1月1日〜5月31日までに配信されたゲームから、選りすぐりの良作をピックアップ。
上半期終了まで後1ヵ月あるものの、管理人が多忙で今後まとめる時間が取れない可能性があるため
実質5ヶ月ですが、半年間という体で語ります
▼そんなつもりも無かったのにうっかり受賞してしまっても、毒にも薬にもならないランキング。
強いて言うなら、友達に自慢出来ることくらい
???「いや、なーんの意味もないよねー。……そこがいいんだ!」
とある作者さんに「数ヶ月前にアップしたゲームのDLが急に伸びてるので何かと思ったら、このブログでランクインしていた」と言われたので、1DLにはなるかも
▼プレイした人は「やっぱりね、このゲーム面白いよね」と納得。
やり逃した人には、今からでも、自信を持っておすすめできる良作群。
それでは早速、やっていきましょう。
第5位
草臥れた冴えない社会人になった主人公が見たのは、かつて自分がイジメていた幼馴染
すっかり綺麗な大人の女性になった彼女は、お似合いの恋人を連れていた…
後悔した主人公が、過去をやり直す…
せいかい探し
ジャンル的にはギャルゲーなんだろうか?
ヒロインにセリフが無いというのは、何気に画期的なシステムじゃないかと
「トゥハート」の来栖川芹香のような僅かばかりの台詞も無ければ、「ハイスコアガール」の大野晶のような多彩な感情表現すらない
なので、もちろん会話シーンもない。
この記事の中で、一番プレイヤーを選びそうなゲーム。
主人公が畜生なので
第4位
無人島に漂流した、記憶喪失の男女。
主人公とヒロインの正体とは?無人島の正体とは?
慣れてみれば楽しい無人島生活だったが、2人は逃げられない現実のうねりに飲み込まれていく…
ぼくらはあの時、あの島で
まさに記録より記憶に残る良作
絵も多才で、立ち絵だと子供っぽいキャラクターがスチルになる時だけ急激に老け込むのが、センスが炸裂
第3位
王道SFとホモの見事なまでの融合…
でも女の子やロリもいるよ!
ダアトの神
似てるから(似てねえよ)間違えた、こっちだ
ストーリーもさることながら、絵も非常に高品質で、作画が殆ど崩れてないのが凄い。
犯人(黒幕)の正体はともかく、その動機、性格には驚かされた
第2位
目を覚ますとそこにあったのは、クラスの問題児の顔
主人公は彼女から、無理難題を押し付けられて…
ノベルとアニメーションの融合が見事な、
reversal
やるドラシリーズを思い出すね(流石にあそこまでは動かないけど)
度々アニメーションが入るのが、ビジュアル面で他作品より大きく優れていました。
エロとグロの両立にも関わらず、クリア後は清涼感タップリ。
昔、インタラクティブゲームなんてものが流行っていたが、本作も主人公から極力設定を排除したり、その方向性に寄せたのかも
そして栄えある第1位は…
閉鎖的な空間に閉じ込められた男女という恒例のパターンで、「ゆりかご」とは何か?というテーマを、それこそゆりかごのように何度も揺らし、最後はプレイヤーの心まで揺さぶった
ほろびのゆりかご
引用、よりにもよってこのシーンかよ
総合的に見て、フリゲ史上十傑に入る名作といえるクオリティ。
これを2,3時間に纏めたのは凄い。
次点の良作たちをご紹介
かげろうに咲く花
幼いころ事故死した妹が幽霊になって帰って来た!
青年になった主人公と幼いままのロリ妹の、楽しい日々が始まる。
画家オリフィエルの娘
まだ、女性画家が殆ど存在しなかった時代の物語
掌編で枚数こそ少ないとはいえ、作画が非常に丁寧で、一見の価値あり。
誰か助けて!クレイジーでサイコな女装男子に追われています!
全年齢ゲーとしては、ギリギリのグロリョナ描写が売り。
ギャグはキレッキレで相当笑えました。
アカイアクム
アカイイカアの続編。
前作と違い逃げゲーではなく、謎解きゲーになったが、怖さは倍増。マジでビビります。
ママにあいたい
作画レベルや、胎児をテーマにした構成の表現力が高い。
プレイヤーの予想を超えたトゥルーエンドは必見。
大きなのっぽのメイドロボ
人間とロボットの違いとは何かね?という古くからあるお約束のSFテーマを、泣きゲーというモデルで見事に表現。ロボ子の演出にも凝ってる。
たった10分の、短い映画のようなお話。
罪咎オペレッタ
ルンペンの「犬」の少年が、何不自由なく育てられた綺麗なお嬢様に拾われる。そう飼い犬として
ストーリーのスピード感は圧倒的。膨大なスチルがゲームを盛り上げる
やすみじかん
先輩後輩の恋人同士が休み時間にイチャコラ
ストーリー要素はほぼないが、セリフ回しのセンスや高度なアニメーション、エロチシズムながらに、独特の空気感
紅く追憶の水葬
厨2病ライトノベル風、吸血鬼推理ストーリー。吸血鬼の末裔の少女が、殺人事件を解き明かす。
推理はエンタメとしてギリギリのラインだが、その裏に隠されたストーリーは中々面白かった。
闇の森の少女
1000文字でここまで厚みを持たせたのはかなり凄い。
そういった演出法も、絵もシナリオも、総じて魅せ方が上手い
嫉妬の剣
恋する気持ちではなく、嫉妬心が世界を救う!
アイディアは面白かったが、後半のストーリーが失速してたのが残念。
今日も、嫁は元気に異星人です!
偶然出会った女の子に結婚を迫られる主人公は、なし崩し的に同棲をすることに。そこに彼女の妹と名乗る少女までもが現れて…
百合ゲーだが、主人公が長身でショートヘアのイケメンタイプなので、男性でも違和感なく入り込めた。
Planet nine
少女の優しさが齎すものは…?
とある事情で集結した、何の縁もなく育ってきた3人が、事件を追う。黒いシナリオだが、結末は爽やか。
先輩と後輩
放課後の図書室で会話する先輩と後輩
何気ない会話劇だが、実は後輩には秘密があり…
アナタイロ列車
気付いたら男は知らない列車に乗っていた。そこでとある女性と会い、過去を回想する。
萌え絵の大人向けノベル。ラストシーンもどこかシニカルでよかった。
キミガシネ 多数決デスゲーム 一章後編
ダンガンロンパをモチーフにしたADV
グラフィックのクオリティはトップクラス。作者がプロ漫画家という事もあり、絵もストーリーもハイクオリティ。未完結作品なので、二章の配信が待たれる
廃屋にて
廃墟探索をしに来た大学生グループ。そこで見ず知らずの青年と出会うのだが、彼は何故か言葉を喋れなかった…
2周目プレイでのギミックが、まさにゲームならでは。
神鏡
30年前に殺人事件があった旅館に泊まっている主人公たち。そこではまたも殺人事件が…
二転三転するストーリーには実に引きつけられた。余談だが、多分このリスト唯一の、素材画像ゲー。
ファジーテラリウム
深夜の病院にて、密会を愉しむ少女と少年。だが少年には秘密があって…
乙女ゲーだが、実は少女にこそ秘密があるというどんでん返しもよかった。
かなりの力作なのだが、このリストで一番の無名ゲーなのが惜しい。ツイートもほぼ無いし、実況動画も0
誰そ彼と文
霊界のような世界で郵便配達員をしている主人公。ヒロインがある人物に贈った手紙の謎を解き明かす
クリア後にこれは可愛い話だなあ…なんて思っちゃう、微笑ましいストーリー。謎解きは要らなかったのでは?
▼総括
プロでさえ良作を作ることが難しいのに、アマとなると(reversal、キミガシネは作者がプロですが)尚更良作を作る事が困難にも関らず、次点が非常に多いようにありえないくらい良作が集中していた半年間でした。
しかも列挙したタイトル以外にも、まだまだ面白いゲームが、数多くあった。
それらは全て、誰かがベスト5に挙げるのではというクオリティです
過去10年で見ても、ここまで良作が集中した半年間は無いというくらいの豊作なのでは
そんな背景から、実をいうと5ヶ月で「一先ずまとめよう」と思ったのは、良作の数が多すぎて、まとめきれなくなるのでは?
下半期とのバランスが取れなくなるのでは?
という危惧があったことも理由です
上半期がハードルを上げすぎたので、下半期は必然的に、勢いが落ちてしまうでしょう。
▼反面、良作にも関わらず、残念ながらDL数は少ないようです。
ゲーム業界もフリゲ業界も下火なので、仕方ありませんが、売り上げ規模、DL規模とは関係なく良作がリリースできる証明でもあるんじゃないかと。
▼しかし、こういうブログをやっていると、殆どPVが止まった古い記事が突然伸びる現象が度々起こるのですが、そんな時、決まってyoutubeでそのゲームタイトルを新着検索すると、人気実況者がそのゲームを実況しているのですよ。
こうなると、ゲームの知名度はイッキに上がります
でもそんなゲームも、何故かDLはされていない
そんな流れにより、人気実況者が実況したゲーム(旧作)が突然急浮上する現象も、最近はほとんど無くなりました。
実況だけで満足しゲームを購入(プレイ)しなかったり、メインの視聴者層であるキッズが、そもそもパソコンを持っていないことが、DL減少の一因と分析しています
このようなデータから、ゲーム実況はゲーム売上の利益となるか害となるかという昔からされている議論の答えが出そうです
実況による売り上げ(DL数)減少は、CSゲームだけではなく、フリゲにとっても、業界衰退の一因になっている気がしますが、少なくともDL数のプラスにはなっていない模様です
フリゲの場合、スプラトゥーンなどの実況でブレイクした対戦ゲームとは違い、大多数が一人用ゲームであることも、実況を見ただけでDLされないことの背景にあると見ています
作ったゲームが実況されると大抵の作者は喜ぶので、数字には出ないメリットも勿論あります
知り合いのフリゲ製作者は、実況動画がUPされるたび、嬉々としてツイートしていますし
▼更に反面すると、「キミガシネ」のようなメガヒット作品もあり、「余命100歩」「AlchemyQuest 〜リノンの錬金工房〜」「EvaliceSaga」などが上半期のロングヒット作品でしょうか
▼ゲームジャンル傾向としては、ADV、ノベル系。設定はSF、ファンタジーが強い
ゲームという時点で少なからずSF、ファンタジー要素はあるものの、それを中心にした良作がここまで短期間で揃うのも、また稀じゃないかと
「ほろびのゆりかご」「ダアトの神」にいたっては、世界観が事細かに設定された上で矛盾なくストーリーに落とし込んでいて、これぞ創作の醍醐味でした
▼それではここで、上半期の良作まとめを終わりたいと思います。下半期に出るであろう良作たちも楽しみです。
【このカテゴリーの最新記事】
新年一発目のゲームでとんでもないものをやってしまった、今年これを超えるものは出ないんじゃないか…と書いた覚えがありますが、やはりその通りになりました(まだ5カ月だけど)
せいかい探しは、DLランキングにも入ってなかった気がします。
TOP5の中ではルーキーということもあり、一番知名度が低いでしょうね…
もしかしたらこの全部の中でも、かも…
予想できたがベスト5で
5位だけ聞いたことすらなくて草