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2018年05月06日

アリスは水の中 レビュー感想 時をかける姉

13年前に事故死した少女アリス。主人公はそれに負い目を感じ今まで浮かばない生活をしてきた。13年目の命日の日、見かねた姉が渇を連れ出し事件の真相を調べていく。
13年の時を越え、明らかになった真実とは?
少し不思議で切ない探索系恋愛ADV、開幕












▼ヒロインの義理の姉ましろと一緒に、13年前に事故死した幼馴染、アリスの死因などを解き明かすADV




推理要素はほぼなく、ヒントを元におつかいするだけ。クリアまで、30分程度。















▼ましろがなかなか可愛いヒロインなんだけど、衣装も翌日になるとちゃんと変わるのは、芸が細かい。




主人公が18歳なので女子大生かと思ったら、まさかの23歳だとは…
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こういうゲームのヒロインとしては結構いい歳お姉さんだね!







15、16のヒロインが多くを占める中、23歳とか…








イケルやん!
















▼謎解きモノとして見ると、いくらなんでも13年も前の記憶やデータを余りにあっさり聞き込み出来たりご都合主義が目立つが、あくまで探索系恋愛ADVなので、こんなものじゃないかと。






アリスはどうなったのか?ましろの正体とは?



という謎は、ネタバレするまでもなくお約束だったけど(ましろのヘアピンは露骨かも)、いい感じの結末でした。


















▼欠点は極度に一本道で、自由度が低すぎることかな。


何せ島の住人も、クリアに必要な聞き込み対象以外は、会話すらできない


クリアに必要な事以外は一切何も用意されておらず、遊びの要素が無い。


反応も薄い。ましろを連れてる時に自室を物色し、下着を漁っても、何も言われない。

あのキャラなら、主人公を変態扱いしたり、からかうでしょ。











▼バグまでいかないけど、バグ未満のおかしな部分も多いかな。


建物にめり込んじゃったりね。



駄菓子屋の二階に浸入する、怪盗姉弟


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評価D
55点




取ってつけたようなグラフィックや習作っぽさが目立つので、今後の技術向上が楽しみです。



しかし、ましろは毎日主人公と一緒に島をプラプラしてるが、仕事は何をしてるんだろう





2018年05月05日

好きだ!好きだ!大好きだッッ!! レビュー感想 ポケットティッシュ

▼「籠の街」、「幸福の塔」の作者によるラブコメノベル。



現実的な世界観も(髪の毛の色はファンタジーだが)、女性主人公も、作者のゲームでは初ですね。













▼夕暮れの教室で告白を画策する男女…


だがお互い素直になれなくて…


という王道モノ。











▼もうね、あざと過ぎるくらいにあざとい展開が多くて、ニヤニヤしてしまう。




私は男なのだが、なんと攻略対象である男性キャラにニヤニヤしてしまった。





普通男性がプレイすると女の子の可愛い挙動やセリフにニヤニヤしてしまうものだが、驚くべきことに男性キャラにニヤニヤしてしまった。これは初めての経験かもしれない




「君に届け」で風早くんが可愛い様子を見せるシーンでも、「女性読者はこれで喜ぶんだろうなあ」程度に静観していた自分でさえ、だ。







そのくらい破壊力がある。多分女性がプレイするとニヤニヤ爆発する。







作者が男なら、このセンスは凄いね。









▼乙女ゲームだが、クリア後に男性主人公も選べるので、男性でも自然に遊べると思う。






ストーリーは半分同じ



女性主人公では、男にさえあれだけニヤニヤできたなら、今度はさぞやニヤニヤが止まらないシナリオなのだろうと期待したが、意外なことにやや大人しいトーンのシナリオなためか、ニヤニヤできなかった。


恋愛と無関係な話が大半だしね。


でも当然ながらこちらのほうが感情移入できたな〜。














▼キャラも可愛いです。






最初は余りの悪人ヅラに、汚いウェイト君と汚いお嬢様(「籠の町」の主人公とヒロイン)とか思ったけど、そんな事はもう忘れました(覚えてるじゃねえか)









背景素材を画風と統一したのも、違和感なくて良いんじゃないかと。










▼エンディングは4つあり、エンド2とエンド4がお気に入り。


手が赤くなるってどんだけ照れてるのか(笑)。何気に新しい表現かも。

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評価C
60点



良く出来たラブコメノベルでした。


ヒロインはリボンが強調されてる割に、特に意味が無いアイテムでしたね。

男っぽく装ってても実は女の子な自分を意識してる…ってなシーンがあれば尚よかった。



2018年05月04日

やすみじかん レビュー感想 休めない時間

▼10分かからず終わる「スーパーショートノベル」だが、中身は濃い。




▼これで本当に試作ゲーム?というくらいにクオリティが高い。



シナリオもアニメーションもハイクオリティで、特にアニメーションの質の高さと枚数の多さにはびっくりした。


文字通り、まるでアニメを見てる感覚になれる。


ヒロインの先輩もとても可愛い

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細部まで描き込みが素晴らしい、ダルンダルンなのもリアルでいい。






▼ストーリー要素はほぼ無く、先輩後輩が体育倉庫でいちゃいちゃするだけの内容だが、台詞のセンスがウィットに富んでて面白いんだよね。「握ってるだけでしあわせ」は名言だ








▼音楽は素材なんだろうか。


ゆったりした曲調で、休み時間の緩やかな空気を演出してる



限定された音楽しか使ってないのに、何気に上手い。





▼先輩のスマホをクリックするとミニゲームがプレイできるのもいい。


作者のイメージドットキャラ(?)を動かして梨をキャッチするだけの超シンプルゲーム。ドリキャスのビジュアルメモリに、こんなゲームあったな。


画面の左端から出ると右端に出て、逆もしかりというマリオのようなレトロゲーム風で懐かしい。

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評価C+
65点



掌編としては、プレイ時間ではなくクオリティがスーパーでした。


しっかし、なんで先輩は便所サンダルなんて履いてるんだろうね。

2018年05月03日

紅く追憶の水葬 レビュー感想 君の血をのみたい(ネタバレ)

記憶喪失の僕と、洋館で起こる殺人事件。二つの謎に<刹那の探偵>が挑む本格ミステリノベル。

記憶喪失の僕の前に現れた、"刹那の探偵"と名乗る黒髪の少女・静莉(しずり)。
彼女に誘われ「紅邸」と呼ばれる山奥の洋館で療養する事になった僕だったが、
その夜、使用人が何者かに殺害されるという奇怪な事件が発生する――。
血と狂気が交錯する本格ミステリノベル<刹那の探偵>シリーズ始動。











▼ラハシリーズ作者による、XIII機関みたいな記憶喪失の少年「オセロ」と、刹那の探偵「静莉」の織り成す本格ミステリ

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これは素晴らしい…)









ラハシリーズだと右にヒロインがいるだけだが、今回は相棒が背中合わせなんだね

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▼推理モノ、ミステリはかなり好きなジャンルなので期待しながらプレイ。



推理の系統としては、本格ミステリというより、ラノベで、西尾維新とかに近い、トンデモ系








作中でノックスの十戒を提示し、それを破ることをコンセプトにしているので、実際には本格ミステリを作る気はなかったんだろうけど、キャッチコピーの「本格」に期待していたので、フタを開ければ厨二系ラノベだったのは、拍子抜けした




吸血鬼の末裔のトンデモラノベスペック主人公が活躍するが、作者が頭を使ってトリックを考えるのではなく、単にこの設定に頼っただけの部分も、非常に多い(電話の声を、超聴覚で拾ったり)














▼ファンタジー要素やご都合主義がかなり高く、また、矛盾や強引な点もかなり多く、ミステリとしては余り評価出来るポイントはなかった。




ミステリノベルであって推理ADVではないので、推理要素も殆ど無ければ、クロス探偵物語やミッシングパーツのように事件現場をクリック捜査する要素もないので(背景は素材だしね)、ただ読み進めるだけ。



ミステリというなら、移動や探索による調査くらいは欲しかったかな。




でも、答え同然のヒントが出るし、複雑な要素を取り払ったシンプルな作りともいえるので、攻略が簡単なのはよかった












▼刹那の探偵が静莉ではなく実は少女だったオセロで、かつての事件の再現を繰り返していたというのは、ネタを出し過ぎかな。このネタといえば「Ever17 -the out of infinity-」が有名だが、あのような上手さはなかった。





作中でオセロがトゥルーマンショーをそのまま引き合いに出したり、殺人事件が発生したのに露骨に誰も驚いてなかったり、もっと隠すか、捻っても良かったんじゃないかと


















▼紫織も、花蓮の恋人も、万象も、全員がボンベイ型だったとか、血液アレルギーだから証拠に触れなかったとか、流石に無理がありすぎるし、突っ込み出すと切りが無いです







犯人が花蓮なのも1人だけそこにいないので消去法で分かってしまうし、双子や、双子並にそっくりな他人の入替トリックも、ミステリに於ける、タブーの1つでしょう。




これならまだ、犯人が色覚異常というミスリードのほうが現実味があった(色覚異常の犯人はクロス探偵物語を思い出す)




















▼ここまで書くとあまり面白くないゲームなの?と思われそうだが、非常に良作です







というのも、核心に触れるとこのゲームの本質が、探偵ミステリではなく、探偵ミステリを題材にした、親子姉妹の悲哀モノ、父娘の愛憎劇だと好意的に見たからなんですよ





終盤、推理は関係なく、ずっとその話が続くしね








「記憶喪失の僕と、洋館で起こる殺人事件。二つの謎」…





この、「クローズドサークル」と「洋館で起こる殺人事件」はイマイチでも、「記憶喪失の僕」はとても面白かった











探偵とは、親とは、親子とは…






多くの要因が絡み合うストーリー







クライマックスは、ここで一気にやってくる











▼姉の静莉に憤っていた人が死ぬ前に食い止める探偵を、ラストシーンで本人の自殺の阻止として実行するのは、凄いカタルシス。


まさにミステリの主人公















▼OPムービーもクオリティが高かった



絵も綺麗だし、オセロがパーカーを脱いでから変化するタイトル画面も、格好いい(左が主人公、右がヒロインポジションなんだろうか)

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(妹もなかなかだが……うーん……姉は偉大!



























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評価B
70点


面白かったです。



ラハも3部作で、ラハと魔法の園〜the graystory〜、ラハと理の魔法生〜the 2ndstory〜、ラハと百年魔法石〜the endstory〜と続いたので、シリーズ開始ということは、続編の予定もあるんでしょう。



今作で主人公(オセロ)の謎はネタを使い切ってるので、制作的には、次からが本番かな。



紫織の生まれは謎だらけだし、静莉もかなり闇が深いから、そこがクローズアップされそう。続編がどうなるか楽しみ











クリア後、シリアスな本編を裏側からコメディに見る番外編がプレイ出来るが…




アッシュや犯人以上にやべーやつは、明らかに結城でしょう






妹の話もウソっぽいし、悪意(好奇心?)があってオセロを脱がしただろうし、軽い小説とか、容疑者として、役満






でもそんな結城が、男性キャラで一番気に入りました(女性キャラは由希)



こういう、残念なイケメンって面白いんだよね




どんな殺人事件でもしぶとく生き残りそうな雰囲気がある






2にも出てほしい


















2018年05月01日

大きなのっぽのメイドロボ レビュー感想 ゆりかごから墓場まで(ネタバレ)

お婆様のお屋敷で暮らすことになった女の子。
彼女は、お婆様に仕えるメイドロボット「リーシャ」が苦手でした。
時の止まったようなお屋敷で紡がれる、ヒトとモノの穏やかなお話。

エンディング:1種類
プレイ時間:約10分
見ようによっては百合に見えるかもしれないし見えないかもしれないそういうアレです









まじででけえな

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▼家族や親族からも見捨てられ、傷付いた少女カレンは、唯一の心の拠り所である祖母の家にやってくる。



そこで出会ったのは心の無い、常に笑顔の旧式メイドロボ、リーシャ




自分が心の拠り所にしている祖母に常に付き添い、嫉妬と苛立ちを覚えるカレンだったが…










▼グラフィックがとても綺麗。しかも立ち絵が動きます。




旧式ロボってことで、モーションを追及したんでしょうか。




キュルキュルと動き、効果音をピコピコ鳴らしながらしゃべり、台詞は片仮名混じり。




メイドロボは人間同然に描かれるのが普通なので、靴も履いてなければ手足も完全にむき出しの機械仕掛けだったり、ここまでロボ感のあるメイドロボはなかなかないね












▼お前は感情のない機械だからと、自分のミスも直しておくように偉そうに命令し、これまでの人生で受けた劣等感や怒り、失望全てをリーシャにぶつけるカレン。



だが何を言われても心が無いリーシャは終始笑顔。



心の無い言葉でリップサービスを言われ、カレンは更にいら立つ…












▼う〜〜ん……



このあたりの描写、マジで胸が痛い。


まずこのゲーム、選択肢が数回出てくるんだけど、全部一択なんだよね。

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そしてそんな一択は、リーシャに冷たく当たるものしかない。






普通のゲームなら好感度がガラガラと落下するようなね。

でも、リーシャはどんな時も、何を言われても、笑顔なんだよね。

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こんなに濃い顔ではないが機械と言いながらもキレてしまうカレン。





















つまりカレン=主人公=プレイヤーは、強制的にリーシャに冷たく当たることになる。






これはもうね、リーシャがものすごくいい子なだけにね…







悪い…やっぱ辛ぇわ…









リーシャにはちゃんと心があって、優しさでカレンを受け入れてることが分かるだけに、そんなの関係なく悲しいシーンだ






小島よしおくらい、でもそんなの関係ねぇ!













▼祖母はリーシャを呼び出し、自分が死んだらこの人に譲渡権を渡すと紳士を紹介する。






そこでも笑顔で従うリーシャだったが、カレンに「嘘」というロボットにあるまじき行動をとり、自ら死を選ぶ



ロボットの自殺はSFではたまにあるが、心がテーマの作品としては悲しくも、もっともインパクトがある末路だった





ベタ路線だと、次の主人がカレンというストーリーだからね。で、ロボ子だけが何世代も主人公一族を見守るセカイ系になったりする



でも、おばあちゃんとリーシャはお互いにオンリーワンだから、それはない。


どれだけ孫が可愛かろうと、それはない。











▼維持費が膨大だから金持ちの紳士に頼むシーンなんて、やけにリアルだ







ここで初めてカレンの見た目が出てくるけど、地中海育ちっぽくって可愛い




ベタな金髪幼女ではないところもいい















▼本作はジャンルが泣きゲーに位置すると思うのだが、中でも祖母が生まれた時から死ぬまでリーシャと一緒にいたことを表現したスタッフロールでは、目頭が熱くなってしまった



特に最後のあれは卑怯やで…























▼まあ、最後の締めである武蔵野モーツァルトのクレジットには爆笑したけどね









この名前、普段使ってるウケ狙いだからなあ















▼強い心を手に入れ、悲しい出来事から非常に前向きな、明るいエピローグもよかった



タイトルに戻ると笑顔のカレンとリーシャに変わっているのが、実に小粋な演出だ

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リーシャが下を見ているので何かあるのかな?とは思ったけど、この演出はニクイね





























評価B+
75点




ベタなようで変化球もあり、大変クオリティが高い一作でした。






作者はベーコンレタス列伝などのネタ要素の強いホモゲーを作ってて、今作も百合ゲーという触れ込みだったので、ライトな物を想像していたら、いい意味で裏切ってくれました。




これは凄い…




全然百合なんかじゃないよ…





これはもう、命のドラマだね








ぶっちゃけこのジャンルの製作センスのほうが鋭いんじゃないかと。






ホモゲーよりも









屋上、 レビュー感想 「少女」と「妹」(ネタバレ)

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▼前作、人魚草子-ningyozoushi-同様、義理のきょうだいをテーマにした一作で、屋上での出来事をテーマにした掌編ぽえむ。




前作は姉萌えだったが、今回は妹萌え








▼主人公には自殺してしまった妹がいた



自殺の原因はイジメだった。



主人公はその事をずっと後悔し、助けたいと思っていた



妹は、それでも何度も自殺を繰り返す、そう自縛霊になっても







▼主人公は右往左往しながらも、妹の気を一瞬だけ引く事に成功する…




素顔を取り戻す妹…





















ショッキング表現のあるフェイクなゲームでしたね

警告マークもクリア後に出るというお遊びっぷり。










▼その後ギャグシーンも織り交ぜ、中々の不条理カオスゲームでした。





ここまで、この話の着地点はどこなの?って思ったのは初めてかも






突拍子もない展開のオンパレードなので、伏線を丁寧に張ってあればよかった。








▼でも、結局は「流血表現が苦手な方はノーマルエンドのみプレイ推奨」とあるように、ノーマルエンド以外は、見なくても成立するんですよね(終わり方もノーマルが一番好き)







または4つのEDで完結したストーリーだと見ました






▼掌編というにはかなり長いので、4つのED以外は正直見なくてもいい蛇足で、飛ばしてもいいんじゃないかと。(でもグラフィック表現など、見所も多い)































評価D
50点




絵は元々上手でしたが(今作は素材がかなり多いが、素材ながらに、こんな風に使うとはって感じで、)表現力が人魚草子-ningyozoushi-から上達してましたね











2018年04月29日

EvaliceSaga ファーストインプレッション クローンゲーム、二番煎じとは異なる良作












▼開発が始まったのが2012年という話なので、同人ゲーム史上としても非常に長い開発期間となったエヴァリースサガ、略してエヴァサガ




完成版がいよいよ公開されたので、プレイしました








長編ゲームなので、攻略後の総評、レビュー感想はのちのちやるとして、ファーストインプレッションを










▼まずびっくり。すげえクオリティだ。



スーパーファミコンを思わせるグラフィックに音楽、ドットムービーにいきなり感動





そうなんだよ、これなんだ。





スーファミ時代のゲームって、デモ画面で本編中の映像を流すのが普通だったよね。



PS時代もまだこの演出があった。「バイオハザード」とか



まだ仲間になってないキャラが戦ってたり、これからこいつらが仲間になるんだな…とワクワクする











▼ストーリーは箱入り娘の暴れん坊お嬢様が、家出をするところからスタートする王道モノ。




まあ言うまでもなく、本作はサガシリーズをかなり激しくリスペクトしているんだけど、サガっぽさは凄いね。



細かい演出までサガっぽい




戦闘中にお約束のピコーン!をしたり、サガをやってるとニヤリとする要素も多い
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▼バトルはシンボルエンカウント。フィールド上の敵アイコンと接触すると戦闘開始。

戦闘したくなければ、避ける事も出来る










▼マップも親切で、右上にミニマップと踏破率を掲載しているので、迷うこともなく、サクサク探索が出来る








▼スーファミ時代のスクウェアを思わせる、サイドビューで、武器でザクっと斬るタイプの戦闘画面が、なんとも懐かしい







逆に、3Dに慣れた最近のユーザーには、かなり新しい気持ちでプレイして貰えると思う




ワンボタンで選択可能なので、テンポよく展開していく










▼音楽もいい。ただ何故かサガではなく、FFに似てる。














▼やってて思うのが、見た目はスーファミそのものなんだけど、親切設計は今風で、とてもプレイしやすいんだよね





ユーザーフレンドリーで、コンフィグでプレイヤー好みの設定に出来るけど、足音を消すことも可能。走るとちょっと煩いのでこれは嬉しかった(笑)





これまでのストーリーや次の目的が確認出来るので、迷うこともない。



この機能のお陰で、久しぶりにゲームを立ち上げても、すぐにリスタートできるね。














当社ならMarubeni光の新規申し込みで、[ファミリー:33,000円/マンション22,000円]のキャッシュバック!




















▼昔ながらのRPG特有のワクワク感があって、面白いです。


ただのサガっぽいゲームでは終わってません。



レトロゲーム風RPGでは、頭一つ抜きん出たゲームじゃないでしょうか。



おすすめです。










余談:開発者クレジットに、山口という苗字だけの人がいて、タイムリーすぎて笑ってしまった




Key、久々に本気を出す。Summer Pocketsレビュー感想

▼最近のゲームユーザーはまず知らないでしょうが、90年代後半から2000年代初頭にかけて、葉鍵系という言葉とジャンルが流行りました



リーフとKey。2つのゲームブランドをまとめてこう呼んでいた




2000年代当時、王者だった「ときメモ」や「サクラ大戦」が既に衰退していた事もあり、この2強でギャルゲー業界とエロゲー業界が回っていた




リーフはアクアプラスというCS用のブランドがあり、KeyはビジュアルアーツからCS移植を発売し、どちらの業界でも主流でした




当時は感動的なシナリオを売りにした泣けるゲームが流行っており、泣きゲーと呼ばれていました。



特にkeyのほうはこの泣けるの部分が色濃く、大昔に出た「kanon」の評価でさえ既に、エロゲーなのにエロが蛇足、エロがいらないとまで言われていた





熱心な信者が、「CLANNADは人生」




いい加減クラナドをエロゲと勘違いしている奴うぜぇ
エロゲじゃないし
ゼロの使い魔の方がよっぽどエロゲ

俺はクラナドキャラには萌えなんて感情は抱かないけどストーリーに魅入られた






という迷言を生み出すほどには、エロはいらないと言われていた




そのくらいストーリー、キャラクター特化型ゲームシリーズだったわけです





そんな今ではありえない時代で、テレビアニメ化や映画化など、メディアミックスにも成功していた




そう、エロゲーが映画化です。
(全年齢)



RPGでいうエニックスのドラクエと、スクウェアのFFみたいなものかな。凄い勢いだった(スクウェアとエニックスは、元々別の会社だったんですよ)










▼リーフの代表作は、「トゥハート」、「ホワイトアルバム」、「雫」、「痕」


Keyの代表作は、「Kanon」、「AIR」、「クラナド」







どれも有名ですね





…えっ?1つも知らないって?




まあそれもまた、時代…



移植はされていても、「クラナド」でさえ気付けば大昔のゲームなので、当然でしょう




何せオリジナル版はWindows98から対応、最初の移植がPS2ですから…




某大物youtuberも、キッズが「トゥハート」とマルチを知らない事に、時代を感じてたしね…
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マルチを知ってる人は知ってる人で、「古過ぎだろ!」と反応するとも言っていた…








▼まあそんな具合に、時代の激流には逆らえず古くなってしまったリーフもKeyも、徐々に衰退していった



今回は、そんな鍵をメインに触れます










▼鍵は、目立ったヒットが無いばかりか、売り上げ的に爆死することも増えました。



得意だったメディアミックスにも失敗するようになり、アニメ「AIR」の円盤売り上げが25000枚だったのに対し、「Rewrite」はたったの1800枚に終わった



コミケのジャンルコードから外れるなど、コミケが育てたブランドとしては、結構致命的な出来事もありました



これについてはコミケに詳しくないが、かなりの事件だったらしい



話としては分かります。



これまで、「特別枠」だった葉鍵が、「その他大勢」、「有象無象」にまで落ちた訳ですから…



しかもこの時、新設されたのが、「艦隊これくしょん-艦これ-」……



1つの時代が終わり、1つの時代が始まった瞬間でした







▼かくいう私も、リーフは「トゥハート2」、Keyは「クラナド」以降のゲームは、全くプレイしていません



なんか違うなというか、やる気がサッパリ出ないゲームばかりだったんですよ




少なくとも「Kanon」から続く、Keyの王道からはずっと外れてた



更にいえば、前身であるタクティクスの、「ONE~輝く季節へ~」からも外れてた














▼そんな、完全に忘れていたKeyから、黄金期のKeyを思い出すような、新作の体験版が出ました






それが本作、「サマーポケッツ」
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(露骨に「AIR」を意識したイメージビジュアル)




略して「サマポケ」



田舎町を舞台にした、少年少女のひと夏が描かれる








流石に「クラナド」から15年近くが経ち、エロゲと勘違いされることはないだろうけど、一応補足すると、全年齢




まあ、そもそも最近のゲームユーザーはkeyを知らず何のイメージも持ち合わせていないので、勘違いする理由がないか…


それもまた、時代の流れ







▼体験版の感想を、ネタバレなしで結論から言うと…





これがまた、妙に面白いんですよ




Keyの旧作を思わせるセルフオマージュや、夏を連想させる音楽、美麗なCG、キレのいいギャグ、どこを取っても近年のADVで一級品



主人公は親戚の家に滞在することになるが、またいとこの加藤うみ、叔母の岬鏡子との会話が面白くて、笑えます



特にうみとの会話は一番面白くて気に入ってるので、シナリオにはかなり期待





これもkeyのゲームをプレイしたことが無い人は驚くでしょうけど、「クラナド」は、登場キャラほぼ全員にシナリオとエンディングがあるという、ありえないほど気合の入った大作だったので、「サマポケ」にも多分サブキャラルートがあるでしょう







▼中でもやはり、ノスタルジーを感じる描写がいい



ギャルゲーというより、寧ろ「ぼくのなつやすみ」っぽい





波でビショ濡れになって裸で帰ったり、子供達と一緒にザリガニ釣りをしたり、知り合った友達と秘密基地で卓球したり(しかもミニゲームとして実際にプレイできる)、舞台である、夏の海辺の田舎町を最大限に生かしてる




移動が、倉庫でホコリを被っていた原2のスーパーカブなのもまたいい。

わざわざ原2設定にしたからには、ヒロインと2人乗りするシーンがあるんでしょう



「AIR」は田舎でも、田舎特有のイベントや、こういうジュブナイルっぽいノリは無かったからね



これは、「AIR」の主人公がとっくに大人(22歳)で、しかもエロゲギャルゲには珍しい、終始クールなキャラだったことが理由でしょう。



逆に、「サマポケ」の主人公はまだ高校生なので痛いくらいにハジける






▼その反面、これまでのシリーズにあったSFファンタジー要素は、バッサリカットしているようなので、そこが評価を分けそう。王道っぽいし、余りネタバレになるようなネタもないんじゃないかな。



絵も従来の樋上いたるではなく、複数の絵師が描いてるので、キャラが集まると纏まりの無さが目立つかな



でもkeyゲーにいたるが絶対条件じゃないことが、これをプレイするとよくわかるね





▼最も時代が変わったなあ…と思ったのは、絵でも何でもなく、ヒロインに知ってる声優が1人もいない


経歴を見ても、それすら知りません



唯一知ってるのが、白石稔。でも主人公の親友とかではなく、ヒロインの祖父役…




ここ数年で、こういう風に声優を1人も知らないことがデフォになりました




私の関心がもうとっくに薄れてる事もありますが、それでも数年前までは、あ、このキャラはあのゲームに出てたな、くらいは分かったのですよ


でも今は、それすらもない。声優が、新人の使い捨てになったことが理由でしょう




能登可愛いよ能登とか言ってた人たちはどこに消えたんでしょう。





能登はもう可愛くないの?






そもそも能登はまだいるんでしょうか…





このゲームにも、「AIR」→「クラナド」の緑川光みたいに、1人は昔懐かしい人が欲しかった






▼発売は6月と夏にはまだ早いけど(「AIR」も9月だったが)、良作の予感がします。



かつてのKeyが好きだった人も、最近のゲームユーザーも、プレイしてみては




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▼そういえば、京アニでアニメ化も決定しているが、放送日が未定なんだね。


プロモーションを考慮すると発売時期を合わせるのがベストなんだが…(プレステ版「トゥハート」みたいにね)


これも、昔はゲームとアニメが大抵同時期だったような気がするなあ…



「サマポケ」アニメの放送時期は、PS4移植の際と予想







※後日追記

移植はスイッチとのこと。これは誰もが意外だったのでは?

携帯モードで遊べるので、歓迎しています。


2018年04月28日

まほろば商店街 たそがれ金魚堂 レビュー感想 明治大正風、あやかし怪奇譚

▼畠中恵に影響を受けたのかな?というような、人間と妖怪が共存する町での一幕が描かれるゲーム



世界観は明治大正っぽいが、一般的な電話もあるし、そもそも背景が今のものなので、多分現代








▼美麗な実写背景もマッチしてる




でもキャラ絵は上手い割に、カイジみたいにアゴがトガりすぎなのが気になる。









▼ストーリーは金魚堂の小間使いの少年、コマが、まほろば商店街に関わる人間やあやかしたちの事件を解決していく、といった内容





ツンデレで最後は優しい先生とか、セイウチの清一さんとか、キャラも立ってる



非常にベタな設定だが、くるみ割り人形など、実在の物語をモチーフにしたストーリーが面白かった


小説ではなく、バレエ、詩集も出てくるのは珍しい



読書家が好むような話もあり、ビブリオというより、ビブリア寄りかもしれない。













▼結婚が決まった、令嬢のまりえ。



本人も幸せそうでめでたい話なのに、何故かその事に納得していない、まりえの幼馴染、雛

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果たして雛の正体は…





この真相からグッドエンドまでが、なんともいい話だ




正体を妖怪だと予測していると、やや意外な結末かもしれない










▼問題は通常画面が明るい事もあり、バックログが途轍もなく見づらいこと



グレーとターコイズブルーってどっちも地味な配色だし、もっと気を配って欲しかった。













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評価C
60点



王道で面白かった。


和風あやかしモノが好きな人はハマるんじゃないでしょうか。


続編も出そうです。










しかしアレですね。



このシーン、ちょっと怖かったけど…

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9割コナンの犯人やんけ!!

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ダアトの神〜abyss〜 レビュー感想 人助けが趣味なんだ

▼前作ダアトの神のファンディスク的内容



チュートリアルは一切なくダアトの神をプレイしてないユーザーには、ホモゲーだけにちんぽんかんぽんなゲームなので、気になる人は前作からやってみては。かなりの良作なので、おすすめです












▼そんな前作のキーキャラクター、エリダとセフィのショートストーリーを2本収録


アイコンを動かすと画面が変化する、オサレなキャラ選択メニュー。グラフィックは今回も凝ってますね

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エリダのみ3ルートに分岐し、セフィはかなり短い掌編でオマケのオマケって感じだが、内容的にはセフィのほうが面白かった。






神になるために触手プレイを強要させられるが、最後にはその気になるセフィ…



触手は嫌いだがこれはよかった。








でも…






でもね…





秘部を触った事ない女とか、ぜってーウソだわ(セフィのキャラ的にも)
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そうこうしている間に草)








そんな女、ダアトの神よりファンタジーですよ!!












▼エリダ編は選択肢により3ルートに分岐するが、ルートによってヒロインが変化する、凝ったつくりとなっている(「3つに分ける」というセリフの通りかしら)



前作でも妹か弟を選べたが、今度は3人だとは、面白い









▼少女期はガサツながらも、大人の女性になる展開が良かった…

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筈なのだが、まさかのオチで、全ルートホモだとは











全部ホモじゃないか!!(驚愕)























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評価C
60点




スチルも多く、ファンディスクとしては気合が入った内容でした。




ネネルも謎が多いままなので、次も出そうな気がします







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