https://fanblogs.jp/katananana/archive/569/0
▼まずいきなり吃驚。タイトル画面やメニュー画面が大きく変わっている。
旧Windowsをモチーフにした画面に変更。
初期WindowsやPC98っぽい絵柄なので、それを意識したのかな?(と、その時は思っていた)
グラフィックも驚いた事に、多くが描き直されている。目パチもする。
10歳の少女であるミサの露出度が増えた気がする
▼うたげの立ち絵はいかにも男に媚びるような女に修正されているので、よりイメージに近づいた。
(PCモニター風の画面演出のせいで、文字が小さくて読めなぁっぁああああい!!)
逆に、ミサは通常立ち絵がなぜか微笑んでるので、違和感あるかも。
もっと死んだ魚のような目をしているキャラクターだからね
ブルースクリーン(昔のパソコンのバグ、エラー)まである
▼残念だったのは、性格診断の台詞がカットされていたこと。あの皮肉は、いかにも偏屈な性格診断の答えという感じで、よかったのに
もしかしたら、他にもカットされた絵、シーンがあるかもしれない。
冒頭モノローグの主人公がアップになったスチルと、主人公コンビのカラーイラストは、完全版には無さそう
逆に、修正しなかったグラフィックは粗くて違和感があったので(若き日の姉のシーンは、多分修正なし)、別物というくらい描き直してる
▼ストーリーは膨らませ方が非常に上手いと感じた。
果たして主人公は姉を連れ去った犯人を見つけ出すことができるのか?というアオリ文は、ほぼ意味をなさない、本題は別のところにある
2つの時間軸が重要になる展開で、11年後の未来に話が飛んだ時は、単純にワクワクした。入り方も油断したスキにイッキに来る感じだ
本編が回想であることはわかっていたが、ここで来るか!って思ったね
以下ネタバレ
深沙(21)「私の11年、返してよおおおおおぉおおお」
計(33)「ヒエッ…」
▼あーミサ、やっぱりこうなってしまったか…(;^ω^)
普通のゲームだと美少女がそのまま美人に成長するけど、ミサがまともな大人になるわけないもんなあ、あんな境遇と人生で。リアルすぎるわ。
一方明らかに通常ではない計が、ほぼ老けず若いイケメンのままなのがなんとも…
頻繁に吸血してた所為か
これでは、深沙のほうが年上に見える(笑)
▼そんなふたりの、あまりにも奇妙な同棲生活の果てが描かれた7話8話はとても面白かった。9話よりお気に入りだ
計の「弟」の正体とは?などの多くの謎が紐解かれるカタルシスもある
旧型PCに見立てた演出も、深沙の執筆している文章という設定と融合していて、本作にはゲーム性こそないが、これはビジュアルノベルでしか出来ない演出だと感心した
ソフトが起動する演出も、パソコンゲームならではだ
文章もここでイッキに表現力が高まったので、制作のピークを上手く終盤に持ってこれたんじゃないかと(正直前作は逆で、失速してしまったと思うから)
私のおすすめは、ED1。何やら独特の加速感がある
▼後は、誤字脱字、バグがかなり多い。暗転フリーズが多発するし、セーブできないポイントが大多数ある。
バグではないが、キャラクターの服装が突然変わるようなミス(?)も見られた。
このシーン、同じ時系列じゃない…?
評価B+
75点
エロ、グロ、ナンセンス、猟奇、全てが盛り込まれ、エンディングでは謎の高揚感に包まれる、怪作。
グラフィックはアニメーションするシーンも多く、臨場感が高い
ゲームでしか出来ない演出、表現技法もある…
MINDCIRCUSを超えた…
…と思ってます。
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