終盤のストーリーが駆け足かな?
結構唐突に「これが最終決戦よ!」って言われて驚いた
リードミーにはED分岐イベントが中盤、プレイタイム5時間とあるけど、実際には分岐イベントで既に終盤、3時間〜で終わるでしょう。
▼分岐イベント以降は好感度もほぼ関係なくなるし、選択肢やスチルもEDまで無いので(サブイベにはある模様)、前半が面白さのピークだったかな
ちょっとHなシーンも、後半には無い
▼でも、総評するとなかなかによく出来たRPGでした
中盤からは戦闘の難易度も上がり、ボスはかなりの歯応えに。
HPが高く長時間かけてガリガリ削る戦闘になるので、もっと簡単でもいいと思う。
ザコも強いので、逃げるのに失敗すると2ターンでゲームオーバー。
しかも通路が狭く、回避できないところが多い。
▼嫉妬という斬新な設定により、ヒロインズの好感度を上げ下げすることで難易度が変わるのも面白かった。
好感度を上げると技の威力が増すのはありがちだけど、好感度を下げると増すのは結構画期的じゃないかな。
リア充破壊爆弾、リア充殲滅爆弾という攻撃をしてくるボスがいるんだけど、これもヒロインズの好感度が上がると威力を増すんだよね。
つまり好感度が上がると、難易度も上がる。
これも新しい
▼でも、このゲームタイトル「嫉妬の剣」がクセモノで、これ、伝説の武器的な奴だと思えば、キャレスの嫉妬攻撃の名前なんだよね。しかも奥義でもなんでもない。
そのくらい、このゲームはキャレスをメインヒロインとしているのに、明らかに一番空気なんですよ
何せキャレスだけ、敵勢力に宿敵が居ないヒロインなんだよね
だから他のヒロインが因縁の相手と対峙する見せ場も、キャレスだけ無し
名家を逃げ出し犯罪組織に入った兄ジーターを、フルボッコにするロッティ…
村人たちを生贄にし、村を滅ぼしたかつての同胞を諭すマリア…
だがキャレス、出番、無し!!!
シナリオ構造的におかしい…
ましてやメインヒロインなのに、何故だろうね…
もしかしたらパートナーヒロインに選ぶと、シナリオも変わるのかしら…
▼そして折角、嫉妬システムが面白いのに、ストーリーとマッチしてないんだよね。
ストーリー上でヒロインが別のヒロインに嫉妬するようなシーンが殆ど無いので、嫉妬をテーマにしたストーリーに見えない。
なんでも本作はもともとダブルヒロインで、三角関係モノだったらしい。
そこにロッティを後付けして現在の形になったそうだが、その改変によるミスマッチじゃないかなあ…
ラスボスが、嫉妬の感情を収集していたアクマ……というオチは面白かっただけにね。
▼そんな感じで、嫉妬という要素は面白いので、ストーリーと設定をもっと練って欲しかった。
人間がエルフを人身売買してた事とか、背景として存在しているだけで、ストーリーらしいストーリーが無いからね。
最後に勝つのは嫉妬か、それとも……というアオリほどの話じゃなかった
主人公も嫉妬攻撃がパワーアップした愛の攻撃を使えるようになるが、折角ヒロインと一緒に習得するなら、サクラ大戦みたいな合体技のほうが盛り上がった(実際、合体技を覚えるような流れだった)
ジュテームの再登場シーンも、真に心を通わせるようなシーンというには、かなり弱かった
▼パートナーヒロインに選んだのはマリア。キャラクター性がかなり面白い。
天然キャラは色々あるが、嫉妬の感情が理解できない…まではベタだけど、他のヒロインとの幸せまで願い、最後の最後に嫉妬の感情を理解するというのは、結構新しい切り口なのでは
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評価C+
65点
良作だけど練りこみ不足なので、もっとクオリティを上げられたんじゃないでしょうか。
嫉妬システムは可能性を感じます
ED後を描いたゲームを作るかもしれないとのことで、期待。
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