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2018年04月02日

夏に来るモノ レビュー感想 物理

謎の存在「アレ」に追われる主人公




夜の町を必死に逃げる





「アレ」が意味不明な言葉を呟くが、「アレ」の正体やその言葉の意味が判ることが結末ではなく、その後にもう1ネタ待ち構えているのが面白い

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「アレ」や謎の言葉の正体に注視した所為で、その後のことを考えてなかった。まだオチがあるなんて。










5分で終わるけどしっかり怖い、そして笑える。



評価C
60点




安定感のある掌編ギャグホラー。

類似オチがあった気もしますが、予想しながら遊ぶと、きっと面白いですよ














逆転裁判4でシリーズを見限り大逆転裁判で復帰したファンが、逆転裁判6をクリアした

逆転裁判を再プレイする経緯については過去の日記を読んで頂ければと思いますが、結論から書くと、逆転裁判6は非常に面白かった。




シリーズに順位をつけると1=大2>3>検2>検1>6>大1>2>5>4かな。





このADV低迷期…というかゲーム低迷期にこれだけクオリティとボリュームの高さが合致した良作は、もう極めて稀でしょう。




5がイマイチで、やっぱり大逆転裁判に比べると本家はもう劣るなあ…



巧舟ほどのクリエイターはそうはいないな…と思っていたのだが、結果としてセンスは互角だとも感じた。






細かくレビューしていきます









▼オリジナリティ

大逆転裁判でも明治時代の日本とイギリスを舞台にしていたが、本作はファンタジー要素が極めて強い。


なぜなら舞台となるクライン王国がそもそも実在しない(しかも明らかに後付設定)




しかも6オリジナルの設定で、姫巫女レイファによる御霊の託宣によって有罪が決まってしまう





14才のミニスカ少女がえっちなダンスを踊って、水に浮かんだ被害者の最期の記憶で、有罪が決まる

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傍聴人の半分くらいは、パンツと太股を見に来てるだろ







完全に卑弥呼の時代のノリ。本当に現代か?この国大丈夫か?










それに加え弁護士がいない国で、容疑者を弁護すると弁護罪という罪をかせられ、有罪になると問答無用で弁護士も死刑となる




初期の逆転裁判のネタを今更引っ張ってきたのかな。初期設定じゃ逆転裁判は有罪=即死刑だったからね



ghmhkg.jpg



これにより、緊張感とアウェー感が凄まじかった。




4話は日本で普通の裁判をやるんだけど、本当に普通で、殺人事件なのに平和だなーって和んじゃった(笑)













▼ミステリ、推理モノとして

ということで間違いなく過去最大級のトンデモ。


だがここまで二転三転、逆転に次ぐ逆転を連鎖できるストーリーは、執筆がかなり困難だろう。そこは凄い。



そして逆転裁判は証拠品を集め、法廷で真相を追究、推理するのがお約束のスタイルだが、何せ今回はその情報量が極度に少ない。真犯人が全く分からないのも当たり前。証拠品が少ないのも当たり前。


真犯人もトリックも分からない状態から、極限の不利で戦う。これがゲームながらに本当にキツかった。


















▼グラフィック
5より格段に進化してる。大逆転裁判と同じ2016年にリリースされているので、ほぼ同じクオリティ。

だがキャラクターの表示が1人のみで、処理落ちがかなり酷い












▼音楽
クライン王国が東南アジアっぽい世界観なので、民族音楽風のBGMがよかった。

岩垂、久々にいい仕事した











▼システム

御霊の宣託が、いつか来るとずっと思っていた映像のムジュンの指摘。


これが面白かった。だが無音なんだよね。


次回作では視覚だけではなく音を鳴らし、そのムジュンを突くなんてのはどうだろう。カプコンにネタ提供



そしてこれが重要だが、6では5でさぞや叩かれたのだろうね、廃止された背景クリックが復活された


お陰で久々に留置所の監視を調べられた。感無量だ










▼キャラクター命名

これは明確に大逆転裁判より優れてた。



大逆転裁判はネーミングが適当で萎えたのだが、6は逃亡犯の名前がダッツ・ディニゲルとか、ヒキコモリの名前がヒルネリア(ヒルネ)とか、センスバツグン












▼シナリオ感想



ここからはネタバレ








■第1話 逆転の異邦人





▼1話でいきなりクラインの洗礼を受ける。


だがシリーズもマンネリなので、滅茶苦茶なファンタジー裁判はアリだと思った。




アウェーということもあり、アウチがまさかの強さ



アウチを初めて強いと思った貴重な話





裁判長が存外マトモで感心したのだが、2話からはポンコツジジイに逆戻りしててガッカリ。










■第2話 逆転マジックショー




▼黒歴史だった4のザックたちが登場してビックリ。


ストーリーのテーマがマスゴミを倒すだと思えば、そのまま4の続きの話になってしまった。


にも関わらず、みぬきを助けるのがナルホドじゃないというのが、物凄い不満だ。




4のEDであの子の素顔を知ってるのはぼくだけなんだから…とナルホドがモノローグしていたので、5ではナルホドがみぬきをまた助ける話に期待するも、みぬきは空気。


6でこそやってくれると思いきや、まさかの不在中の事件だとは…


結局オドロキがみぬきの素顔を見ることになるが、どうもこのあたりでW主人公といいながらも、ナルホドの存在感が薄く、オドロキばかりがいいところを持って行く違和感があった








▼5でも思ったんだけど、ナルホドはいつの間に伝説の弁護士になったんだろう。


空白期間(ニート期間)のほうが長いフリーターのごとくキャリアは殆ど無いのに、プライドの高いレイやマスゴミでさえ、ナルホドだけは認めてたし。


まあ無敗だったミツルギやカルマを破ってるからかな



それにしては依頼人が全く居ないのが不思議なんだが…










▼みぬき、随分オドロキに好意的なんだが、どうも好きっぽいなあ。恋愛感情的な意味で。

4話やEDでもそんな感じだ…


まあ元々、主人公とヒロインの関係だからね。



でもオドロキとみぬきって異父兄妹で、ラミロアの息子と娘なんだよなあ。



ナルホドもそれを知ってて黙っているが、2人がいい雰囲気になってうっかり中出ししてしまったら、どうするんだろう




後々恨まれそう






















■第3話 逆転の儀式




▼本当に懐かし過ぎる、逆転裁判3以来久々のマヨイとの再会






見た目は大人だが、中身が殆ど変わってなくて安心する
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▼そして逆転裁判2以来、御馴染みの逮捕(14年振り3度目)
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こいついつも逮捕されてんな






ここまで逮捕歴のあるヒロイン、なかなかいないだろう。










▼マヨイとペアで臨む裁判だが、スサトやアイリスのような有能パートナーに慣れた所為か、なんともマヨイが頼りない…


まあ法律家でも天才でもない、ただの霊媒師だからなあ



でも飽きれた顔をするのが昔と同じ表情で懐かしかった。これはCMでも使われてたので、ここで本当にマヨイが帰って来た感があった














▼歴代逆転裁判でも間違いなく1位の絶体絶命感。何せ本当に有罪にされてしまう。




これまで有罪になりそうなピンチは何度もあったが、決まって裁判長が木槌を叩く前に、待った!と誰かが乱入してくれた



だが今回初めて本当に有罪になってしまう




それ故、逆転無罪まで持って行った時のカタルシスは大きい












▼マヨイの霊媒も久々だったのだが…






まさかコレだとは

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メガテンだかペルソナに、こんな悪魔いたよな








▼レイファを諭すマヨイがなんとも大人で、余りの成長にビックリ。










▼マヨイとアカネは初対面の筈だが、たった一言話しただけで終わってしまったな。


ぶっちゃけアカネはマヨイの代わりとして登場したキャラだから、何かあると思ったんだが














■第4話 逆転寄席



▼犯人のプーコが露骨に、1の松竹梅世なので犯人は分かりやすいんだが、結構気に入ったキャラなんで、本性がクズだとしてもショックだった。気に入ったキャラが犯人でショックってのは、初めてかも


バン刑事といい、ユガミの友達は犯罪者だらけだね






▼難易度も低くストーリーも短いんだけど…

ぶっちゃけこれ、無くても成立する話なんだよなあ。こっちのが余程1話っぽいけどねえ









▼明らかに老けてるココネが、5歳児におばちゃんと言われてて爆笑した。やはりココネは、とても少女には見えない。











▼ココネとユガミはどんな関係なのだろう。てっきり義理の兄妹くらいに思ったら、また他人行儀に戻ってる。呼び方も月の字に戻ってる。


そもそも5の時点で、ココネはユガミを助けるほどの関係には見えなかった。

だが、ココネが2回机を叩くのとか、明らかにユガミの影響を受けている。



事件が解決したラストで「ココネ」と呼び捨てにしてたが、ユガミは職業意識が高いから、弁護士とは相容れないのかしら…


そんなユガミが尊敬してそうな「ミツルギのダンナ」は、弁護士と親友なのに













■第5話 逆転への大革命




▼とにかく長い長い長い。



これ、6話に分けたほうがよかったでしょう。


逆転裁判6ってことで、語呂もいい。









▼本作のテーマは間違いなく親子愛なんだが、オドロキとドゥルク、ナユタの関係はとても泣かせる話だね。


母を助ける為に父を殺すとか、ドギツイテーマだわ

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▼インディージョーンズのようなやたら肉体派の捜査に、主人公vs主人公によるシリーズ初の民事裁判、ナルホドとミツルギの合同捜査など、新しい点も多い



ナルホド、相変わらずホモストーカーの癖に、ミツルギに冷たい。



3でもミツルギがナルホドを「親友」と言ってたのに、ナルホドは「友達」だしな










▼逆転裁判のお約束として、最終話やその前の話で敵検事が交代する、というのがあるのだが、何せ今回は2話から全部ナユタ検事。


5話までナユタ検事とかもう飽きた…



と思いきやラスボスがガラン検事。



これがアツイ展開だね(ナユタとも戦うが)。




そんなラスボスのガランはお約束として黒幕だと分かるんだけど、真相に辿り付くまでに、アマラまでもが共犯者ってのは読めなかった。




バアヤの正体がアマラであることとドゥルクが既に死亡しており、マヨイの霊媒だったことにはオドロキより先に気づく事が出来たが、これはビックリした











▼そして途中で、実はアマラが真犯人で、ガランは守ろうとしているのか…?なんて思ったりもした


主人公が助けようとしているヒロイン側のキャラクターが真犯人というのは、まだ使ってないネタだからね。



「レイアース」がそんなオチだったな









▼回り道をしながらも、法廷を支配するガランを、革命のために、徐々に、徐々にと追い詰めていくのはシリーズで一番細い綱渡りだ

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何せ3話同様、ここでも有罪判決を受けるしね











▼ガランのリアクションはもっと大袈裟にやって欲しかったな。親衛隊が吹っ飛ぶのに期待したのに、ただツメを折るだけだからね

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▼霊媒がテーマになってて、ガランが霊媒できないことを立証し王座から引き摺り下ろすのもカッコいいが、指名手配犯のドゥルクが霊媒で日本に来てたのは、これまでで一番、霊媒トリックを生かしてるかも…


どうせまたご都合主義だと思って油断した










▼オドロキが亡き父の跡を継いでクラインで弁護士をやるのも、感動的なEDだ。





すっかり明るい少女になったレイファは、本作で一番成長したんじゃないかな(腐っても自分の親だったガランとインガを、あっさり切り捨てすぎだろとは思ったけどね…。義理の娘として可愛がってた事は確かなのに)





国民の前で、憑き物が落ちたかのような笑顔

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来てる奴の半分くらいはレイファの腋を見に来てるだろ










▼そしてラストのラストに異議あり!






まさか今回は無いのかと思ってしまったが、本当に最後の最後だった。





5では主人公3人で叫んだが、6はオドロキのみ。






あれれ?W主人公では???


































■不満点


▼面白いのだが、シリーズもこれだけ続くと、やはりパターン化されていてオチが読めてしまう。


何せシリーズが逆転検事を含めて10作以上、シナリオ本数はその数倍ある。




▼アマラの抱いてる子供がレイファなのも、ナユタと兄妹なのも、直感的に見た瞬間読めてしまった

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ナユタとレイファの関係なんてプレイ前に思ったとおりだった



推理というより、ああ、どうせこういう話だろうなあ…という穿ちによりね



オドロキがナユタを「知ってるさ…」と意味有り気に呟くのも、ミツルギを知ってたナルホドそのもの







▼ナユタの裁判の因果が全て読めるという設定、一体何だったんだ?途中から完全に消えた、死に設定



そもそも法廷をトムライの場とする宗教観も意味不明で何の説明もなかった。


母親の事件の影響?












▼中でも酷いのは2話の、実は双子というトリック。



既に2でも3でも使われてるし、ミステリで双子はタブーでしょ。



3はナルホドの恋人が摩り替わっているというトリックで、プラスに働いたので面白かったが、6は本当にただ双子なだけ。トリックが考え付かなくて逃げただけ。


余りのお寒い展開に萎えてしまった。みぬきをハメようとしてた動機も意味不明だし(ツンデレだった?)。







▼テーマが親子にも関わらずナルホドとみぬきの関係が希薄。みぬきをまた助けるのはナルホドであって欲しかったな




少し前記したが、2話のアルマジキ一族の話は、明らかにナルホドでやるべき話でしょ


因縁の相手なんだから



オドロキにはそもそも無関係な話














▼ミツルギが昔はナルホドのように証拠品を突き付けまくっていたとか、アカネと捜査したことがあるとか、逆転検事のネタがあるが、例によってミクモの存在が無かった事にされてる。逆転検事はあってもミクモは黒歴史なのかしら…














■まとめ

▼そしてこれが一番重要だが、終わってみれば、W主人公といいながらも、主人公は完全にオドロキだね。




そもそも舞台になったクライン王国も、テロリストのドゥルクも、ナユタ検事も、全ての設定がオドロキのために用意されてるから



ナルホドは完全にサポート役なんだよね


マヨイの復活を売りにしてたので必然的にナルホドを主人公だと思ったし、タイトルロゴもナルホドなのに、出番はあっても役割が無いので、そこは不満



レイファもナルホドのパートナーとして一緒に事件を捜査したのに、5話ではオドロキのパートナーで、ナルホドはオマケに成り下がってるし…








どうも逆転裁判6はクオリティの高さの割に感想、評価が低い気がするのだが、ユーザーといっても色々で、ADVゲーム派は高い評価をしているが、キャラゲー派……有り体に言ってしまえばキャラオタがかなり評価を下げているようだ



確かに、明らかにオドロキを贔屓しているし、私自身が懐古なのでナルホドが好きでオドロキは嫌いだったが、6でやっとオドロキが主人公として覚醒したんじゃないか



5は4で失墜したナルホドの再生ストーリーだったし、6はオドロキが主役でもよかった





ゲームはゲーム、キャラクターはあくまでゲームの一部なんで、そこは切り離して考えないとダメだろう






ってことで、本作逆転裁判6は、かなり気に入った


評価A+
80点




逆転裁判7にも期待


















2018年04月01日

先輩と後輩 レビュー感想 先輩と交配(ネタバレ)

■ゲーム紹介文

先輩と後輩が会話するだけのやおいゲー



女性向けかつ乙女ゲ―のつもりですが、甘さはまったくないです。無糖。

EDは4種類。コンプ後特典・周回要素はありません。CG鑑賞モードもないです。


















▼放課後の図書室に先輩と後輩…というと「この謎には理由(わけ)がある」に似ているが、本作は一応、ラブコメ







最初にあれっ?って思ったのが、プレイヤーが動かす主人公(先輩女子)が、何故か右側なんですよ





舞台でもゲームでも、視点になる人物を左に置くのが普通なのに(サモンナイトがわかりやすい)。






これを見た人は、左がプレイヤーキャラのギャルゲーだと思うでしょう

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ちょっと不思議ですね。










▼後輩男子と会話をするという、ただそれだけのストーリーなのだが、3回選択肢を選び、選んだ選択肢によって会話の流れとエンディングが変化する




例えば後輩がストーキングしている、猫の話。



普通にプレイしていると、野良猫を追いかけ回してるという微笑ましい話になるが、恋愛寄りの選択肢を選んでいると、付きまとっている野良猫というのが、実を先輩のことだと分かる展開になる









後輩が先輩のストーカーというのはすぐに分かるんだけど、サイコ&コメディで面白い









▼コンプまで15分くらい。攻略も簡単




ED1、ED3はなんとも中途半端で、え?これで終わり?って感じなので、ストーリーがちゃんと完結してるED2、ED4が良かった(まあ会話そのものが伏線になってるのは、ED1、ED3だけどね)





中でも、お気に入りはED2





これまで不遇の人生を生きてきた後輩が、先輩を姉と慕い、甘える。


先輩も自分を姉と思っていいと、後輩を受け入れる





無糖ゲーといいながらも、これはもう、甘々だよ









「あ〜弟っていいっすね〜」




「これからは先輩の弟として生きていきます」




「先輩のおっぱいやわらかいっすね〜何回さわっても飽きなさそう」








マジキチな宣言をする後輩



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後輩が全てを曝け出し、先輩との関係が深まるのもED2だけなので、トゥルーエンドといえるでしょう。






先輩は卒業してしまうけど、後輩は同じ大学を受験し、先輩を追いかける…




そしてストーカーから、義理の姉弟に…











これもう半分純愛だろ



































評価C
65点



先輩が可愛いし、絵も気に入りました。

何気に表情パターンも多いしね(ポーズは一種類だけだが)








あ〜〜先輩のおっぱいやわらかそうっすね〜〜〜







マグカップ レビュー感想 「こういう演出」とは見れず(ネタバレ)


 太田浩二は26歳の会社員。同期の美智子と社内恋愛から結ばれ、結婚生活は四年目に突入した。
 浩二の人生は順調だった。責任のある仕事を任されるようになり、部下を持ち、接待から仕事を掴んだ。
 会社にとってなくてはならない人材となった自負があった。
 そんな毎日を送っていたある日、浩二が家に帰ると、居間のテーブルの上に一枚の紙が残されていた。
 そこにはよく知る美智子の丸っこい文字で、“実家に帰らせていただきます”と記されていた。













スーファミ時代くらいの古き良きサウンドノベル。




BGMは殆ど使わず(それゆえクレジット画面の明るい曲のギャップが笑える)、効果音を多用し、臨場感を演出



今時珍しい。最近のゲームユーザーには斬新じゃないかな




文章も小説に近い文体で書かれており、妻に逃げられた男の悲壮感がよく書けてるんだけど…




明らかに26歳という若さは無理があるでしょ。完全に中年男の悲壮感で、36歳でもムリがある。もう40代の精神性




入社4年目で部下が出来て超多忙なんて、そうある事じゃないですよ。少なくとも一般的ではないんじゃないかと。作者はまだ学生さんなのかしら



設定上、40代の中年男の悲壮感としたほうがマッチしたんじゃないかな。







そんなまるで中年男のような若者の、妻に逃げられた孤独感の書き方が上手いんですよ



物がどこにあるかもわからない、まともに家事一つできない。アイロンがけにすら失敗して、シャツを1枚ダメにする。


挙句愛用のマグカップを割ってしまう



逃げていった妻のありがたみに気付く。





そして意を決して、男は妻の実家に電話をする

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(2人暮らしにしてはイス多いな)








電話の呼び出し音が響く



響く



響く…




ホワイトアウト




タイトル画面


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タイトル画面…







タイトル画面……?








タイトル画面!?!??



スクショ_No-0006.jpg








えっ!!?!?



これで終わりかよ!!!!
Σ(゚д゚;) !?











ええええぇぇぇ…

てっきり妻との復縁までを書くと思ったので、余りの唐突な幕切れにビックリ。


プレイタイム30分とあるが、まだ10分くらいだしね。






寄り添うあなたの手を握るサウンドノベルとはなんだったのか…







寄り添っても、握ってもねえよ!








妻はよぉ…まだ別れた旦那の手もチ○ポも握ってねえんだよぉ…

マグわってもねえんだよぉ…

マグ割ったけどよぉ…


なんだよぉ…この結末はよぉ…









仲直りした若夫婦が、雪の中、手を握り合うラストシーン…



ってのを想像してたので、これはちょっと…





Kのマグカップが修理されて、Mのマグカップが増えてるんで、復縁はしたんだろうけど…




もう…


こうもうちょっと…






…ねえ?









それを文章(物語)で表現するのが、「サウンドノベル」なんですが…


これだけでは、女に逃げられた男の悲壮感しか描けていない































評価D
50点


期待や宣伝とは大きく違いましたが、こういうラストシーンもアリと見れるなら、おすすめかもしれません。








愛しのライア レビュー感想 こんなん笑うわ

なんの潤いもない私の日常に、突如舞い込んできた美しい「彼」。
通学路のカフェ。日当たりの良い窓際の席で、気だるげにあくびをするその横顔に、私は一瞬で恋に落ちたのだ。

人間じゃなくてもいい。 言葉なんか交わせなくてもいい。
ただ美しい「彼」をそばで見ていられれば、私はそれだけで幸せなんだから――。














前作「愛しのサラ」レビュー
https://fanblogs.jp/katananana/archive/438/0











▼エイプリルフール企画ゲーム。




前作「愛しのサラ」のスピンオフらしいが、設定のリンクは特になし。


ひょっとして主人公の女子大生がサラかな?







▼前作がバレバレであっても、いわゆるフェイク系だったので、今作も何か仕掛けがあると思ってプレイ。

ライアってネーミングもモロだしね。





結果、今作は想定外の展開でした。






読めませんよ、これは!





おしゃべりペットで動く猫もいい味出してた。

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評価C
60点


たった3分で終わるので、まずはやってみてもいいかもしれませんよ。








ところで、冒頭がえっちなシーンにしか見えないのも…






フェイクなんですかね…?










2018年03月31日

夏の記憶と葉々の空 レビュー感想 夢をみる池

主人公には死んだ妹がいた






とある日、別世界に迷い込む








そこは毎朝線香をあげていた妹の仏壇が無く、何かが異なる世界だった…












というSF系妹ノベル。






妹をヒロインにしたゲームはギャルゲーっぽいノリ、またはそういった軽いノリから徐々にシリアスになっていくパターンが殆どだが、本作は珍しく、お笑い要素、一切無し



最初から最後までずっとシリアス




テキストもゲームノベルより小説に近いので、淡々としている。







こういう雰囲気のゲームって、2000年前後に結構あったけど、今じゃ殆ど無いよね。


多分ラノベが流行った影響で、ゲーム業界でも、軽いノリの作品が増えた所為だと思う。


だが本作は終始低いテンションで進むので、なんだか懐かしい気持ちでプレイ出来た。









ストーリーはこの世界の真相は?



主人公を夢の世界(もうほぼ答えじゃねーか)に誘った、エヴァのカヲル君をパクったみたいな謎の少年松川の正体と真意とは?





という謎でプレイヤーの興味を引きながら展開する





終わってみればこれは妹ゲーの皮を被った主人公の成長物語だと思うんですよ




終盤妹は登場せず、妹や家族に関する掘り下げは殆どない。



んで、主人公と松川の愛憎劇(!?)になるんだけど…




松川の主人公に対する熱い想い…








これもう半分松川がヒロインだろ







まあ松川がヒロインは言いすぎにしても、剥けた皮の半分くらいは松川がメインでしたね












評価C
60点




オチは、END ROLLに似てたかな。



だがEND ROLLと違い、ラストシーンはとても晴れやか。読了感が良い。




昔ながらのノベルゲーが好きな人に、おすすめです。
















2018年03月28日

ギャロウズ横丁の羊たち レビュー感想 SF(すこしふしぎ)な世界で生活、探索


 入ってはいけない森に一人で訪れた人間のレイチェルは、
 怪物と羊たちの暮らす”ギャロウズ横丁”にうっかり迷い込んでしまいました。
 「不用意に長居した人間は絞首刑とする」というルールのある横丁で、
 一週間後に出るという人間界行のバスを待ちながらレイチェルは七日間を過ごします。































とりあえず1つEDを見たので、ファーストインプレッション。ネタバレなし。











▼森林に降り立つ主人公レイチェル。



アイテムを調べたらロープがただ一つのみ









…あっ(察し)







というシーンから始まる不思議系ADV










▼レイチェルが千と千尋の神隠しよろしくトンネルを抜けて迷い込んだのは、不思議な世界だった




そこで出会ったのは人間ではない未知のグロい生物や、人の言葉を喋るグロい羊たち

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(こえーよ)







▼7日間、とある特定のアイテムを探し出す事が目的だが、その間ゲームオーバーはなく、何をやるも自由。







落ちてる金を拾ってアイテムを買ったり、ゲーセンでミニゲームを遊んだりもできる








どきどきポヤッチオみたいな、いわゆるファンタジー生活ゲームに属するかな


ゲーム性は異なるが、moonとかも近い


テイストはSPIEGEL EI、美術はウエダハジメっぽい。








▼ゲーム中に時間が設定されており、住人たちは一定のパターンで生活している。その生活を垣間見ながらゲームを進める






ドット絵の演出がハイクオリティで、曜日によって羊が日向ぼっこしてたり、ごみ出しの日が決まってたり、妙にリアルなのだが、中でも、電車が音を立てて走ってきたのはかなり驚いた


ガタンゴトン!ガタンゴトン!と目の前を通過していく

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▼まるで古い映画を見ているかのように展開するストーリー

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プレイヤーは時折挿入される意味ありげなシーンなどから、ゲームの謎を解き明かしていく





























…うーん、クオリティは総じて高いですね。




これは、好きな人はガッツリハマるタイプのゲームでしょう。


映画風の起動画面からして既に、ゲームの世界観、空気感が固まってますね。



このレビューにビビっときたら、多分、ハマります。









でもちょっと難易度が高いかもしれない。時間が経過するのも速い。

マルチEDなので、コンプ目指して攻略していこうかと。



Defective products(一章) レビュー感想 最早何番煎じか分からないデスゲームもの。だがそれよりバグが酷い…

■プレイ時間
30分程度

■ゲーム紹介文
集められた12人。

誰かを犠牲にして生き残れ…。


:人狼ゲーム風な感じで推理する感じの論破ゲーみたいな感じです。:
 (全5章を予定しています。)
















▼集められた高校生がデスゲームをする感じの定番モノ…みたいな感じです




まあ誰でも気付くと思うが、一応最初に言っておくと…



幾らなんでもこれ、








「キミガシネ」の影響を受けすぎじゃないか
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キャラクターや背景を、特徴的な色合いで染めるのも同じなら、

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(しまわってみようって日本語は、正しい?)






キャラクターの性格や、ネーミングもかなり影響が強い

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まぁ、元を辿れば、「ダンガンロンパ」の影響なんでしょうか。


「キミガシネ」はテキストADVタイプ、本作はRPGのようにマップ上のキャラを動かして探索するタイプなので違う部分こそあれ、ここまで何から何まで同じというのは…


一応、リアルタイムで流れてくる証言のムジュンを指摘するなど、「逆転裁判」をアレンジしたようなオリジナリティはあるものの、ただの劣化版という印象が否めません。



案内役の女性キャラも同じような性格で、しかもロボット。ここまで模倣する必要はなかったかと。


私はオマージュだと好意的に解釈しますが、「キミガシネ」は人気ゲームなので、その便乗、ただのパクリと断じるユーザーも数多く出るでしょう。













▼デスゲーム開始まで延々お使いイベントが連続するのも、非常にダレる。


それこそオマージュした「キミガシネ」のようにまず最初に大きな展開を入れるといいんじゃないでしょうか










バグが非常に多くピクチャーファイルが全て破損している。




流石に全ファイル破損(もしくは、入ってない?)なんてのは初めてです。



テストプレイ、デバッグを一切しないまま配信したのでしょうか。


フラグが立ってるのにイベントが発生しないバグも多く、修正しない限りマトモにプレイできない状態です



何せキャラネームまで常時バグってます。

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(黒髪ロングでヒロインっぽい調。だが早々に死亡)






しかも読み込みエラーするたび、英文字の羅列がコロコロ変わります。




会話シーンも、ネームと喋ってるキャラクターが違うことが、多い。



流石に、こんな目に見えた部分までバグだらけというゲームは、初めてかもしれません。
























評価E
40点



グラフィックは模倣ながら自作しているだけに、惜しいですね…



5章のうちの1章らしいので、次に期待します。



2018年03月26日

ショート ショート ショート10 レビュー感想 ゲームで読書

▼1本2,3分で読めるショートショートが10本入ったアンソロジー。


ジャンルもファンタジー、ラブコメ、シリアス、色々ある。(シリアスというより、ミステリだったが)











▼カフェでの読書をイメージしているそうだが、シンプルなゲームながらに、ゲームをスタートさせるとドアベルの音が鳴ったり、ディティールにはオサレ感があります。









▼私のオススメは、「とある患者の診療録」「大好きな貴方」「鬼は外に行くべきだと思うんです。」



特に「とある患者の診療録」がベタだが一番良かった。



でも最後の会話シーンは蛇足だと思う。

こういうのって読者に真相を告げるシーンがラスト一行なのが美点で、その後ウダウダと説明するのはどうにも綺麗じゃない。



長編小説の「殺戮にいたる病」「イニシエーション・ラブ」も真相はラスト一行。


その点、「鬼は外に行くべきだと思うんです。」はオチがラスト一行なのでよかった。








▼なんでも本作はシナリオ100本の完成版のプロトタイプらしいが、2,3分を10分だとサクサク読めてテンポがいいんだが、100本は多過ぎじゃないか?




そもそもカフェで300分も読書してる奴、いるか?5時間だぞ






店員も迷惑だろ!










というわけで100本集めるのは企画倒れになりそうなので、10本収録のゲームを10作出したほうがまだ堅実的なのでは





ショート ショート ショート]-2的な(FFみたいだな)


























評価C
65点

立ち絵すらないので、今時珍しく、ほぼテキストのみで勝負したゲームでした。
背景とかはもっと変化させて欲しいかも。









この中にきっとある!






貴方の気に入る話が!
m9っ`・ω・´)






2018年03月25日

あつまれ!ふしぎ研究部 レビュー感想 古き良き、ちょっとHな学園コメディ

▼「ふしぎ研究部」を今更読みました。



作者の前作である「イカ娘」が面白かったので、読もう読もうと思ってたけど、つい先延ばしになってしまった





2016年連載という事実にビックリだ。

「イカ娘」終了の年に、そのまま連載しているんだね。


作者の漫画家としての引き出しを出し尽くしたような終わり方だったので、余りにも早く新連載が始まって、ビックリした覚えがあったが、もうそんなに前だとは









▼まず最初に驚いたのは「イカ娘」と違い、エロ要素が非常に強いんですよ



というかもう完全に、お色気路線漫画







2010年にアニメの作画監督が「イカ娘」のエロ絵を無断で描き炎上した事件があった。




あの時、作画監督のDQN行為を叩く声と同じくらい、公式で世界観を壊す卑猥なマネをするなという批判が非常に多かったのですよ。(エロ同人は大量にあるが、それはまた別。素人の二次創作だし)




あの騒動で思ったのは、「イカ娘」のファンはあのずっと続く夏の、のんびりした世界観を好んでいるんだな、ってこと。





そんなマッタリした世界観にエロはミスマッチで、「イカ娘」も女の子の水着シーンなどがあっても極力エロを排除していたので(パンチラも、全く無かったはず)、今作のエロ路線にはかなりビックリ






とはいえ非常にコミカルな演出で、思春期を拗らせた小学生の妄想っぽい、微笑ましい内容で、嫌悪感も殆ど無いね。

作者も下品にならないように注意してるそうだが、コンセプトに忠実だといえます





チャンピオンでは「オヤマ!菊之助」のような過激なエロマンガもあるけど、本作はせいぜい、コミックボンボンとかコロコロコミックのレベル








主人公はしょっちゅう勃起して動けなくなるし、ヒロインズの前でおちん○んを出したりもする
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(よくはねーだろ)

















ヒロインの胸にうっかりダイブしたり、うっかり鷲づかみにするのも、少年漫画特有の微笑ましいシーンで面白い

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ジャンルが古典的ならネタまで古典的なので、非常にオールラウンダーな漫画だ。




ギャグが面白くて、何度も笑ってしまった。





























▼やはり特筆すべきは、デビュー前から審査員たちに絶賛された、画力の高さ


女性キャラはとにかく可愛い


メインヒロインのことねがお気に入りだが、どのヒロインも可愛い。






そしてシンプルな絵柄に丁寧な構図で、とても読みやすい。

最近はPCでの制作がメインになった所為か、ゴチャゴチャして見づらい紙面の漫画が増えたが、そんな有象無象とは一線を画す読みやすさです。




何せデビュー前からストーリーは漫画をナメているが、絵はプロレベルといわれるだけある

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でも話もちゃんと面白いです。


私は「イカ娘」のストーリーはかなり面白いと思ってるので、ネットで何故叩かれてるのか未だに分かりません。










▼そもそもふしぎ研究部は誰が発足したんだ?などの疑問があるし、ラブコメ、学園ネタ、季節ネタが使えるので、ネタギレはまだまだしないでしょう。

学校が舞台ということで部活キャラを出してネタが続いてるので、話を作りやすいんだよね。


長期連載の後だけど大丈夫?というのは杞憂でした。






評価A
80点



期待以上の良作。

まだ3巻しか出てないので、今後の展開に期待できる一作。アニメ化も既に動いてるでしょう。


オススメ!












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