そこで出会った謎の女性アンヘルに、ここはアナタイロ列車だと告げられて…
▼セーブ機能なし、10分の掌編だが、故郷を捨て、都会の生活に疲れた中年男の悲壮感が滲み出てて、切ない一作だった。とても感傷的なゲーム。
田舎の駄菓子屋やラムネのビー玉、回想のジュブナイルなシーンは泣けるね。
▼中でも一番悲しいのは、かつて少年か青年だった男が、故郷を捨て、都会に出るエピソード
やっとの思いで10万円を貯めるが、いざ封筒を開けると、入ってたのは15万円。親心だったんだろうね…
しかしこれ、時代設定はいつだろうね。10万円で上京とか今では不可能だ(駄菓子代で10万ってのも変だが)。
ラムネも、昔のビンは開かないんじゃないかな(多分)
▼アンヘルは名前そのままの正体だし、列車がこの世とあの世の境目で、主人公が自殺に失敗した男というのもベタだけど、王道の良さがあった。
ラストのビー玉を踏んだ男は、その後どうしたんだろうね。
単純なハッピーエンドではなく、なんともいえないオチなのも、また良い。
評価B
70点
「あの夏」などにも言えるように、絵は萌え系で可愛いのに、哀愁がある、良いゲームでした。
元ネタは多分「第七号車」なので、あのゲームが好きな人にもおすすめ。
「それじゃあ、またね。」にも通ずる部分があるが、「電車と心霊」というネタは誰が考えたんだろうね。
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