる



グラフィックは可愛く、キャラクターはまばたきもする






面白いのが、女性視点の乙女ゲーチックなゲームでありながら、主人公である「だんなさま」の名前を、プレイヤーが決めることだ




プレイヤーネームを入れると、感情移入できていいだろう
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だが中盤以降、世界観やグラフィックは一変。



幸せそうだがどこか違和感のある……新婚生活の真相を追求する、サスペンスノベルへと変貌する



伏線回収やどんでん返し。真犯人の登場もあり、ストーリーは一気に盛り上がりを見せる









特にIFシナリオ(?)である終幕は、これまでの展開からすると余りにも甘く淡い夢のようで、とても切なくなる





「この夢が覚めてしまったらどうなるのだろう」と心配している「おうじさま」に、私は最大限の感情移入をした(ずっと、「そこ」が気になってたから)




「彼女」と「おうじさま」……そして「あなた」とは一体何者なのか……サスペンスだけに、推理しながらプレイして欲しい










尚、本作は「ラヴ・シルエットシンドローム」作者の新作である



「ラヴ・シルエットシンドローム」とはあまりにも内容が異なるが、UIの洗練された雰囲気やグラフィック使いの上手さから、同作者の新作と実感する










評価A+
80点




久しぶりに「文章に力があるゲーム」で、印象的なセリフ、好きな言葉が一杯あります


「言葉が好き」というゲームは稀なので、特に気に入ってます





選曲も良い。私はしゃろうの「morning」が大好きだが、同じくしゃろうの「10℃」と「アトリエと電脳世界」が使われている。いいタイミングで流れる。









ネタバレはあえてしません。






「貴方が」、どうか彼女の幸福な結末を見届けてあげて下さい
















【フリーゲーム小話】







▼「私は犯人役になりたかった」をプレイ








……どうして推理ゲームは探偵役を操作するものばっかりなんだ?
たまには犯人視点でプレイさせてくれよ。

と思いながらゲームを探していた将棋部の青年。
しかし、どうしても欲しいゲームが見つからない。









……以上が設定だが……犯人が主人公のゲームは「金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼」という名作キャラゲーがある


















▼flashが終了した





このブログでレビューした良作flashゲームといえば、やはり「せいかい探し」だ




本作についてググったら、面白いものを発見した





それは作者自身による実況動画








自作ゲームを自ら実況する作者はたまにいるが、この人は非常に興味深い発言をしていた









なんと、プレイヤーの評判最悪の主人公が、作者の中では「本当に一般的な男の子をイメージして作ったんですよね」「平々凡々な、普通の主人公」だというのだ









(;´・ω・)……









(;´・ω・)………











(;´∀`)………













あの犬畜生にも劣る男が!?














作者のこれまで出会った「一般的な男の子」が、やべーやつばかりだったのだろうか……

















しかしこれは、実に面白い発言といえる






何故なら、プレイヤーと作者の間で、明白な温度差があるからだ








その決定的瞬間が、畜生主人公によってもたらされたわけだ












ゲームを作っている最中、作者が一番気になるのは作画ミスでもバグでもない







「これ、面白いのかな?」
じゃないだろうか?








自作ゲームを客観的に判断するのは、とても難しい







そもそも自分を客観的に評価することが、人間には難しい









私はよく全盛期の木村拓哉にそっくりと言われるが、客観的には全盛期の反町隆史にそっくりだからね










私は「フリゲは好きなものを自由に作ればいい」とよく発言するが、他人に評価を委ねる以上はここを外すとただの自慰になってしまうのもまた事実だ








ゲーム制作だけに限らず、創作では極力プレイヤーや読み手とのギャップを無くさなければならない





でなければ、「作者がいくら面白くとも、プレイヤーにとってはまるでつまらない」という事態に陥るからだ





よく、つまらない話をさも面白いかのように、なぜか本人だけがウケながら話すお寒い人間がいるが、まさにあれになってしまう










自信作がコケることも、自信がないまま配信した作品が好評だということも、時にはあるだろう





だがそれもまた創作の醍醐味だ












「ゲームの主人公としては、必要以上にそう映ってしまった」とも発言している



意識のズレもあるが、見せ方の都合も存在したのだろう



やはり創作とは難しい








「せいかい探し」は主人公の犬畜生っぷりを含めて良作なので、まだ可能なうちに、ぜひともプレイしてほしい






主人公が喋らないゲームこそよくあるが、ヒロインが(OP,ED以外)喋らないのは地味に画期的ではないか

















▼ティラノゲームフェス2020入選予想に、「さりとて君影草は咲く」「胡蝶蘭のメヌエット」「ヤドカリ」を追加



この3作品……参加タグが付いてなかった気がしたが、見落としてたかな?
(´・ω・`)?




「さりとて君影草は咲く」は題材がベタながらに面白いのでその興味でクリアまで持っていける。「胡蝶蘭のメヌエット」は見た目のイメージからは予想だにしない展開でしたね



2021年01月05日

廃品回送 レビュー感想 ありがとうございましたア!

階級社会







というのはすでに日本にも根付いていて、職業や年収などにより、地位は大きく変わる








「廃品回送」の世界観ではそれが居住区に表れていて、「ドラクォ」のような階層で分かれている









舞台となる第7区は、ほぼ最下層。太陽の光も届かない、スラム同然の闇の町




住人の心にも、光がさすことはない






アル中の父親に虐待されている主人公は、ジャンク品を拾っては小銭に変え、それを父親の酒代にされながらも、生計を立てている





なんとかして上へ這い上がろうと、もがき苦しむ













なんといっても、言葉は悪いんだけど「底辺」の描き方が上手かった





登場人物はみな腐ったような生活をしているし、死人みたいな存在








グラフィックが美麗で、演出もいい


ボロアパートの隣人が、面格子に傘をかけてるんだよね。何気ないオブジェクトだけど、とてもリアルだ



実際、粗悪な賃貸では決まって見る光景だろう
















主人公には生き別れの妹ミヨがおり、第4階層で生活している






2度と会えないはずの妹だったが、ある切っ掛けから再会
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彼女は、とある目的のためにやってきた










………





2つあるエンディングで、兄妹の運命を見届けた感想としては……









せがわやカロンの、ダーク要素だけを抽出したかのようなゲームだな











よくこんな救いのかけらもないゲームを作ったなというくらいには、ダウナーだ








なにせ2つあるエンディング、どちらも全く救いがない。



バッドエンドと思しき選択肢を先に選んだので、もう1つをグッドエンドだと思っていた







ところがもう1つの選択肢は、更にダークなエンディングへの片道切符だった






ここまで鬱ゲー路線に徹したことは凄い














兄を助けたい妹。這い上がりたい兄。




第4区に住む妹は、なぜ第7区まで落ちてこれたのか……





このあたりの真相や「バット」の使い道は予想の範囲ではあるが、それでもインパクトがあった






階層世界に翻弄されるふたりの末路。ぜひ見届けて欲しい













評価B+
70点





進めるたびに美麗なグラフィックがテキストごと変化したり、細部まで凝ってましたね




マップも狭いので、迷うこともないでしょう




なかなかの胸糞ゲー(妹ゲー)で、おすすめです














【フリーゲーム小話】




▼以前、「reversal」の作者は作品を最も多く見られたフリーゲーム作者
ではないか?




…と書いたけど、作者の作ったシバター動画が、なんと大晦日のRIZINで流れていた




しかも全国放送だ





編集でカットされたとはいえ、全国放送で自分の動画が流れたフリーゲーム作者は、日本中で1人じゃないか?









元ニホンジンであるウタエルの全国デビューに隠された、影のMVPだね















▼「機械人形は歌わない」をプレイ







ファイルを立ち上げたら、いきなりゲームシーンから始まる演出が面白い








「レシオハーバーへようこそ」などフリゲで稀に使われる手法だが、作者ロゴやタイトル画面を通過せず、唐突にゲームが始まるのはフリーゲームならでは




最初の仕掛けの時点で面白かった













▼ライブ2Dと聞けばVチューバーのイメージが強いだろうが、最近、フリーゲームでも使う人が増えてきた





私がこの技術を初めて目にしたのは、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブル」だ



私がというか実はこれ、ライブ2Dを使った最初のゲーム作品





PSPの古いゲームなので、覚えているゲームファンは25歳以上だろう









だがクリエイターの技術が試作段階だったのか、当時としても不自然で仕方なかった。


胴体に反して顔が浮いており、要らないとさえ思っていた









それが今やプロが開発した「プロセカ」が別格にせよ、アマチュアでさえ使いこなすクリエイターが数多くいて、開発技術がどんどん上がっていると感じる







特にノベルゲームは紙芝居と揶揄されることが多いので、がんがん動かして動芝居に進化してほしい








フリーゲームでは、「きっとぜんぶ私のせい」「生真面目な後輩ちゃんのゲーム」「女のフリしてゲーム作ったら、女装することになりました」などが使っている






だがフリーエロゲでは私の知る限り、「ボランティアハート(トランプ)ラブ」くらいか



これは乳が揺れていた。ライブ2Dのエロゲでの正しい使い方である



エロゲはノベルゲーム以上に紙芝居と揶揄されるので、そこを脱却する鍵はライブ2Dにこそあるのかもしれない







尚、私はこれっぽっちも使いこなせない








2021年01月01日

ポルノ地獄・完全版 レビュー感想 ちゃんと自分の気持ちを言葉にしなきゃダメだって何度も言ってるだろうが!!!

吐き気を催す邪悪とはッ! 


なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!




自分の利益だけのために利用する事だ…




父親がなにも知らぬ『息子』を!!



てめーだけの都合でッ!ゆるさねえッ!



あんたは今!再び!息子の心を『裏切った』ッ!
















オリジナルである「ポルノ地獄」のレビューと重複するポイントはカットするので、未読の方は、こちらからどうぞ









完全版とかあるの???


「ポルノ地獄」は十分完成されていたが…


というのが第一印象。






だがそう思いながらもシュラとエイチがあの後どうなったかとか、わざとらしく存在を示唆される後輩など、引っ掛かりはあった



「ポルノ地獄・完全版」はそれらすべてが、ひとつの結末を迎える







「ポルノ地獄・完全版」のレビュー感想としては……















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ゴクンッ!!

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いやあ、マジ吐きそうっすわ……








「ポルノ地獄」にはね、アカネという女子高生をレイプし、ハメ撮り動画をエサに脅迫してくる「おじさん」が悪役として登場するんだけど、そんなおじさんが可愛く見えるほどの邪悪が、「ポルノ地獄」に隠れていたことにびっくりだね






いや隠れてはいないし、立ち絵すらない割には、重要なポジションではあったのだが…






まあそれはもちろんシュラの人生を捻じ曲げたシュラパパなんだけど、「性癖がおかしい人」くらいに思ってたら、まさかここまで人間未満とは思わなかったよ







ここにシュラのパパに対する行き場のない歪んだ愛情が掛け合わされ、プレイヤーとしては、感情の梯子を外されたような、なんとも持って行き場のない感覚を味わったよ





ゲームやっててこういう気持ちになることって、あんまない



















追加シナリオには、アカネはほとんど登場せず、主人公になったシュラの物語だ



「ポルノ地獄」の主人公兼ヒロインは、やはりシュラといえる






シュラは「地獄」から抜け出せるかもと信じ、自分を児童虐待していた父親に「答え」を出すんだけど……
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かなり賛否ありそうなエンディングだ。









シュラのあまりにも歪んだ実父への性愛、そして優しさ……






正直なところ私はこのエンディングを、これっぽっちも予想できなかった






典型的な「わるもの」が討たれてはい終わり、だと思っていた






だがまさか、こんな結論とはね…


性愛ものとしては、かなり特殊な読み味に仕上がっている














他には、シリーズ作品である「ジャナイホウ地獄」とのリンクや、次回作(?)への仕込みが追加されていた



新キャラクターのシアンも、いじらしくてなかなか可愛い











追加シナリオには全く登場しないおじさんだが、出場した時には、相変わらずキレが凄かった





「おっぱい、おいちかったよーーーーーーーーーーー!!!」


「マンママンママンママママンマぁああああああああぁあーーーーーーー!!!!!!」






…とか勢いありすぎて絶対に笑うわ(笑)












評価A+
80点




フラグも修正されており、よりストーリーにインパクトが増しましたね(でも一部、差し替えという名のカットはあったかも)



絵もすべて描き直された、名実ともに「完全版」






すさまじい嫌悪を感じながらも、ラストで奇妙な感覚に浸りたい人は、是非ともやってみましょう



「鬼畜モノ」「胸糞ゲー」「BL」に分類されるものの、それでも類似するゲームがなかなか無い





ましてやフリーゲームとしては、きわめて希少なゲームでした








おすすめ




2020年12月31日

2020年下半期おすすめフリーゲームランキングベスト5と、名作まとめ

管理人「上半期と下半期の良作まとめ記事が7本あります。あと1本書いたら何本になるでしょう?」





読者「バカにしてるの?8本」






管理人「不正解」








読者「は?」










管理人「レビュアーは……最初に7本の記事の1位が何か…聞いて欲しいの…そして残り1本の名作フリゲを、一緒にプレイして欲しいの……」







管理人「………それが答え…」

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……

………






というわけで半年に1度恒例、上半期・下半期のおすすめの良作フリゲ特集






2020年下半期に配信されたフリーゲームから、レビュースコアをつけたフリゲを対象に、ランキング形式で発表






コロナで大変な世の中になり、巣籠もりしている人も多いでしょう



是非巣籠もりゲーム選びの参考にしてください













まずはこれまでの名作たちを、振り返りましょう。一緒にね








2017年上半期
第1位、籠の街
第2位、あの夏
第3位、メンヘラフレシア
第4位、アカイイカア
第5位、女子トイレの殺人




2017年下半期
第1位、夏ゆめ彼方
第2位、夕焼け空の下
第3位、クチダケ
第4位、ぼくの帰る町
第5位、安楽木(やすらぎ)さんは席についた ―消えた一億円の謎―




2018年上半期
第1位、ほろびのゆりかご
第2位、reversal
第3位、ダアトの神
第4位、ぼくらはあの時、あの島で
第5位、せいかい探し




2018年下半期
第1位、夜底奇劇・星空物語
第2位、しらない星のあるきかた
第3位、よながさま
第4位、虚ろ町ののばら
第5位、真昼の暗黒




2019年上半期
第1位、死月妖花〜四月八日〜
第2位、フィギュアディテクト(推理デスゲーム)
第3位、赤異怪段 -アカイカイダン-
第4位、Thiscommunication
第5位、未来に舞う蝶の色は




2019年下半期
第1位、電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜
第2位、ネコ実験室
第3位、あめまち
第4位、リュネットプラネット
第5位、サイコロサイコ




2020年上半期
第1位、Human killing
第2位、濁り墨
第3位、ポルノ地獄
第4位、電映の子
第5位、瞬刊サンガコミックス










今も輝きが消えない、名作・良作たちです













2020年上半期第1位は、「Human killing」
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グラフィックの細部にまで伏線があり、クリア後まで驚きの連続



真相を知った時のもの悲しさは、ひとしお








では前置きはここまでに、2020年下半期に配信された、今後も輝き続ける名作・良作フリーゲームたちを、ご紹介しましょう
















・第5位










しつこく復縁を迫る元カノを切り捨てるため、強引に新しい彼女を作った主人公





だがそれが、転落への始まりだった













きっとぜんぶ私のせい
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アップデート後の作者コメントによるとフォント以外すべて自作とのことで、技術点が非常に高い




背景美術は非常にリアルで、存在感抜群(0から描き下ろしたのだろうか、上手すぎる)





だが私が一番気に入ってるのは、実は音楽。




特にタイトル画面でも流れているメインテーマは、なんだか吸い込まれそうな雰囲気がある

















・第4位














ヤンデレは「主人公」を騙し、ゲームは「プレイヤー」を騙した

















【脱出ゲーム】愛の監禁ごはんはXXXチャーハン
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監禁されたふたりのプレイヤーキャラ(主人公とヒロイン)を交互に操作し、謎の館からの脱出を目指そう



主観視点を活かした伏線トリック、どんでん返しはお見事





















・第3位











あなたのこと、好きになってもいいですか?



わたしのことも、好きになってくれますか?









こんなわたしでも、好きになってもいいですか?


















モブだけど、主人公くんを好きになってもいいですか?

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今回、もっとも商業ゲームに近いテイストの一作





モブ子をヒロインにした作品は多々あるが、ポジションまでもが「その他A」からスタートするのは、稀だろう






サークルの前作と違い「ウケのいい題材」ということもあり、随分DLされたようだ





……






ひとつだけ、お願いがあります!










いなくなってしまった「織リシ心ノ果テニ」
のこと…







時々でいいから……








思い出してください……




































・第2位









人間と機械の違いって、なんだろう?



心が、あるかないか?






なら心がある機械を壊すことは、人を殺すことと、何が違うんだろう?







あなたの心に問いかける


















TOWER of HANOI

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人間とロボットの違いとは何か。人間の命と、バーチャルに作られた生命の違いとは何か





SFでありながら、ヒューマニズム溢れるテーマ性。



主人公の出した答えを見届けて欲しい



















そして2020年下半期、第1位……










恐怖に次ぐ恐怖、逃走に次ぐ逃走





恐怖の果てに見たものは、愛か破滅か







彼女を救いたくば、滅ぼせ






彼女以外のすべてを














怨溺 ―ONDEKI―
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あなたの心を狂わせる、ドラマチックホラーアクションADV





エンディングで主人公が取った決断。やり直せない選択…





是非ゲームプレイで体感して欲しい















・次点の良作たち















Wahrheit School
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サスペンス微ホラーADV。仲良しグループの闇を描く





見ての通り最初に死ぬのは、役立たずっぽいデブ

















流れ星に願いを(完成版)
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白人少女の義妹との、ひと夏の思い出





主人公とヒロインのセックスシーンが最大の見せ場。




18禁ゲームなら、「ただのエロシーン」。たまに一般ゲームにあっても、「適当に流す」だけ。



それをこんなふうに美化したことに、ちょっと感動した




どうも私は、傷ついた人が報われるストーリーに弱い














Sea glass(シーグラス)
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映像で魅せる、ショートフィルムノベル。



実写やCGをふんだんに使い、プレイヤーを誘導するトリックも見事





相当オサレ



















人形遊び
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ウィットに富んだジョーク満載のコメディホラーという、稀有な存在


だが怖いシーンはしっかり怖い
















吹き溜まりの彼女
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現実より悲惨なゲームを、やってみないか?



















のろいあれといって
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のろいをテーマにした、メタフィクションホラーアクション






このゲームが脅かすのは主人公ではない、あなただ
















「ヤンデレ=さつじんしゃ?」
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ヤンデレについて考えるヤンデレゲーという、めったにお目にかかれない一作















KOKUTOU - 鐘塔の幽霊 -
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骨董オタクのおじさんと不思議な性格の女子高生がコンビのコージーミステリ、第4弾。シリーズ最大のボリューム



難易度が低く死人も出ないので、万人におすすめできる















雇い主とバイトくん
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知り合いの女性から「ストーカー被害に悩んでるから、彼氏の振りをしてよ」と頼まれる




派手な女子大生ギャルと、冴えない青年。交わることのなかったふたり……




青春が始まるのは、いつだって突然だ!















お前のスパチャで世界を救え
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Vチューバーばかりか、スパチャまでをも題材にしたADV



細部まで作り込まれており、Vチューバーを題材にしたゲームでは格別の出来













MYJOLLYROGER -マイジョリーロジャー- 
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海賊をテーマにした、冒険活劇フリーゲーム




未知の島への上陸、宿敵との戦い…







君の求める海洋浪漫が、ここに



















【2020年下半期フリーゲーム総括】







なんといっても「S+ランク(90点以上)」をつけた名作が、驚くべきことに、3本も出た事でしょう




これは完全に異例の事態で、このブログ始まって以来の出来事




3年半で3本くらいしか存在しなかった正確な本数は忘れたSランクが、たった半年間で同じ本数出たのですから、その希少性が改めて解かることでしょう







近年は本当に豊作で、私以外のフリゲプレイヤーから見ても、おそらくこれほどの名作が揃った時期は、ここ10年でも無いんじゃないでしょうか





フリゲって、本当に面白くなってるんですよ










RPGの「TOWER of HANOI」…



ホラーアクションADVの「怨溺」……




……


…………








そしてもう1作……

















・もうひとつの第1位










時は戦中、あなたは大戦を懸命に生きる、ひとりの女性になる







あいつは「戦争」と「歴史」を描いたが、お前は「人間」を描いた















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乙女ゲームとしてはあまりにも王道から外れている、かつ既存カテゴリには殆ど当てはまらないのでDLは増えないでしょうけど(本来の客層はおそらくやらない、逆にそうじゃない人がやりそう)、文学的でドラマチックなストーリーや人間模様の描写など、とびぬけた表現力を持った名作








特に、あるエンディングのラストシーン……





最後のメッセージ3行は、数あるノベルADVの中でも、最良の美しさ






これほど綺麗な文章で締めくくったシナリオを、私はほかに知らない


この3行を読むためだけでも、プレイする価値がある名作









……




余談ですが「鼓草」のレビューに書いたこの部分…


……えっ?どこって?



ここだよ!













評価S+
100点



素晴らしい名作でした。

フリーゲーム史に残る名作でしょう













↑ここ!!









「鼓草」、つまり上が黄下は緑という蒲公英のカラーリングにしたのですが……






数か月間誰も気づいてくれなかったね













誰も気づいてくれなかったことはさておき、予告した通り2020年下半期は、1位が2本ある「フリーゲーム 優しい世界」始まって以来の、異例も異例の事態となりました






RPGの「TOWER of HANOI」…



ホラーアクションADVの「怨溺」……





そしてノベルADVの「鼓草」……








それぞれ作風もジャンルもまるで異なる3作の名作が揃い踏みで、フリーゲームファンとしては、大満足






これ以上ないくらいの半年でした












【おわりに】






今年も平常運転で、変わったことといえば、ブログ村への登録くらいですかねぇ……





PCは右サイドバー、スマホは画面下に張られたバナーから、ジャンプできます






PV数や人気記事がある程度可視化されたので、「あ、こういうフリゲが人気なんだ」「管理人よかったね、この記事受けたじゃん」みたいな、面白い発見があるかもしれませんよ(このように表示されます)
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「フリーゲーム 優しい世界」も、早いもので来年2月で4周年





4年もやると情勢が変化する(もしかしたら、客層も)もので、立ち上げ当初はホラーゲームレビューばかりが伸びていたこのブログも、今ではノベルゲームレビューばかりが伸びるようになりました



フリーゲーム界隈にも「主流」があり、「空気」が徐々に変化しているのを実感します




以前から要望の多かったスマホゲーム(ソーシャルゲーム)のレビュー・プレイ日記も、少し書くようになりましたね







2021年も、何かが、それはもうひっそりと変わりそうです









ブログ下火の時代にもこのような個人ブログを読んでくださる方々と、フリゲ下火の時代にも「こんなに面白いフリゲがあるのか!レビューしたい!皆にも知ってほしい!」と目をキラキラさせる好奇心旺盛な子供ような気持ちを想起するほど面白いフリゲを作ってくださる製作者のおかげで、このブログは、4年も続いています。






いつも皆さんには、感謝の念に堪えません
(ꈍ◡ꈍ)








(ꈍ◡ꈍ)…











(ꈍ◡ꈍ)……










( ^ω^)< ま、本当は俺のライティングスキルや継続力のお陰だし、ダメゲーレビューもしたいけどなぁぁ!!時間があればな!!





ダマレヨ
( ´∀`)σ)Д^)















来年はどんな面白いフリゲと出会えるのでしょうか、今から待ちきれません





皆さん、今年もお疲れさまでした。来年も多分続けますので、当ブログをよろしくお願いいたします








尚、3年ほど前から予告している、「おちん〇んがふっくらするフリゲヒロインランキング」ですが……








長い歳月でやっと10キャラクター分ストックしたのに、管理人の頭が悪すぎて数を10まで数えられなかったので、もうしばらく延期したいと思います








来年の今頃までには、10まで数えられるように算数を勉強したいです





2020年12月29日

サクラ革命〜華咲く乙女たち〜を攻略し花組司令になる 三章 そもそも、サクラ大戦の定義とは何か?

久しぶりに起動して、ガチャ10連





相変わらずの強運で、★5の高崎つつじを引いたあ〜。
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CGモデルだとサッパリだが、なんと黒星紅白キャラデザらしい…





黒星紅白!!懐かしい!!






彼は昔「サモンナイト」というゲームのキャラクターデザインを飯塚武史名義でしていたが、もうこの名は捨てたのだろうか






「サクラ革命」はスタッフクレジットを非公開にして逃げたと話題になったが、相次ぐ批判に晒された所為か、今は公開されている







ソシャゲとは思えないほど大量のスタッフで、開発規模の大きさを伺わせた






そこには驚いたことに、ささきむつみの名前もあるではないか…





ささきむつみ(ささむー、336)といえば、なんといっても「メモオフ」だ…「HAPPY☆LESSON」「L@ve once」







飯塚といいささきむつみといい、懐かしすぎる…



まだ活動してたんだね…





この人選は懐古を狙い撃ちしている








しかし奇妙なのが、ささきむつみデザインのキャラクターが公表されていないことだ。



ネット上のどこにも情報が落ちてない。ニュースサイトにもなければ、本人もツイートしていない…








本作はプロモーションに失敗しているが、もっと90年代、2000年代のゲームファンに向けた要素があるということを押し出せば、現状ほどの酷評はなかったのではないか






キャラデザが藤島でも師匠でもない。それはいいとして、ならばこの世代に好まれ、かつゲームにマッチする人選ならばここまで叩かれなかったのでは




少なくとも私は飯塚とささむーが参加しているだけで、結構嬉しい








あとは、声優か……




知ってる人はほぼいないが、ソシャゲのスタートダッシュは出演声優によって大きく変わると言われている



だからほぼボイスが必要ないようなゲームでさえ、ソシャゲはやたら声優を起用する





そのあたり、「サクラ革命」はどうなんだろうね…


有名な人たちなの?















1章3話まで進めたが、いまのところ本当に凡作


叩かれるほど駄作でもなければ、良作とはちょっといえない








このゲームの評判は著しく悪い。



ヒロインがブスだの劣化版「FGO」だの散々な言われようだ









だがそんな一面的な批判はどうでもいい。




問題はこれが「サクラ」か?ということだ







今のところ「サクラ革命」は「サクラ大戦」じゃないどころか、「サクラ」ですらない









「サクラ」に必須な要素が悉くカットされているからだ







中でもこれはないでしょってのが、主人公がヒロインのトラウマを払拭し、信頼を得ていくストーリーが全くないこと




主人公を無人格の空気キャラにしたことが、ここでもわざわいしている






ヒロインたちが勝手に話を進めて、解決してしまう。主人公はいつも蚊帳の外だ



一番闇が深そうな義足のアスリートのゆうでさえ、そうだ










大神が帝都に赴任した時、好意的なのはさくらやアイリス、紅蘭にカンナくらいのものだった。



だが大神を本当に信頼しているわけではなく、闇を抱えた乙女たち。大神はそんな乙女たちの闇に立ち向かった






マリアやすみれ、「サクラ2」の織姫やレニは大神を信用していないどころか、織姫に至っては舐め腐っていた
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だが彼女たちにはそうするだけの理由があった









そのトラウマを大神が解決し信頼を得ていくのが「サクラ」の醍醐味

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「サクラ3」はよりその部分がクローズアップされ、ロベリア以外のヒロインは全員大きなトラウマを抱えていた。もちろんそれを解決するのは大神一郎だ










だが「サクラ革命」は最初からヒロインがラノベのように好意的で、主人公が彼女たちの信頼を勝ち取るストーリーが全く無いんだよね
















この一連の成功プロセスは主人公である大神一郎の成長とも直結しており、「主人公の成長」「ヒロインの主人公への好意」に大きな説得力が生まれたのに、「サクラ革命」はそれらの要素がバッサリ切られている





これではとても「サクラ」だなんていえないね











「サクラ革命」をラノベ的なゲームとして評価すると私はそこまで悪いと思わないので、なんとかクリアしたいけどねぇ…





必要とあらば課金も辞さないですよセガさん










……えっ?







大河新次郎と神山誠十郎の話もしろよって?







……









誰だっけっ?






2020年12月27日

【脱出ゲーム】愛の監禁ごはんはXXXチャーハン レビュー感想 「私を信じてください」

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「メンヘラちゃん家からの脱出」の続編(未プレイでも問題なし)





いやー……






久しぶりにフリーゲームに熱中したわ。これは凄い良作だ











美麗なイラスト、秀逸なストーリー、誘拐犯との頭脳戦……




何もかもが、とてもよくできている











なかでもやはり優れてるのは、ストーリーだね

ここまでストーリー性が高い脱出ゲーム、そうはないでしょ









主人公は10年ぶりに再会したヤンデレ幼馴染に監禁されてしまった青年、進



だが進には交際中の彼女、春華がいる




ヤンデレ幼馴染は「そんなブス、進くんにふさわしくない!!」と進と春華を誘拐、監禁する






そして始まる脱出ゲーム…







そう脱出ゲームが始まった瞬間から、すでに「愛の監禁ごはんはXXXチャーハン」の「騙し」も始まってるんだよね








技ありの伏線と仕掛けられたどんでん返しが、実に面白かった。


特に巧妙な伏線は素晴らしい







「伏線が凄い系ゲーム」はいろいろあるが、いかにも「これが伏線ですよ」という伏線より、このような「どう見ても雑談や独り言なのに重要な意味がある」「キャラクター性に真実が隠されている」伏線のほうが高度だし、真相を知った時の衝撃はとても大きい



ノーガードのところを、クリティカルだ









そして何より、別室に監禁された所為で触れ合えないにも関わらず、それでも相手を守ろうとするふたりのひた向きさに、正直少し感動してしまった






特にヒロインである春華の進くんへの必死さが素晴らしい



本当に好きだってことが伝わってくる




タイトル通り、「愛」を感じる




これは胸を打つよ

















評価A+
80点



「熱中した」という表現がぴったりな、まさに「ゲーム」でしたね




進と春華を交互に操作し攻略するプロセスは頭を使い、それでいてストーリーも面白い



イラストも綺麗で、真相に近づくたびタイトルスチルが変わる演出には戦慄し、最後は感動できる



画力的にも可愛いからグロテスクまで、幅広い絵が描ける




謎解きの難易度も、丁度良かった



……


………










フリーゲームの脱出ゲームとして、5本の指に入る良作でしょう


おすすめ!



2020年12月21日

フリーゲームブログ小話……にもならない、管理人からのお知らせ(1年ぶり2回目)

大丈夫だとは思うんですが、念のため、連絡事項を記載しておきます(前回の不具合も、去年の今頃だったので)






伊成狐珀さん(「タマキハル〜序章 艮為山編〜」「タマキハル〜プロト〜」の作者。たぶん美人)やちはなさん(ヤンデレ研究者。絶対美人)もコメントされてましたが、コメントを書き込むとERRORすることがあるようです




「2019年下半期 おすすめフリーゲームランキングベスト5と、良作まとめ」にも書いたように、年末年始から確認されています







あれから、ほぼ1年……


修正したかというと……








完全に放置していました










もし「俺のコメントが載ってねーぞ!」「私のレスがついてないよ」という事がありましたら、宜しければ再度書き込みしていただけると助かります







かくいう私もこのブログの管理人なのにERRORを吐かれたことがあり、「アレッ!?これ誰のブログだっけっ!?」みたいな気持ちになりました(自分の部屋の鍵なのに合わない、みたいな)








ひとまず伊成狐珀さんとちはなさんのお二方には、お詫びのしるしとして、美人とか「イヨッ!ニクいねこの男泣かせ!」とか言って、フリゲと関係ないところで持ち上げることで、手を打ちたいと思います








1年で2件程度ならどのサイトにもある微細なバグなので、今後も放置します
















これだけだとなんなので、おまけのフリーゲーム小話】






最近また、デスゲーム系のフリーゲームが増えています



これがまた、どれもとても面白い




デスゲーム系の作品は漫画などに多いですが、ゲームとの親和性が最も高いのでは






推理デスゲームと銘打った「フィギュアディテクト」「ドールリコレクト」は、ゲームだからこそ可能な伏線、トリックでした






少し変わった作品として、「リバース・ゲーム」というフリーゲームもありました



テイストはデスゲームでこそあれ、タイトル通り、復活するためのゲームを行うので、いい感じに異色作として評価できるのでは





おそらく類似するフリーゲームは、いまだ出ていません








デスゲームは通称バースゲームとも言うそうです。


「リバース・ゲーム」には、そのようなネーミングの意図もあったのかもしれないですね







ヒロインの信頼度が低いと惨殺される超展開は、今でもかなりお気に入りです

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2020年12月19日

プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク(プロセカ)を攻略し電子の歌姫になる 26曲目 プロセカさん、歌って踊るだけのノベルゲームになってしまう…

『KAMIKOU FESTIVAL!』終了……




思いのほかストーリーが進んだね




まさか瑞希がビビバスメンバーと知り合うばかりか、類との過去が明かされるとは思わなかった




しかし「昔馴染み」という割に、1〜2年前じゃないか(笑)




この発言から幼馴染で、関係性は天才つながりと思ってたんだけどね…








だが過去を明かしておきながら、瑞希が男の娘に変貌するまでや、杏と知り合うまでのストーリーは全く描かれなかった
(;゚Д゚)






随分引っ張るなあ…







「プロセカ」はいまのところDL数が増えながらもプレイ人口は緩やかに減ってる感じだが、サービス終了までの何年でストーリーを描き切る予定なんだろう…









でも最後、瑞希がちょっと明るくなったのはよかった。

今回も体育祭同様、別グループのメンバーによってね。やっぱりセカイはつながるってのがテーマなんだろう。次はえむとの共演かな
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司と彰人がセッションしたはずのラストシーンも、謎のまま終わってしまったな



彰人は司を完全に舐め切ってるから、司の歌とダンスの才能に絶対驚くでしょ。



「なんだこいつ、案外やるじゃねえか……」ってなるはず。そこまで描いてほしかった












……今回、恒例のアフターライブがないのは、なぜだろう…?



あれ?ないの??みたいにライブスケジュールを確認しちゃったよ



















エキスパのフルコンボは、もうマジで無理。あの2曲にして2回が限界。



しかしGOOD以下が1個という事が、たびたびある。どうしても1回はミスをする。
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サポート能力は関係なく、みんなでライブでもよくやらかす
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なあセガ……






もう、みなしルールでパーフェクトにしてくれよ






「ゲームセンターCX」みたいにさあ……














これ以上、上手くなれんわ。完全に伸びしろは費えた。



センスがない奴がどんだけやっても、上手くならんしな






アイドルがいい例でしょ。

デビューから卒業まで、数々の楽曲を覚えながらも、歌唱力やダンス力自体は成長しない。


同難易度の楽曲と振り付けの別パターンを、覚えるだけ



10年歌ってもプロ歌手並みに上手くならないし、プロダンサーほどには踊れない










もう自分にとって「プロセカ」はノベルゲームみたいなもんだ。メインの筈の音ゲーが下手すぎて、ストーリーを見るだけのゲームになっとるやん…
(;^ω^)







音ゲーと格ゲーが廃れたのって、やっぱり「難しすぎる」からだよなあ…



かといって1度インフレさせてしまったからには、手慣れた上級者には、いまさら難易度を落とせない。



新規ユーザーを増やすには、もう詰んだジャンルといえるね(音ゲーはまだしも、格ゲーはやばい)












この間エンジョイ勢を論破するという画像が話題になってたけど、あれは本当の事だね



事実私はもう焦燥感のほうが先にきて、「プロセカ」を殆ど楽しめてないわ




「「フィーバーダンク」は凡作だが勝てれば面白い」と書いたように、ゲームなんてのはしょせん勝負事だから、勝てないとつまらないからねえ…
(´・ω・`)














「みんなでフルコンボ」もいい加減欲しいんだが、EASYで待ち構えるも、1人がミスをする







この時なんて上級者が揃ったので期待したが、一番好成績のTOP400がミスをした。
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エキスパのフルコンボくらい、確実に成功させろよ!!
(`・ω・´)









…って、自分の事を棚に上げ、物申したい(笑)




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