▼主人公は記憶喪失で両腕も自分の名前すらも無いので、セーブ画面もステータスも、何も無いんですよ
セーブしてもステータスはおろか、プレイタイムすら記録されない(多分、演出)
記憶喪失なので、最初は全てが???
▼脳味噌も無いので脳を手に入れるまで、セリフは平仮名のみで、周りの言葉も読み解けない(でも何故か漢字は分かる主人公。漢字が読めない演出のがマッチしたかも。セーブ画面も脳を手に入れてからは漢字になれば、尚よかった)
これもう半分百鬼丸だろ
▼体の部位を手に入れて、徐々に人間に近付いていくんだけど、このパターンや舞台設定自体は結構見るけど、世界観の構築や表現力が高く、かなり引き込まれた
▼というのもこのゲーム、表現がめっちゃストレートなんだよね。ゲームの舞台からキャラ、ストーリーまでもね。
こういう退廃的なゲームって謎めいててメタファを使うことが多いけど、考察やネタバレの余地もないくらい、ドストレート
年齢制限は設けてないらしいが、まあ中絶や性の概念を理解している年齢からかな。
ホラーゲームではないが、ホラー演出があるので、そのくらいからじゃないかと。
▼中でも、どう見ても精子がウヨウヨ飛んで語りかけてくるのが、インパクト、大
カンシという主人公達を殺しに来る敵クリーチャーも、そのまんまなデザイン。
監視と中絶手術に使う鉗子のダブルミーニングだろうね
そんなどう見ても精子です。本当にありがとうございましたとカンシが、こちら
いい笑顔だなあ、おい
▼ヒントが多いので謎解きは簡単だが(普通にプレイしてると見つからないと公式に書かれてる???も、偶然発見出来た)、このカンシに当たると即死なので、逃げゲーとしては、非常に煩わしかった
移動速度が遅い上にスキップもないものだから、何度もやり直した。
両腕が無いから走れないのかな?って思ったらイベントシーンでは普通にダッシュしてるし(笑)
お前走れたのかよ!!って、笑っちゃった
よって、ダッシュはあってもいいんじゃないかと
▼トゥルーエンドのオチは、ああ、なるほどって感じだね。
ショウタ(生太)はママにあいたいと執拗に固執していたが、何故あいたいかには一切触れてなかったからね
「ママにあわなくちゃいけない」という使命感……目的はこれだったのね。
そりゃ両腕毟り取られてもあいたいわな。散々人の兄たちを殺しておきながら、反省しましたーはい終わりーじゃあ、済ませられないからね
この前提で2周目をプレイすると、面白いね。
「ママにあいたい」は、赤ん坊たちの、母親への復讐の物語だったんやな…って
評価B+
70点
野乃ノ之(ノノノノって漫画思い出した)はこれが初製作らしいけど、とてもルーキータイトルとは思えない良作でした。エンディングコンプまで遊びます。
バグ報告が相次いでるように、かなりのバグゲーなのが残念かな。
▼余談だが本作は、「ほろびのゆりかご」と共通のテーマで、対極をなすゲーム…
と見ましたね…
【あとがき】
この記事がブログランキングでゲームカテゴリ1位、総合1位に…
私の書いた記事では、多分キミガシネ以来。フリゲ記事が人気ランキングに入ったのも、それ以来じゃないかと。
ママにあいたいは、2018年でもベストに入るヒット作なのでは?
その一時的なブーストでしょうが、フリーゲーム 優しい世界も、ゲームカテゴリ1位に…
ちょっと思うところがあったのでネタにしますが…
ドラクエのブログは現時点で20000時間やり込んでいる経験を活かしたとありますが、ゲームはプレイ時間ではなく密度、時間の長さではなく深さだと常々言っている人間としては、その裏付けが取れたことにもなったかもしれないので、うれしいです。(長時間プレイを否定している訳ではありません)
私はそもそも最近流行りのゲーム機を持っていないくらい、普段ゲームをやらないカジュアルゲーマーですし、このブログで取り扱っているゲームは、短ければ3分ですから。
ママにあいたいも、1時間もあればトゥルーエンドが見れてしまいます。
でも面白いのです。
このあたりのゲーム性の核心は、今後も書いていきたいです。
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