2016年10月28日
映画「コープスパーティー アンリミテッド」の感想…構成がうまい、良い出来。
今日は映画「コープスパーティー アンリミテッド」の感想です。
映画館では映画「何者」を観たのですが、レンタルDVDでは邦画ホラー三昧。
最後に観た邦画ホラーが映画「HALLOWEEN NIGHTMARE ハロウィン ナイトメア2」だったので、
ハードルは下がりに下がっていたという事もありますが…。
さて、映画「コープスパーティー アンリミテッド」はどんな映画だったでしょうか。
レンタルDVDでの鑑賞ですが、劇場では映画「コープスパーティー」として公開。
それに残酷な描写など一部カットされたシーンを追加したのが映画「コープスパーティー アンリミテッド」との事。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」は2015年公開の山田雅史監督作品。
山田雅史監督は「ほんとうにあった怖い話」で数話監督していたり、
多くのホラー映画も監督されています。
しかし、自分にとっては今回初めて山田雅史監督の鑑賞になりました。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」の原作も映画「青鬼」、映画「DETH FOREST 恐怖の森」、
そして、映画「HALLOWEEN NIGHTMARE ハロウィン ナイトメア」と同じくパソコンのゲーム。
しかし、最初に配布されたのは1996年と圧倒的に古い。
実際のゲームはプレイした事はない…どころか、映画を観るまで存在を知りませんでした。
当時のグラフィックではなかなか生々しい表現は難しかったと思いますが、
「血や臓物」を多用した演出が1つの特徴だったそうです。
後ほど触れますが、他の邦画ホラーに比べて異常に血や臓物を使ったグロ描写が多いのは、
そういう原作のリスペクトなんだなあ…と、調べてみて分かる事もありました。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」の導入部分を簡単に書くと、
学園祭の後片付けのために学校に残っていた直美達7人。
同級生の繭が転校を控えているため、あまり片付けをしたくないような空気が流れていた。
そこへオカルト好きなあゆみが「しあわせのサチコさん」の話をはじめた。
「しあわせのサチコさん」を行うとずっと一緒にいられるんだから、みんなでやろうと話を持ちかける。
そこへ兄の傘を持ってきた由香と先生が入り、結局9人で「しあわせのサチコさん」を行った。
すると突然地面が崩れ始め、気がつくと見覚えの無い学校で目を覚ます。
そこは児童が殺害された事件の起きた天神小学校だった…という話。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」のキャスティングは、
主人公の中嶋直美を演じるのは乃木坂46の生駒里奈。
SKEが好きであっても他グループはあまり知らないのですが、
それでも生駒里奈はさすがに知っています。
それに以前、映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」を観て、
センターって精神的に大変なんだなぁ…なんて漠然と思っていたりしました。
あの映画を観て依頼は頑張って頑張ってほしいなって思った子ですが、
ドキュメンタリーの時も思ったのですが、ちょっと不思議な感じの子だと思うんですよね。
変に飾らないという見方も出来るけど、なんか、こう掴めない雰囲気。
その感じは今回の映画にもうまく活きてるんじゃないかなとか好意的に見てました。
直美と両思いの仲である持田哲志を演じるのは池岡亮介。
どこか某ジャパネットの社長がイケメンになったらこんな感じの顔なんじゃないかとか思ったりしましたが、
演技がうまいかどうかって事よりも良い役をもらったなって感じですよね。
総じてカッコイイ奴でした。
今回の「しあわせのサチコさん」を行う事を提案する篠崎あゆみ役を演じるのは前田希美。
ホラー映画にかかせない要素、襲ってくる何者以外の恐怖である「人間同士による足の引っ張り合い」ですが、
前田希美はうまく嫌な感じを出せていると思います。
さて、映画「コープスパーティー アンリミテッド」ですが、
前述の通り、前回見たホラーが映画「HALLOWEEN NIGHTMARE ハロウィン ナイトメア2」だったので、
同じテンションで観ていたら、「あ…これはちゃんとした映画だ!」って途中で気づきました。
いや…なんか申し訳ない。
ほんと前回のが酷かったから何の期待もしてなかったのだけど、この映画はしっかり作っていました。
ところどころ俳優達の演技が気になる部分は確かにあるけど、
話としてちゃんと「目的・目標が提示」されるので先が気になる作りだし、興味を持続させます。
まずこの天神小学校から脱出しなくては…しかし方法が分からない。
捜索すると「逆か打ち」という行為で元の世界に戻れるようだという情報を手に入れるも、
大切な部分が破られていて「逆か打ち」がどんな行為か分からない。
そこへ先にこの世界へ来ていた霊能力者の撮影したビデオテープを発見することから、
破られたページを発見するのだが、「殺された児童の怨念が強すぎて逆か打ちが失敗した」と知る。
今度は「児童の怨念を成仏させるために」…と言う感じです。
原作のゲームはやってないので、実際のゲーム進行とどれぐらい沿ってるのか分からないですが、
1つ1つミッションをこなしながら進んでいくってのはゲームっぽい展開ですね。
でも、映画としてもバランスを崩さずうまく構成できていると思います。
ホラー映画でいわゆる「脱出系」の映画ですが、
先ほどもキャスティングのところでチラッと触れましたが、
今回もバケモノに襲われる以外にも「人間同士の足の引っ張り合い」がちゃんと扱われています。
本来協力しあわなくてはいけない絶望的な状況…で、あっても人間は自分の欲というか、
一人勝手な思いで足を引っ張ったり…と。
結構この要素が最後まで活きてくるので、なるほど、と関心しました。
原作リスペクトであると知らなかったため、
映画を観てた時は残酷描写がちょっと過剰すぎて逆に笑えてしまった。
臓物好きだな〜って。
あと、ハンマーで殴られた顔とか、普通は作り物感が出てしまうため一瞬しか映さない事が多いのに、
結構長く映すんですよね…過剰だな〜って。
それが原作リスペクトなんだと思ったら、まあ納得。
やっぱ原作のリスペクトって大事ですよね…前回見たホラー映画とかマジで最悪でしたから、余計関心。
脱出に近づくにつれ、事件の真相にも近づいてく訳ですが、
その合間、合間に描かれることが後ほど効いてくるという構成はうまいと思います。
山田雅史監督の他の作品も観たいなって思いました。
そしたら、なんとこの映画「コープスパーティー アンリミテッド」の続編が今年公開されていたそうな。
しかもキャストも今回と同じメンバーが出演した完全の続編とか。
たまに続編では監督が変わってクオリティさがってるじゃんって事もあります…ねえ、ハロウィンナイトメアよ。
でもコープスパーティーは同じ山田雅史監督なのでまだ観てないけど一安心。
基本的に満足な1本でしたが、まあ一応ここはってところも書いておきます。
ちょこっとだけネタバレにもなりますが、肝心なところは書かないので勘弁してほしい。
まず一番気になったのは「殺害された児童2人」がこの呪いの元凶ではなかった!という展開になるのですが、
だったらあんなに楽しそうに殺された繭はなんだったのか!!
この映画「コープスパーティー アンリミテッド」の中でも一番印象的な死に方をしたのですが、
すっごい楽しそうな児童に一番えぐい殺され方をして、児童の残虐性を表現してからの「僕たちじゃないよ」って言われても。
そして、結局その死体を発見した森繁朔太郎にかかってきた電話はなんだったのか。
そういう不思議な現象も起きる空間だったって事なんだろうけど…あれば怨念とか関係なくね?みたいな。
あと、用務員のハンマー男に物理的な攻撃が効いた!という衝撃。
霊的なのかなんなのか分からないけど、腹を一刺ししたらブクブクブク…って。
その後、それでも襲ってくるのかと思いきや、どうやら本当にそれで倒せたらしい。
そっか…まあ、そこら辺はいいんだけどさ。
なんかハンマー男がいなくなってから、急に命の危険が薄くなったというか、
襲ってくるものが黒幕しかいないので、ちょっとトーンダウンした感は否めない。
そして、主人公である直美が始まって早々に足を捻る。
ホラー映画で特に逃げる系の映画で主人公が足を捻ったら、
「走って逃げる様な状況では私は襲われない」って言っているようなもの。
まあ、足を引きずっていたと思ったら歩き出して、やっぱ足を引きずったりって感じだったけど。
足を捻って痛いってのはいいんだけど、その後、こんな状況なのに保健室のベッドで寝るという肝っ玉の強さ。
確かにこんな状況だったら、逆に寝てる間に殺されてるぐらいが一番気楽な気もする。
映画終盤に、「もしかしたら自分が殺したかもしれない友達」に対して、「私を守って」というビックリ発言も、
あれもこの肝っ玉の強さからくるものなのでしょうか。
そんな感じでツッコミ要素もありますが、一番のツッコミはやっぱり殺され方とか死体の内臓とかの残虐描写だと思います。
ただ、これはすでに書いているように原作リスペクトであるので暖かく半笑で観ましょう。
という事で、一定のツッコミ要素もあって笑える部分もあるのですが、
映画としての「興味の持続」が最後まで続く構成はうまいの一言。
総合して良い出来のホラー映画です。
映画館では映画「何者」を観たのですが、レンタルDVDでは邦画ホラー三昧。
最後に観た邦画ホラーが映画「HALLOWEEN NIGHTMARE ハロウィン ナイトメア2」だったので、
ハードルは下がりに下がっていたという事もありますが…。
さて、映画「コープスパーティー アンリミテッド」はどんな映画だったでしょうか。
レンタルDVDでの鑑賞ですが、劇場では映画「コープスパーティー」として公開。
それに残酷な描写など一部カットされたシーンを追加したのが映画「コープスパーティー アンリミテッド」との事。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」は2015年公開の山田雅史監督作品。
山田雅史監督は「ほんとうにあった怖い話」で数話監督していたり、
多くのホラー映画も監督されています。
しかし、自分にとっては今回初めて山田雅史監督の鑑賞になりました。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」の原作も映画「青鬼」、映画「DETH FOREST 恐怖の森」、
そして、映画「HALLOWEEN NIGHTMARE ハロウィン ナイトメア」と同じくパソコンのゲーム。
しかし、最初に配布されたのは1996年と圧倒的に古い。
実際のゲームはプレイした事はない…どころか、映画を観るまで存在を知りませんでした。
当時のグラフィックではなかなか生々しい表現は難しかったと思いますが、
「血や臓物」を多用した演出が1つの特徴だったそうです。
後ほど触れますが、他の邦画ホラーに比べて異常に血や臓物を使ったグロ描写が多いのは、
そういう原作のリスペクトなんだなあ…と、調べてみて分かる事もありました。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」の導入部分を簡単に書くと、
学園祭の後片付けのために学校に残っていた直美達7人。
同級生の繭が転校を控えているため、あまり片付けをしたくないような空気が流れていた。
そこへオカルト好きなあゆみが「しあわせのサチコさん」の話をはじめた。
「しあわせのサチコさん」を行うとずっと一緒にいられるんだから、みんなでやろうと話を持ちかける。
そこへ兄の傘を持ってきた由香と先生が入り、結局9人で「しあわせのサチコさん」を行った。
すると突然地面が崩れ始め、気がつくと見覚えの無い学校で目を覚ます。
そこは児童が殺害された事件の起きた天神小学校だった…という話。
映画「コープスパーティー アンリミテッド」のキャスティングは、
主人公の中嶋直美を演じるのは乃木坂46の生駒里奈。
SKEが好きであっても他グループはあまり知らないのですが、
それでも生駒里奈はさすがに知っています。
それに以前、映画「悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46」を観て、
センターって精神的に大変なんだなぁ…なんて漠然と思っていたりしました。
あの映画を観て依頼は頑張って頑張ってほしいなって思った子ですが、
ドキュメンタリーの時も思ったのですが、ちょっと不思議な感じの子だと思うんですよね。
変に飾らないという見方も出来るけど、なんか、こう掴めない雰囲気。
その感じは今回の映画にもうまく活きてるんじゃないかなとか好意的に見てました。
直美と両思いの仲である持田哲志を演じるのは池岡亮介。
どこか某ジャパネットの社長がイケメンになったらこんな感じの顔なんじゃないかとか思ったりしましたが、
演技がうまいかどうかって事よりも良い役をもらったなって感じですよね。
総じてカッコイイ奴でした。
今回の「しあわせのサチコさん」を行う事を提案する篠崎あゆみ役を演じるのは前田希美。
ホラー映画にかかせない要素、襲ってくる何者以外の恐怖である「人間同士による足の引っ張り合い」ですが、
前田希美はうまく嫌な感じを出せていると思います。
さて、映画「コープスパーティー アンリミテッド」ですが、
前述の通り、前回見たホラーが映画「HALLOWEEN NIGHTMARE ハロウィン ナイトメア2」だったので、
同じテンションで観ていたら、「あ…これはちゃんとした映画だ!」って途中で気づきました。
いや…なんか申し訳ない。
ほんと前回のが酷かったから何の期待もしてなかったのだけど、この映画はしっかり作っていました。
ところどころ俳優達の演技が気になる部分は確かにあるけど、
話としてちゃんと「目的・目標が提示」されるので先が気になる作りだし、興味を持続させます。
まずこの天神小学校から脱出しなくては…しかし方法が分からない。
捜索すると「逆か打ち」という行為で元の世界に戻れるようだという情報を手に入れるも、
大切な部分が破られていて「逆か打ち」がどんな行為か分からない。
そこへ先にこの世界へ来ていた霊能力者の撮影したビデオテープを発見することから、
破られたページを発見するのだが、「殺された児童の怨念が強すぎて逆か打ちが失敗した」と知る。
今度は「児童の怨念を成仏させるために」…と言う感じです。
原作のゲームはやってないので、実際のゲーム進行とどれぐらい沿ってるのか分からないですが、
1つ1つミッションをこなしながら進んでいくってのはゲームっぽい展開ですね。
でも、映画としてもバランスを崩さずうまく構成できていると思います。
ホラー映画でいわゆる「脱出系」の映画ですが、
先ほどもキャスティングのところでチラッと触れましたが、
今回もバケモノに襲われる以外にも「人間同士の足の引っ張り合い」がちゃんと扱われています。
本来協力しあわなくてはいけない絶望的な状況…で、あっても人間は自分の欲というか、
一人勝手な思いで足を引っ張ったり…と。
結構この要素が最後まで活きてくるので、なるほど、と関心しました。
原作リスペクトであると知らなかったため、
映画を観てた時は残酷描写がちょっと過剰すぎて逆に笑えてしまった。
臓物好きだな〜って。
あと、ハンマーで殴られた顔とか、普通は作り物感が出てしまうため一瞬しか映さない事が多いのに、
結構長く映すんですよね…過剰だな〜って。
それが原作リスペクトなんだと思ったら、まあ納得。
やっぱ原作のリスペクトって大事ですよね…前回見たホラー映画とかマジで最悪でしたから、余計関心。
脱出に近づくにつれ、事件の真相にも近づいてく訳ですが、
その合間、合間に描かれることが後ほど効いてくるという構成はうまいと思います。
山田雅史監督の他の作品も観たいなって思いました。
そしたら、なんとこの映画「コープスパーティー アンリミテッド」の続編が今年公開されていたそうな。
しかもキャストも今回と同じメンバーが出演した完全の続編とか。
たまに続編では監督が変わってクオリティさがってるじゃんって事もあります…ねえ、ハロウィンナイトメアよ。
でもコープスパーティーは同じ山田雅史監督なのでまだ観てないけど一安心。
基本的に満足な1本でしたが、まあ一応ここはってところも書いておきます。
ちょこっとだけネタバレにもなりますが、肝心なところは書かないので勘弁してほしい。
まず一番気になったのは「殺害された児童2人」がこの呪いの元凶ではなかった!という展開になるのですが、
だったらあんなに楽しそうに殺された繭はなんだったのか!!
この映画「コープスパーティー アンリミテッド」の中でも一番印象的な死に方をしたのですが、
すっごい楽しそうな児童に一番えぐい殺され方をして、児童の残虐性を表現してからの「僕たちじゃないよ」って言われても。
そして、結局その死体を発見した森繁朔太郎にかかってきた電話はなんだったのか。
そういう不思議な現象も起きる空間だったって事なんだろうけど…あれば怨念とか関係なくね?みたいな。
あと、用務員のハンマー男に物理的な攻撃が効いた!という衝撃。
霊的なのかなんなのか分からないけど、腹を一刺ししたらブクブクブク…って。
その後、それでも襲ってくるのかと思いきや、どうやら本当にそれで倒せたらしい。
そっか…まあ、そこら辺はいいんだけどさ。
なんかハンマー男がいなくなってから、急に命の危険が薄くなったというか、
襲ってくるものが黒幕しかいないので、ちょっとトーンダウンした感は否めない。
そして、主人公である直美が始まって早々に足を捻る。
ホラー映画で特に逃げる系の映画で主人公が足を捻ったら、
「走って逃げる様な状況では私は襲われない」って言っているようなもの。
まあ、足を引きずっていたと思ったら歩き出して、やっぱ足を引きずったりって感じだったけど。
足を捻って痛いってのはいいんだけど、その後、こんな状況なのに保健室のベッドで寝るという肝っ玉の強さ。
確かにこんな状況だったら、逆に寝てる間に殺されてるぐらいが一番気楽な気もする。
映画終盤に、「もしかしたら自分が殺したかもしれない友達」に対して、「私を守って」というビックリ発言も、
あれもこの肝っ玉の強さからくるものなのでしょうか。
そんな感じでツッコミ要素もありますが、一番のツッコミはやっぱり殺され方とか死体の内臓とかの残虐描写だと思います。
ただ、これはすでに書いているように原作リスペクトであるので暖かく半笑で観ましょう。
という事で、一定のツッコミ要素もあって笑える部分もあるのですが、
映画としての「興味の持続」が最後まで続く構成はうまいの一言。
総合して良い出来のホラー映画です。
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