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ジョージア、オクラホマ、フロリダ、テネシー

 ロッド・スチュワートのグレイト・ロック・クラシックスというアルバムが好きです。
 スタンダード・アルバムの成功で見事に復活したロッドは、次はソウルのカバー集を出したいと訴えましたが、会社側からいい返事をもらえず、次善の案からリリースしたのが、「我らの時代の偉大なロックの古典」という副題がつけられたアルバムでした。

 ロッドのロック・カバー集は、なじみ深い曲が王道のアレンジで演奏されていて、たいへん気に入りました。
 その収録曲の中で、いくつか注目した曲があるのですが、アルバムを購入した覚えはないけれど、聴きおぼえがある曲がありました。
 Elvin BishopのFooled Around And Fall In Loveという曲です。


Rebel Rousers
Southern Rock Classics 

1. Statesboro Blues/The Allman Brothers
2. Jim Dandy/Black Oak Arkansas
3. Funk #49/Travis Wammack
4. Keep On Smilin'/Wet Willie
5. Fooled Around And Fall In Love/Elvin Bishop
6. Heard It In A Love Song/The Marshall Tucker Band
7. Jackie Blue/The Ozark Mountain Daredevils
8. Freeborn Man (Live Varsion)/The Outlaws
9. Coming Home/Johnny Van Zant Band
10. Caught Up In You/38 Special
11. Don't Misunderstand Me/Rossington Collins Band
12. Free Bird (Live Varsion)/Lynyrd Skynyrd

 このアルバムは、92年にライノからリリースされた、サザン・ロックのコンピレーションです。

 私は、このアルバムの中に、くだんのエルヴィン・ビショップの曲が入っていることに思い当たり、多分20数年ぶりに引っ張りだして聴いたのでした。

 現在では、70年代ロックのコンピは山のように出ていますが、当時はなかなかニッチなコンピだったと思います。
 試しに、アマゾンUSを検索したところ、サザン・ロックのコンピがいくつも作られていることを知って、隔世の感を持ちました。

 それにしても、最近のCDの投げ売り状態は目を覆いたい部分がありますね。
 10ドル未満で売られているアルバムがごろごろしています。
 特に過去の名作をお手軽にコンピにしたアルバムに、そういった傾向が顕著です。

 ダウンロードの隆盛が要因のひとつでしょうし、消費者としては、喜ばしいことかも知れませんが、魅力ある音楽が減っているのだとすれば悲しいです。

 さて、今ならかなりの安価で、かつすごいボリュームの同趣旨のコンピが買えますが、このアルバムは、12曲入りと控え目なつくりです。

 中身が、お腹がふくれるハードなサザン・ブギ中心の選曲ですから、これくらいが私には丁度いいです。
 
 お目当てのFooled Around And Fall In Loveは、どうやらエルヴィン・ビショップはギターだけで、ボーカルは、ミッキー・トーマスという人らしいです。
 元ジェファーソン・エアーシップの人らしいですが、エアーシップは聴いたことが有りません。
 まだ、エアプレインなら多少の関心はあるんですが。

 エルブィン・ビショップは、レイ・ヴォーンがブレイクしたときに、便乗でアルパムを出していましたが、デニムのつなぎファッションが似会いすぎていて、UFOを目撃して驚くオクラホマの農民みたいなイメージを持った覚えがあります。
 突飛すぎますか?
 でも、本人もわざとそんな恰好をしている節がありました。

 他の曲と比べて、録音レベルが若干オフ気味なのが気になりました。
 まあ、聴けたのでよしとしましょう。

 さて、サザン・ブギばっかりという予断を持っていましたが、じっくり聴くと、かなりバラエティに富んでいることが分かりました。

 オールマンとレーナードは別格ですが、この中でその後フル・アルバムを買ったのは、ウェット・ウイリーと、アウトロウズです。
 マーシャル・タッカー・バンドは既に聴いていたと思います。

 ウェット・ウイリーはいいですね。
 ベースがファンキーで、しかもリード・ボーカルのジミー・ホールが、デルバート・マクリントンを彷彿させるハスキー・ボイスで魅力的です。
 彼がプレイするブルース・ハープも、他のバンドにはない個性です。
 私は、その後フル・アルバムを聴いて、ブルースへの傾倒の高さを知り、さらに驚きました。

 マーシャル・タッカー・バンドは、オールマンのディッキー・ベッツ的側面を切り取って、隔離培養したようなバンドですね。
 カントリー・テイストのサウンドと、何と言ってもトイ・コールドウェルの指弾きギターが比類のない個性です。
 また、フルートが入っているのも不思議です。
 バンドとしては、レーナード、オールマンに次ぐ存在だと思います。
 ウェット・ウイリーとはいい勝負ですね。

 アウトロウズは、名前の割りには、実はコースト・カントリー風側面もあることを、後から知りました。 
 このアルバムの収録曲は、ブルージーではありますが、ポップな印象も強いです。
 コーラスがきれいなのが耳に残りました。

 このアルバムが出たころは、既にジョージア・サテライツがデビューしていたと思います。
 私にとってサザン・ロックは、レーナード、オールマン、サテライツです。

 しかし、ウェット・ウイリー、マーシャル・タッカー・バンドも捨てがたい、そう認識を新たにした1枚なのでした。



Wet WillieのKeep On Smilin'です。




エドワード・ヒントンが好き

 黒っぽいという言葉から、どういうイメージを頭に思い描きますか?
 通常、黒っぽいという表現を使う対象は、ロックである場合が多いと思います。
 私の場合は、ミック・ジャガーとか、エリック・バードンとか、ピーター・ウルフとかの青臭さを併せ持ったボーカルを連想します。

 私が、白人の演奏で、「黒っぽい」ではなく「黒い」と感じたのは、オールマン・ブラザーズの1stでした。
 そして、全く事前の知識なしに聴いて、白人だとは思いもしなかったシンガーが一人だけいます。
 それは、Eddie Hintonのキャプリコーン盤、Very Extremely Dengerousでした。


Dear Y'all
The Songwriting Sessions
Eddie Hinton

1. Build Your Own Fire
2. Big Fat Woman
3. Dangerous Highway
4. Cover Me
5. It's All Wrong But It's Alright
6. Every Natural Thing
7. We Got It [Alternative Version][Alternate Take]
8. I Still Wanna Be Your Man :
9. I'm Coming After You
10. Brown Eyed Handsome Man
11. Dear Y'all
12. Get Off in It (Alternative Version)
13. Super Lover
14. Hymn for Lonely Hearts
15. Just Like Eating Candy
16. Happiness Is Just Around the Corner
17. Things Got to Get a Little Bit Salty
18. I'm on the Right Road Now
19. Dreamer
 

 78年のVery Extremely Dengerousというアルバムは、オーティスのラフ・スケッチとでも表現したくなるような、そんな荒々しい魅力に溢れたボーカル・アルバムでした。

 エディ・ヒントンは、ソングライター、ギタリストとして、多くのソウル・レジェンドをサポートした裏方の人であり、長らくスポットライトとは無縁の、歌わないヒーローでしたが、78年にシンガーとして表舞台に出たわけです。

 マッスル・ショールズのスタジオのエースの一人だったのだと思いますが、私は、リック・ホールやクイン・アイヴィあたりの関係が、いまいちよく把握できていません。
 ライナーをナナメ見すると、トニー・ボーダーズとか、ドン・ヴァーナーの名前が出てくるので、アイヴィの方により近い人だっんでしょうか?

 ギタリストとしての彼のプレイは、私の耳には手ごわく判別出来たためしがありませんが、彼の痰が絡んだような独特の発声には、得も言えない魅力があります。

 彼には、Very Blue Highwayのような、白っぽいアルバムもありますが、そのほとんどをブラック・フィール溢れる音づくりに取り組んだ、ダン・ペンや、ドニー・フリッツに比肩する、白人としては稀有の存在だったと思います。

 彼が商業的な成功を得られたのか、私はその生涯に詳しくありませんが、残された楽曲の素晴らしさは、声を大にして言いたいです。

 今回のアルバムは、00年にZane Recordからリリースされたもので、収録曲は、多分R&Bシンガーに向けた、作者自演によるデモ録音だと思います。
 録音時期は、よくわかりませんが、恐らく60年代から70年代初期ではないかと思います。
 このあと、同趣旨のアルバムが2枚作られました。

 本作収録曲を取り上げたシンガーは、私の知る範囲では、Cover MeIt's All Wrong But It's Alrightをパーシー・スレッジが、同じくCover Meをテッド・テイラー、ジャッキー・ムーア、そして白人ですが、ボニー・プラムレットがやっていると思います。

 さらに、Every Natural Thingは、アリサ・フランクリンが歌っているはずです。

 Cover Meは、有名曲なので、もっとやっている人が多いかもしれません。

 しかし、私はこの曲はさほど好きではなく、お勧めは、Hymn for Lonely HeartsThings Got to Get a Little Bit Saltyです。

 Things Got to Get a Little Bit Saltyは、ボビー・ウーマックが取り上げて、情感たっぷりに、なおかつガッツ溢れるバージョンを吹き込んでいるミディアム・ナンバーです。

 書きもらしていましたが、Build Your Own Fireは、元ウェット・ウイリーのジミー・ホールがやっていたと思います。
 彼は、白人のハーピスト、サザン・ロッカーです。

 その他の曲も、誰か歌っているシンガーがいるなら知りたいです。
 白人でやっている人は他にもいそうです。

 このアルバムは、若干、玉石混交な部分もありますが、玉のほうが多いと思います。
 アバタもえくぼで、あれもこれも含めて好きなので仕方がありません。

 エディ・ヒントンは、95年に51歳の若さで天に召されました。
 アルコール依存症だったという話を聞いたことがあります。

 なお、We Got ItGet Off in Itの2曲は、Very Extremely Dangerousのアウト・テイクのようです。
 そして、ジャケットには記載がありませんが、トラック20が存在し、シークレット・トラックが入っています。
 中身は、インタビューです。

 また、レイ・ヴォーン・スタイルの白人ブルース・ギタリスト、Jimmy Thackeryが、このアルバム収録曲から複数の曲を取り上げたアルバムを発表しています。

 私は未聴ですが、Thackryの90年代のアルバムを聴いていたため、関心があり、物欲センサーが作動直前です。 
 当時は、フライングVを使っていたと思います。



Happiness Is Just Around the Cornerです。




こちらは、ボビー・ウーマックのThings Got to Get a Little Bit Saltyです。




心の鍵を開けてくれ

 なかなかに、豪華なメンツを揃えたコンピレーションです。
 このアルバムは、ドン・アイマスというトーク・ショウのホストの呼びかけで作られた、難病患者への支援を目的とした、チャリティ・アルバムのようです。
 大物アーティストが多数参加していますが、収益の全ては、慈善団体に寄付されるとのことです。


The Imus Ranch Record

1. Silver Springs : Patty Loveless
2. Lay Down Sally : Delbert McClinton
3. Mamas Don't Let Your Babies Grow Up To Be Cowboys : Lucinda Williams
4. You Better Move On : Levon Helm
5. Life Has Its Little Ups And Downs : Raul Malo
6. I Ain't Never : Little Richard
7. I Don't See Me In Your Eyes Anymore : Randy Travis
8. Fight For Your Right To Party : Big & Rich
9. What A Difference A Day Makes : Willie Nelson
10. Give Back The Key To My Heart : Dwight Yoakam
11. What Happened : Bekka Bramlett
12. Welfare Music : John Hiatt
13. Satisfied Mind : Vince Gill


 私がこのアルバムに興味を持ったのは、ドワイト・ヨーカムが歌う、Give Back The Key To My Heartが収録されているからです。

 しかし、他のメンツもすごいです。
 収録曲は、それぞれ、このアルバムのために吹き込まれたもののようです。
 収録アーティストのファンなら、贔屓のアーティストの1曲のために、購入する価値は充分あると思います。

 参加しているのは、ルーツ・ミュージックの大物ばかりですので、おそらくは、贔屓以外の曲も楽しめると思います。

 私がもうけものだと思ったのは、デルバート・マクリントンのLay Down Sallyが、そして、リヴォン・ヘルムのYou Better Move Onが聴けることです。

 もちろん、ジョン・ハイアットのアルバム未収録曲が聴けるのも嬉しいです。

 変わり種では、カントリーをカバーした、リトル・リチャードなんていうのもありますし、ベッカ・ホワイトの曲の作者の一人が、アル・アンダースンだということも興味深いです。

 ウイリー・ネルソンは、いつもながらの歌声を聴かせてくれています。
 まさにアメリカの国民的歌手ですね。

 私がこのアルバムで、最も気にいったのは、ランディ・トラヴィスのI Don't See Me In Your Eyes Anymoreです。
 ランディは、昔聴いていましたが、私はかなりご無沙汰でしたので、懐かしさがつのるとともに、その素晴らしさに驚きました。

 ランディの歌の背後で聴ける、流麗なストリングスは、レイ・チャールズのABC録音のそれを連想させるもので、既視感にとらわれたような懐かしい感覚に包まれます。

 私は、必ずしもレイのABC録音を好むわけではありませんが、あの空気感を再現したような音づくりには、感激せずにいられませんでした。
 このあたりの感覚は、実際に聴いていただく以外、私の貧困な語彙では伝えきれません。 

 さて、当初の目的であるドワイト・ヨーカムの曲に話を移したいと思います。
 私は、ドワイトが好きですが、今回の真の目的は収録曲そのものにあります。
 彼が歌っているGive Back The Key To My Heartは、ダグ・サームの曲なのでした。

 ダグ・サーム好きの私としては、彼の曲のカバーというだけで、触手が動くのです。
 
 この曲は、76年のTexas Rock For Country Rollersで初めて録音され、その後、98年のSDQ'98(又は同年、Get ALife)で再吹き込みされました。
 ダグは、翌99年に天に召されています。

 ダグが、自分のお気に入りの曲を繰り返し録音することは、ままあることですが、この曲の場合は、少し別の事情があるように思います。

 この曲は、アンクル・テュペロが93年のAnodyneで取り上げ、同アルバムでは、ダグ・サームがリード・ボーカルで参加したのでした。



 つまり、SDQ'98の5年前、Anodyneへのゲスト参加が、実は2度めの吹き込みになるのです。

 若い世代からのリスペクトは、ダグの心を動かすものがあったのだと思います。
 そのことが、SDQ'98での再演への動機となったのかも知れません。

これが、他の再演曲とは、少し事情を異にするのではないかと私が考える中身です。

 その後、私の知る限りでは、オージー・バンドのThe Revelatorsが、01年のアルバム、Floating Bridgeでカバーしています。



 そして、今コンピでのドワイト盤の登場は03年でした。
 ドワイト盤は、ニュー・トラディション・カントリー風になっていて、他のバージョンとは印象が違います。

 ただ、ロッキン・リズムに乗ろうとも、男女の別れを暗示する歌であることに変わりはありません。
 少なくとも1番の歌詞は…。
 
 ぼくの写真を 壁から外してくれ
 ぼくのテレビを 返してくれ
 そんなこと なんでもないさ
 でも 返しているあいだに
 ぼくの心へとつなぐ 鍵を開けてくれ
 そして ぼくの愛を川のように 
 まっすぐ君の心へ流してくれ

 このあたりまでは、愛の終わりに抗う比喩のようです。
 でも、2ndヴァースでは、「君はコカインという友を得た」と急展開して、ヘヴィになります。

 しかも、英語の歌詞って、韻を踏んでいるので、うまいなぞかけみたいに、「整いました」ならいいですが、そうでない場合は、一生懸命訳しても徒労の場合がありますので、注意が必要ですね。





 ランディがやった曲は、スタンダードっぽいですが、チャーリー・リッチ盤がありました。




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涙でにじんだ手紙     
Hey Baby !
心の声が叫んでる     
ジーン・トーマスを探して


ダグ・コスモ・クリフォード !

 懐古趣味という言葉の響きが好きです。
好悪と関係なく、対象物を懐かしむという行為が愛おしいのです。
 今晩は、思い切り懐かしんでしまいました。


Doug "Cosmo" Clifford
Doug Clifford

Side 1.
1. Latin Music
2. Regret It For The Rest Of Your Life
3. Guitars、Drums & Girls
4. I'm A Man : S.Winwood、J.Miller
5. She's About A Mover : Doug Sahm
6. I Just Want To Cry

Side 2.
1. Get Your Raise
2. Daydream : J. Sebastian
3. Take A Train
4. Death Machine
5. Swingin' In Hammock

 このアルバムは、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのドラマー、ダグ・クリフォード唯一のソロ・アルバムだと思います。
 そして、調べてはいませんが、当然未CD化だと思います。

 私は、CCRの最後のアルバム、「マルディグラ」が案外好きで、酷評しているレビューなどを読むと、悲しい気分になっていました。

 特に、ダグ・クリフォードのオリジナル曲は、彼のボーカルも含めて好きでしたので、このアルバムには、内心期待していました。

 ただ、残念なことに、初めて聴いた感想は、あまり良い印象がなく、がっかり先行でした。
 さすがにアルバム1枚、高いクオリティを求めるには、ハードルが高いようでした。

 このアルバムでは、スチュ・クックがリズム・ギターを弾いており、ベースは、ドナルド・ダック・ダンが担当しています。
 そして、はっきりとクレジットされていませんが、リード・ギターは、ジョン・マクフィーだと思います。
 彼は、スチール・ギターも弾いています。

 収録曲は、曲名のあとに特記したもの以外は、彼の自作です。
 「マルディグラ」収録曲に比べて、若干タイトなカッコよさは負けますが、スチュのギターも、マクフィーのギターも、センスのいいプレイをしていて、好感が持てます。


 オリジナル曲では、Take A Trainが、コースト・カントリー系の良い曲です。
 カバー曲では、Daydreamをやっているのが、以外な選曲で、彼の嗜好に関心がわきます。
 そして、スペンサー・デイヴィス・グループのI'm A Manの選曲にも驚きます。
 この曲は、ある意味A面1曲目のLatin Musicと合わせ、アルバム全体のカラーを印象づけていて、ファンキーかつ、黒っぽさ志向を感じます。

 She's About A Moverは、精一杯頑張っていると思います。

 私の思うところでは、この人は、男っぽいアウトロー・カントリーなんかが合うと思っていたので、そういった曲がなかった事が、最初に聴いたときに少しがっかりした理由なのでした。

 その後の活動については、詳しくありませんが、恐らくドラムは叩いても、ボーカルを取ることは、二度となかったのではないでしょうか?
 ドン・ハドソン・バンド?とか、関心はあるんですが、追いかけるまでの情熱は、少し足りません。

 クリーデンス・クリアウォーター・リヴィジデッドって、1枚だけ聴いたはずですが、ほとんど印象に残っていません。
 彼は参加してましたっけ?






スワンプについてのなんだかんだ、ぐだぐだ

 黒を基調にしたフォルムに、ピンクのストラトキャスターが映えています。
 今回は、Tony Joe Whiteの71年のヨーロッパ・ツアーのライヴ盤を聴きます。


Live In Europe 1971
Tony Joe White

Side One
1. Roosevelt And Ira Lee
2. A Night In The Life Of A Swamp Fox
3. Rainy Night In Georgia
4. Lustful Earl And The Married Woman
5. Willie And Laura Mae Jones

Side Two
1. My Kind Of Woman
2. Mississippi River
3. Traveling Bones
4. Back To The Country
5. Polk Salad Annie

 正直に言います。
 私は、サザン・ロックは分かるんですが、昔からスワンプ・ロックという言葉がよく理解できていません。

 スワンプ・ポップは、大好きなんです。
 でも、それは全然別物ですよね。

 南部のロックなら、サザン・ロックでいいじゃないですか?
それを、スワンプ・ロックと、わざわざ言うのはなぜ?

 それこそ、サザン・ロックは、ブリティッシュ・ブルース・ロックをベースに、主にジョージア州出身のバンドが広めたスタイルのこと、という定義はどうですか?

 明らかに、レーナード・スキナードを想定して定義しちゃってますが、オールマン・ブラザーズでも大差ないでしょ。
 マーシャル・タッカー・バンドは、少し困りますか、うーん…。

 でも、スワンプ・ロックって、ルイジアナ出身のバンドが広めた音楽スタイルとは言えないですよね。

 例えば、LAスワンプって、何ですか?
 テキサスからウエスト・コーストという、ブルース発展の大きな流れのひとつがありますが、ロックでも似たようなことがあるんでしょうか? 

 それこそ、合衆国の成り立ちに関係があるんだとか、民族に関係してるとか、宗教に起因するんだよとか、労働者の職探しの流れがどうこうとか、最初に言いだした人には、子供にも理解できるように、やさしく根拠を示して欲しいです。

 なんか、脱線しっぱなしですが、つい普段思っていることが、こぼれるように出ちゃいました。

 トニー・ジョー・ホワイトは、ビジュアルから入りました。
 ピンクのストラトを初め、彼本人のファッションもそうですし、目に飛び込んでくる曲のタイトルのインパクトも気になる材料でした。 

 彼の曲は、女性の名前がついているものが多いです。
そして、接続詞でつないだ長いタイトルに顕著な特徴があります。

 このアルバム収録曲でも、Roosevelt And Ira LeeLustful Earl And The Married WomanWillie And Laura Mae Jonesなんてタイトルがごろごろしています。

 ここには入ってませんが、They Cought The Devil And Pul Him In Jail In Eudora、Arkansasなんていう、ながーい題名の曲も存在します。

 最初に興味を持ったのは、やはりPolk Salad Annie でした。
エルヴィス・オン・ステージがきっかけです。

 あの時期のエルヴィスは、批判も多いと思いますが、あの映画に影響を受けた人は、実はたくさんいるんじゃないでしょうか?

 私はかなりの衝撃を受けました。
 ジャンプ・スーツが厭だとか、もみあげが無理とかあると思いますが、ジェイムズ・バートン楽団の演奏は素晴らしいです。

 またまた、脱線しましたので、軌道修正します。


 トニー・ジョーは、低音のトーキング調のボーカルとか、ジョン・リー(又はライトニン)みたいなブギとか、ワウワウばっかりだとか、色々とイメージがありますが、腰を落ち着けて聴くと、案外一本調子ではなくて、それなりにバラエティもあり、しかし一方で底には一本筋が通っています。

 このライヴ・ツアーは、ドイツ、ベルギー、イギリスなどを回っているようで、クレジットでは、イギリスのみ、国名に加えて、ロンドン、アルバート・ホールと会場名まで記載されています。
 ロンドンでの公演を中心にセレクトされているのかもしれません。

 そして、ベースで、ドナルド・ダック・ダンが参加しているのが、大きな注目点です。
MGsのファンとしては、嬉しいですね。
 裏ジャケットの写真には、ダンの姿も写っています。

 くだくだと書き連ねましたが、もうひとつ告白します。
 私は、このアルバムを購入した当時は、全く良さが分かりませんでした。

 それがどうでしょう。現在、私はこの音楽が好きです。
 おじさんになるということは、スワンプとか、レイド・バックを理解するために必要な修練を経たということなんでしょうか?

 ロックンロールとの出会いに理屈は必要なかったです。それは一瞬の天啓でした。
 しかし、スワンプを理解するためには、人生の積み重ねが必要だったのかも知れません。

 音楽は、理屈ではなく身を任せるもの、感じるものという考えは、当然正しいです。
 でも、ファンキーなワウワウ・サウンドに抗いがたい魅力を感じるのも、静かなハーモニカの響きに陶酔するのも、同じおじさんに同居している正直な感覚なのでした。


こんなにカッコイイのがなぜわからない !?



エルヴィスは、この曲もやっています。


チャーリー・リッチのこの1枚

 Charlie Richが好きです。
 ただし、60年代まで、それもサン時代とハイ時代限定と言う変則なファンです。
 まあ、本格的にNo.1カントリー・ヒットをだした70年代以降のものは、食わず嫌い気味なので、いつか機会をみつけて聴きたいとは思っています。


Sings The Songs Of Hank Williams
Plus The R&B Sessions
Charlie Rich

1. My Heart Would Know
2. Take These Chains from My Heart
3. Half as Much
4. You Win Again
5. I Can't Help It (If I'm Still in Love With You)
6. Hey, Good Lookin'
7. Your Cheatin' Heart
8. Cold, Cold Heart
9. Nobody's Lonesome for Me
10. I'm So Lonesome I Could Cry
11. Wedding Bells
12. They'll Never Take Her Love from Me
13. Love Is After Me
14. Pass on By
15. Hurry up Freight Train
16. Only Me
17. When Something Is Wrong With My Baby
18. Don't Tear Me Down
19. Can't Get Right
20. I'll Shed No Tears
21. To Fool a Fool
22. Who Will the Next Fool Be?
23. Big Time Operator
24. Renee
25. Motels, Hotels

 サンとハイの間には、実はスマッシュ時代があるんですが、こちらはなぜか、あまり好きになれないのが不思議です。
 やはり、メンフィス録音が好みなのかもしれません。

ライズ・アゲイン

 去年出たJohn Fogertyの最新作「The Blue Ridge Rangers Rides Again」は、聴かれたと思います。
 私は、正直少々がっかりしました。もちろん、良くできたアルバムだとは思います。
 私も手に入れた当初は、繰り返し聴きました。
 でも、私が感じた第一印象は、「普通のカントリーのカヴァー・アルバムじゃないか」ということでした。

The Blue Ridge Rangers Rides Again
John Fogerty



 John Fogertyが、本来持っている、黒人音楽も白人音楽も、そしてクリオールの音楽も、全てミクスチャーして、白い手袋からハトを出して見せる、といったスリルがありません。
 旺盛な雑食性が抑えられていると感じたのでした。

 ソロ第一弾である「Blue Ridge Rangers」を初めて聴いたとき、私は混乱しました。
 大好きなアーティストなのに、良く似た別人になってしまったかのように感じたのです。
 当時の私は、Jimmie Rodgersも、Five Blind Boys Of Mississippiも、まだ聴いたことがない、普通のロック・ファンでした。

 あれから、何年たったのか、私はたいして進歩していませんが、聴いた音楽の種類や数は飛躍的に増えました。
 Johnの1stソロは、私の世界を広げてくれる、大きなきっかけを作った重要なアルバムとなったのです。

 私は、古い曲が好きなため、比較的有名な曲をセレクトした今作の姿勢に、不満を感じただけかも知れません。
 まあ、単純に「今回は、ゴスベルもオールド・タイムもないのか」と思ったというのが大きいです。

 とはいえ、私が今回のアルバムにスリルを感じなくとも、優れたカントリー・ロック・アルバムとしての価値を損なうものではありません。
 それが証拠に、私は今日も何日かぶりで、通して聴き返したのでした。

 それでも私は、ステージで、いつまでもパワフルで若いJohn には、年相応の落ち着いたアルバムは、まだ早いと思っています。

1. Paradise (John Prine)
2. Never Ending Song of Love (Bonnie Bramlett/Delaney Bramlett)
3. Garden Party featuring Don Henley and Timothy B. Schmit (Rick Nelson)
4. I Don't Care (Just As Long As You Love Me)(Buck Owens)
5. Back Home Again (John Denver)
6. I'll Be There (If You Ever Want Me) (Ray Price/Rusty Gabbard)
7. Change in the Weather (John Fogerty)
8. Moody River (Gary Bruce)
9. Heaven's Just a Sin Away (Jerry Gillespie)
10. Fallin' Fallin' Fallin' (D. Deckleman/J. Guillot/J.D.Miller)
11. Haunted House (Robert L. Geddins)
12. When Will I Be Loved featuring Bruce Springsteen (Phil Everly)


 今回も、動画を作りました。ちょっとマンネリ気味です。
 現在、もう少しツイストの効いたアイデアを考え中です。
 それではどうぞ…。









ケイトのソウル・フード

 私は、Kate Taylorが好きです。
皆さんは、Kate Yaylorをご存知でしょうか?
 彼女は、James Taylorの妹で、71年に「Sister Kate」でデビューしました。
 フォークやロックなどのカヴァー中心のアルバムですが、兄貴同様、リズム&ブルース好きが見え隠れする好盤です。

 その後に出した2ndアルバム「Kate Taylor」は、イーストコーストの職人セッション・メンたちをバックに吹き込まれたもので、ソウル、リズム&ブルース趣味がはっきりと出たアルバムになっています。これは、それなりに売れたようです。

 私は、全て後追いで聴いたので、最初に聴いたのは、3rdアルバムの「It's in There」でした。
 これは、売れなかったらしいですが、私の嗜好の琴線に触れるものがあって、初めて聴いたときは、たいへん感激したものです。

It's In There/Kate Taylor




 中身は、2ndを遥かに超える、ソウル、リズム&ブルース度のボルテージが上がっており、その突き抜けぶりは、いっそ見事です。
 こちらは、完全な南部録音で、マッスル・ショールズの名人達人たちが、彼女の歌をがっしりと支えています。

 これを聴いてから、2ndを聴き直すと、2ndはソフィスティケイトされていたなあ、と思いなおしました。もちろん、私の好みは、南部の音です。
 モータウン・ナンバーも軽快に決めていますが、Otis ReddingI Got The Willで始まるのには、驚きました。
 さらにもう1曲、Otisのナンバーをやっているほか、Bobby Blandもやっていて、彼女のSoul、Bluesへの深い傾倒ぶりが良くわかります。

 これがでたのが、79年のことで、以後リタイア状態となりました。
 久しぶりにカンバックしたのは、03年のことで、アルバム「Beautiful Road」は、それなりに評価されたようです。
 私は、「黒っぽさが減ったなあ」というのが感想で、徐々に関心が薄れて行ったのでした。
 しかし、彼女が再び、私好みのアルバムを出してくれるのではないか、という淡い期待を持ち続けていました。

 そんな中、私は、つい最近アマゾンの検索で、彼女が05年にライヴ・アルバムを、09年には全作自作のアルバムを出していたことを知りました。
 音を聴いたわけではありませんが、私の心の中に、再び彼女への関心がふつふつとわきあがって来ているのを、はっきりと感じます。
 未聴のアルバムは、近々オーダーするつもりです。

 私は、予習として、久々に3rdアルバムを聴いて、感動を新たにしました。
やはり良いものは良いです。最高の演奏と最高のボーカルです。
 彼女の活動が、さらに活発化されることを願ってやみません。

1. I Got The Will
2. Kite Woman
3. Ain't No Way To Forget You
4. Loving You Was Easier
5. Ain't Too Proud To Beg
6. Same Old Song
7. Can't Hurry Love
8. I'm A Hog For You Baby
9. Champagne & Wine
10. Ain't No Love In THe Heart Of The City


 今回も、動画を作ってみました。内容は、見てのお楽しみです。
 それではどうぞ






ヘンリエッタを探せ !

 フジ・ロックでのライヴが、多くのブログで高く評価されている、John Fogertyですが、彼には、お蔵入りになった幻の3rdアルバムがあることをご存知でしょうか?
 「Centerfield」のおよそ10年前に、アサイラムからリリースすることが決定していたもので、音源はもちろん、ジャケットまで作られていた「Hoodoo」というアルバムです。

 私は最近まで知らず、CDバカさんから教えていただいたのですが、その概要は、こちらのサイトに詳しいです。
 


 写真に写っているのは、そのブートCDですが、今回は、そのアルバムそのものについての話題ではありません。

 このアルバムの中に、ヘンリエッタ(Henrietta)という曲が収録されています。
John Fogertyの自作曲ではありません。原曲は、私もよく知らないのですが、中々元気になれるタイプの、パワフルないい曲です。

 さて、ここからが今回の本題です。急に話が変わります。
 Doug Sahmには、「S.D.Q.'98'」又は「Get a Life」というアルバムがあります。
 タイトルと発売元が違いますが、同じアルバムです。
 このアルバムは、色々と遊び心が溢れる作りになってるのですが、実はシークレット・トラックが入っています。
 裏ジャケには、トラック10までしか表記がありませんが、10曲目の終了後、しばらくたつと11曲目のトラックが始まります。
 ここでやっているのが、なんと、Henriettaなのです。

 John Fogertyの幻の3rd「Hoodoo」の存在を知った前述のサイトで、収録曲を知ったときから、気になっていました。
 そして、「Hoodoo」のブートCDを手に入れて、聴きましたが、間違いなく同じ曲です。
 何となく、チューニングが狂っているかのような、少し気持ち悪いイントロまで同じです。

 このHenriettaですが、Doug Sahmは、Sir Douglas Quintetの77年のアルマディロ・ヘッドクォーターでの同窓会的なライブを収録したアルバム「Live Love」(Sonetのアナログ盤では「Very Much Alive」というタイトルで出ていました。)でもやっています。
 作者は、Hitzfeld / Deefore となっており、ライナーには、オーギーのジェリー・リー・ルイス・スタイルのドライヴするピアノが聴けると記述されています。
 ただ、残念ながら、オリジナル・シンガーに関する情報はありません。

 一方、John Fogertyの幻の3rdソロの曲目クレジットでは、作者はFere-Hitzfeldとなっており、相方の名前が若干違いますが、同じ曲であるのは間違いないでしょう。

 そこで、この曲について情報を求めます。
作者や、特にオリジナル・シンガーについて、情報をお持ちの方がいらしたら、ぜひコメントをお願いします。
 特に、原曲が入っているCDやレコードを持っているという方がいらしたら、大変うれしいです。

 私が調べた範囲では、どうもJimmy Deeというサン・アントニオ出身の歌手の曲ではないか、というのが、わずかな情報です。 
 Jimmy Dee and the Offbeats Poor Boy というキーワードもヒントです。
 このグループ名だけから推測すると、ヒルビリー・ブギ・バンドのような匂いもします。
しかし、どうも、オールディーズ系のような気もしています。
 すぐに影響を受ける私は、今回、obinさんがブログの文中で、ある曲についての情報を求められた例を見て、早速自分でもやってみたくなったわけです。
 「その人のことが気に入ると、同じ色の靴下をはいたりします。」と言ったのは、レノンですか? それともディランでしたっけ?

 最後に、おまけとして、Doug Sahmの「Get a Life」に仕掛けられた遊び心について、簡単に記したいと思います。
 その遊び心とは、参加ミュージシャンのクレジットです。
 リード・ボーカルは、普通にDoug Sahmですが、ほとんどの曲でギターを弾いているのは、サム・ドッグ(Samm Dogg)という人物になっています。
 また、フィドルとバホ・セストでは、ダグ・サラダーニャ(Doug Saldana)という人が参加しており、さらに、スチール・ギターでは、ウェイン・ダグラス(Wayne Douglas)という人物が、ピアノでは、サー・ダグ(Sir Doug)が参加していることになっています。
 もちろん、全てDoug Sahmの変名ですね。
このアルバムをお持ちで、ご存知なければ、一度確認されると一晩は楽しめます。

 と、ここまでタイプしたところで、事態が急変しました。
事件は現場で起こっています。
 YouTubeを検索したところ、なんとJimmy DeeHenriettaを見つけました。驚きです。
 YouTubeは、こと音楽に関しては、Googleを凌駕しています。
 恐るべし、YouTube !
 でも、収録CDの情報は、やっぱり求めます。





 どうも、Jimmy Deeは、One Hit Wonderタイプのロックンローラーのような気がしてきました。
 英AceのThe Golden Age of American Rock 'N' Rollシリーズあたりの、どこかにに入っていないかな?





マイ・トゥー・トゥー

 皆さん、公然の秘密というものがあります。
誰もが知っていて、疑いようのないことですが、口に出して言うことは、はばかられていることです。
 このブログを読んでいる人は、ごく限られていますし、その一部の人で、この公然の秘密を共有していない人は、皆無だと思います。
 ですが、もし万一、あなたが、以下にこっそりと書く記事の内容を、「初めて知った」という稀有な方の場合は、なるべく公言しないでください。
 まあ、公言しても実害はないと思いますが…。

 Obi One Blog というブログがあります。
一般的には、音楽ライターの小尾隆さんのブログとして有名です。
 しかし、Obi One Blog は、ジェダイの騎士、Obi-Wan Kenobi が、フォースの力で書いているプログなのです。
ええ、分かっています。公然の秘密でも、文章として記述したりすることは、認められていません。
 しかし、もう時代は移り変わっています。いつまでも秘密でなくてもいいじゃないですか?
 今さらのように言いだして申し訳ありません。
 私は、「Songs」を初めて読んだときから、不思議な力を感じていました。

 8月1日のObin さんのブログでは、Rockpile のレパートリー、Fine Fine Fine  に触れられ、パブ・ロックとスワンプ・ポップの深い親和性について、語られています。
 Fine Fine Fine は、ザディコ奏者Rockin Sidney が、62年にリリースした、You Ain't Nothin' But Fine のことです。

Centerfield 25周年記念盤 John Fogerty



 皆さんは、John Fogerty の「Centerfield」25周年記念盤を、当然聴かれたと思います。
 今回、追加トラックとして、John が第一期のカンバック期に出していたシングル、My Toot Toot が収録されました。
 当時、Rockin Sidney が書いた、このピコピコ・ザディコは、瞬く間に南部アンセムになりました。
 Z.Z.Hill のDown Home Blues 現象の再現です。
チトリン・サーキットでの定番曲がひとつ増えたのです。
 私は、Denise Lasalle 盤は以前から聴いていましたが、John Fogerty 盤は、ブートLPでしか聴いたことがありませんでした。
 
 当時、John は、Steve Cropper 抜きのMGs プラスAlbert Lee らと、John Fogerty All Stars を組んで、Swan Silvertones のゴスペルや、Hank Ballard のナンバーなどをやっていました。
 多分、fantasy Record との訴訟が泥沼化していたんでしょう。
 自作のCCR ナンバーを歌わない期間は、かなり長期化していたのでした。
 そんな時期の、John のMy Toot Toot がようやく、オフィシャルで簡単に聴けるようになったのです。目出度いです。
 この追加トラックを聴くために、未聴の方は是非手に入れましょう。

 追伸です。フジ・ロックでのステージを観た人がうらやましいです。
 もう既に、何人もの方が、ブログで感激を記されています。
 どうやら、 Pretty Woman  (Roy Orbison) をやったようですが、それよりも、私は、Big Train From Memphis がセット・リストに入っていたということが、小さな驚きでした。
 この曲は、多分それほどステージではやっていないと思います。
 (私が言うことですから、ウラ取りをしていない情報ですので、聞き流して下さい。)
 
 相変わらず、Good Golly Miss Molly をやったようですが、間違いなく40年前と同じアレンジでやったはずです。
 64才のオヤジ、おそるべしです。


My Toot Toot
by John Fogerty



My Toot Toot
by Rockin' Sidney



My Toot Toot
by Denise Lasalle




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