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ライズ・アゲイン

 去年出たJohn Fogertyの最新作「The Blue Ridge Rangers Rides Again」は、聴かれたと思います。
 私は、正直少々がっかりしました。もちろん、良くできたアルバムだとは思います。
 私も手に入れた当初は、繰り返し聴きました。
 でも、私が感じた第一印象は、「普通のカントリーのカヴァー・アルバムじゃないか」ということでした。

The Blue Ridge Rangers Rides Again
John Fogerty



 John Fogertyが、本来持っている、黒人音楽も白人音楽も、そしてクリオールの音楽も、全てミクスチャーして、白い手袋からハトを出して見せる、といったスリルがありません。
 旺盛な雑食性が抑えられていると感じたのでした。

 ソロ第一弾である「Blue Ridge Rangers」を初めて聴いたとき、私は混乱しました。
 大好きなアーティストなのに、良く似た別人になってしまったかのように感じたのです。
 当時の私は、Jimmie Rodgersも、Five Blind Boys Of Mississippiも、まだ聴いたことがない、普通のロック・ファンでした。

 あれから、何年たったのか、私はたいして進歩していませんが、聴いた音楽の種類や数は飛躍的に増えました。
 Johnの1stソロは、私の世界を広げてくれる、大きなきっかけを作った重要なアルバムとなったのです。

 私は、古い曲が好きなため、比較的有名な曲をセレクトした今作の姿勢に、不満を感じただけかも知れません。
 まあ、単純に「今回は、ゴスベルもオールド・タイムもないのか」と思ったというのが大きいです。

 とはいえ、私が今回のアルバムにスリルを感じなくとも、優れたカントリー・ロック・アルバムとしての価値を損なうものではありません。
 それが証拠に、私は今日も何日かぶりで、通して聴き返したのでした。

 それでも私は、ステージで、いつまでもパワフルで若いJohn には、年相応の落ち着いたアルバムは、まだ早いと思っています。

1. Paradise (John Prine)
2. Never Ending Song of Love (Bonnie Bramlett/Delaney Bramlett)
3. Garden Party featuring Don Henley and Timothy B. Schmit (Rick Nelson)
4. I Don't Care (Just As Long As You Love Me)(Buck Owens)
5. Back Home Again (John Denver)
6. I'll Be There (If You Ever Want Me) (Ray Price/Rusty Gabbard)
7. Change in the Weather (John Fogerty)
8. Moody River (Gary Bruce)
9. Heaven's Just a Sin Away (Jerry Gillespie)
10. Fallin' Fallin' Fallin' (D. Deckleman/J. Guillot/J.D.Miller)
11. Haunted House (Robert L. Geddins)
12. When Will I Be Loved featuring Bruce Springsteen (Phil Everly)


 今回も、動画を作りました。ちょっとマンネリ気味です。
 現在、もう少しツイストの効いたアイデアを考え中です。
 それではどうぞ…。










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