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テックス・マニアのうたげ


 今回は、Los Texmaniacsの最新作をご紹介します。
 Los Texmaniacsは、Tejas Brothersや、イーストL.A.のLos Fabulocosとともに、私が注目しているTex-Mexバンドです。

 本盤は、彼らの初のライヴ盤になります。
 録音時期は、クレジットがなく不明ですが、09年リリースの前作の収録曲を含む内容になっています。 


Live In Texas
Los Texmaniacs

1. Lucerito  
2. Lollypop Polka  
3. A Mover El Bote (Matias Munoz)
4. Rain, Rain (Huey P.Meaux)
5. Por Una Mujer Casada
6. El Pajualazo
7. Stranded (fea, Willie J. Blues)
8. Viva Seguin
9. Cuando Me Dejes De Amar
10. Que Bonita Chaparrita (Henry Gomez)
11. Sacate Los Piojos Chencha
12. Escaleras De La Carcel
13. Cancion Mixteca
14. Dame Tu Amor Baby (Studio Version)
15. Que Suerte La Mia (Studio Version)

 本盤は、テキサスのローズデイル公園でのライヴとなっていて、野外公演の収録なんでしょうか。
 トラック13までがそのライヴ音源です。
 加えて、2曲のスタジオ録音がボートラとして追加されています。

 収録曲のうち、過去作にスタジオ・テイクがあるものは、以下のとおりです。

1stアルバム "A Tex-Mex Groove" : 04年
チョイスなし

2ndアルバム "About Time" : 07年
4. Rain, Rain
9. Cuando Me Dejes De Amar
10. Que Bonita Chaparrita

3rdアルバム "Border Y Bailes" : 09年
1. Lucerito 
2. Lollypop Polka
3. A Mover El Bote

 ここで、Los Texmaniacsについて、おさらいしておきましょう。
 中心人物はMax Bacaという人で、バンドは、彼の弾くバホ・セスト(12弦ギター)とアコーディオン奏者とのデュオという、伝統的なコンフント・スタイルをベースにしたバンドだと思います。

 出身は、おそらくサン・アントニオだと思われますが、活動拠点はオースティンかも知れません。
 また、イーストL.A.のチカーノ・バンドとも交流があるか、もしくはウエストコーストで活動期間があるバンドではないかとも推察します。

 04年リリースの1stアルバムの頃は、バホ・セスト、アコーディオン、ベースというトリオ編成で、正式メンバーとしてはドラムレスのバンドでした。
 この時、Max Bacaの相棒としてアコを弾いたのが、様々なTex-Mex系バンドでセッションしている、Michael Guerraという人です。

 Michael Guerraは、Shawn SahmのTex-Mex Experienceに参加していた人で、あのバンドはどうなったんでしょう?
 Shawn Sahmが、新生Texas Tornadosを組んだ時点で自然消滅したのかな。
 Shawnとは交流が深いようで、Michaelは、そのTexas Tornadosの復活作へも参加したほか、少し以前のShawnのソロ作では、Max Bacaとともににクレジットされていました。

 その他、初期のLos Lobosを彷彿させる、Los Lonely Boysのアルバムへの参加をはじめ、Augie Meyersのソロ作、Krayolas(Tex-Mex Beatles !)のアルバム、Raul Malo(Mavericksのリード・シンガー)のソロ作など、色々とお呼びがかかっている人気者です。
 ただ、ツアーよりもスタジオを選んだのでしょうか、彼は1stのみでバンドを離れます。

 1stの"A Tex-Mex Groove"は、Los Lobos勢のバックアップのほか、Augie Meyers(key)、Sawn Sahm(g)、Ruben Ramos(vo)らが協力していて、華々しいデビューという感じです。 
 "She's About A Mover"のカバーをやっていて、それが、私がこのバンドに興味を持ったきっかけでした。

 2ndの"About Time"は、私が最初に入手したアルバムです。
 1stの路線を正統進化させたもので、伝統的音楽からの影響とポップなロックンロールのスタイルを融合させた素晴らしい作品で、やはりLos Lobos勢やAugie Meyersがゲスト参加しています。

 そして、このアルバムから、アコーディオンがDavid Fariasにチェンジし、現在まで続くツー・トップ体制が確立します。
 また、ドラムスが正式にに加入しました。

 対して、3rdアルバムの"Border Y Bailes"は、完全に伝統音楽の探求へとシフトしたコンセプト・アルバムになっています。
 アカデミックな性格を打ち出したもので、メキシカン・アメリカンのルーツに根差した、ポルカ、クンビア、ランチェラ、ボレロなどの伝統音楽のショーケースになっています。



 スペイン語中心のアルバムなので、前2作と比較するととっつきやすさは後退しています。
 バンドは、このアルバムでグラミーを受賞しました。
 そして、このときからベーシストが交代し、現在の編成になります。
 以下のとおりです。

Max Baca : bajo sexto, vocals
David Farias : Accordion, vocals
Oscar Garcia : bass, vocals
Lorenzo Martinez : drums

 本盤のセット・リストは、2ndと3rdからの選曲と、新たなレパートリーで構成されています。
 ここでの伝統曲は、あくまで皆が踊って集えるチューンとして、ポップな英語曲となんの違和感もなく溶け合っています。

 フォーク・ダンス曲のような"Viva Seguin"も、Doug Sahm盤、Freddy Fender盤が有名なスワンプ・バラードの"Rains Came"(本盤では"Rain Rain"と表記)も、流れるように展開して、耳に心地いいです。

 ざっくりいって、このバンドは、やはりバホ・セストとアコーディオンのデュオを核とした、ごきげんなダンス・バンドです。

 さらに言えば、テックス・メックスの王道を行く、豊かな音楽性を持ったポップ・バンドだと言いたいです。



Que Bonita Chaparrita by Los Texmaniacs




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