2011年02月10日
君にだって起こるさ
爽やかなテックス・メックス、それが第一印象です。
普通のロック・ファンには、トラディショナルに感じるかも知れませんが、この手の音楽を多少でも聴いている方なら、むしろコンテンポラリーさを感じる可能性が高いです。
ウエスト・コースト・ロックのようなテックス・メックス、ウーム、さすがにそれは言いすぎですか?
1. I Can't Sleep.
2. Guitars and Girlfriends
3. Love Me or Leave Me Alone
4. Sweet Lolita
5. Get Gone
6. I Can't Complain
7. Same Thing Could Happen to You
8. La Llorona
9. Boogie Woogie Mamacita
10. Doing a Real Good Job
11. That's All I Need
このアルバムは、08年にリリースされたものですが、多分このバンドの1stアルバムだと思います。
バンドの編成は、ギター、ボーカルのChris Zalez、アコーディオン、ボーカルのDave Perez、スタンダップ・ベース、ボーカルのJohn Garza、ドラムスのDanny Cochranからなる4人組です。
シンプルな編成ですが、このアルバムでは、ピアノ、オルガン、ギター、スチール・ギターなどのゲストが要所に参加していて、音の薄さなど全く感じさせません。
まず、一聴して感じるのは、すごく聴きやすいということです。
当然ながら、ポルカ調の曲がありますが、伝承音楽的なスタイルの曲も、アカデミックさは全くなくて、あくまで楽しい大衆音楽です。
テックス・メックス・バンドとしては、トラッドよりもロックに傾斜した音楽性かも知れません。
とはいっても、これはあくまでこの系統のバンドとしてはであって、普通にロックを聴いている人には、充分にいなたいかも。
私はといえば、もう完全に好物です。
もう少し、ルーツよりであってもOKですが、これはこれで新鮮な感じがしてよいです。
繰り返しになりますが、とても聴きやすいです。
ほとんどの曲は、アコーディオンのデイヴ・ペレスが書いた曲ですが、全てポップでキャッチーです。
スチール・ギターがゲスト参加して、トワンギーなロッキン・ギターのフレーズもかっこいい、Guitars and Girlfriendは、曲名からの連想もあって、思わず、テックス・メックスのドワイト・ヨーカムと呼びたくなります。
さて、この手の編成のバンドは、アコーディオン中心のコンフント・スタイルになりがちですが、確かにそういった傾向がありつつも、実はエレキ・ギターがしっかり主張していて、このバンドの個性を際立たせています。
このあたりが、ロック寄りの音楽性を感じる要因かも知れません。
バホ・セストが入っていないこと、何よりも、リード・ボーカルはもちろん、コーラスが綺麗なことも理由のひとつだと思います。
スチール・ギターが入った曲では、カントリー風味を感じますし、ブルース調のギターが入った曲では、チカーノR&B臭を感じます。
全体的には、さわやかで、かつボーダーな哀愁を漂わせていて、あえて誤解をおそれずに言えば、曲によっては、コースト・カントリー風だったり、時にはパブ・ロック風だったりもします。
Sweet Lolitaなどは、パブ・ロック調の曲で、ごきげんです。
レイジー・レスターのSame Thing Could Happen To Youでは、ルーズなギターのリフで始まり、このアルバムにバラエティさを加えています。
ルイジアナ・ブルースが原曲ですが、アコ入りでもザディコ・ブルース調にはならず、驚くべきことに、ドリーミーなポップスに仕上がっています。
この曲の調理方法も、パブ・ロックとの共通性を感じます。
Boogie Woogie Mamacitaも、ポップで、キャッチーな魅力に溢れたナンバーです。
ここでは、トワンギーなギターがとてもよいアクセントになっています。
この曲と次の曲のみ、アンスン・ファンダーバーグがゲストで参加していますが、ここではさほどブルージーなプレイはやっていません。
次のDoing Real Good Jobでは、鋭いギターのオブリと、ころころとよく転がるピアノがかっこいいです。
間奏では、ヒューストン系のギター・ソロが入りますが、ゲストのアンスン・ファンダーバーグによるものだと思います。
アルバム中、最もリズム・アンド・ブルースを連想させる曲です。
そして、ラストのThat's All I Needは、作者がSamuel Maghettとクレジットされていて、これはマジック・サムのことです。
名盤、ウエスト・サイド・ソウル収録のリズム・アンド・ブルースですね。
ここでは、ほとんどブルースぽさは感じません。
かといって、コンテンポラリーなリズム・アンド・ブルースという感じでもありません。
先のパブ・ロックを感じさせる曲もそうですが、これはもう、テハス・ブラザーズ・サウンドというほかないです。
演奏力も高いと思いますが、何だかんだ言ってもリード・ボーカルが聴かせるのが強みです。
ちなみに、トラック11には、数秒の無音の後、シークレット・トラックが入っています。
(私の機器では、トラック・カウントは動きません。)
スタジオでの会話が少し入ったあと、軽快な曲が始まります。
これまた、おまけ以上によい曲で、曲名が不明なのが残念なくらいです。
昨日から、繰り返し聴いてしまっていますが、これは気に入りました。
来月には、待望の2ndがリリースされるようなので、今から期待で胸が一杯です。
普通のロック・ファンには、トラディショナルに感じるかも知れませんが、この手の音楽を多少でも聴いている方なら、むしろコンテンポラリーさを感じる可能性が高いです。
ウエスト・コースト・ロックのようなテックス・メックス、ウーム、さすがにそれは言いすぎですか?
Tejas Brothers
1. I Can't Sleep.
2. Guitars and Girlfriends
3. Love Me or Leave Me Alone
4. Sweet Lolita
5. Get Gone
6. I Can't Complain
7. Same Thing Could Happen to You
8. La Llorona
9. Boogie Woogie Mamacita
10. Doing a Real Good Job
11. That's All I Need
このアルバムは、08年にリリースされたものですが、多分このバンドの1stアルバムだと思います。
バンドの編成は、ギター、ボーカルのChris Zalez、アコーディオン、ボーカルのDave Perez、スタンダップ・ベース、ボーカルのJohn Garza、ドラムスのDanny Cochranからなる4人組です。
シンプルな編成ですが、このアルバムでは、ピアノ、オルガン、ギター、スチール・ギターなどのゲストが要所に参加していて、音の薄さなど全く感じさせません。
まず、一聴して感じるのは、すごく聴きやすいということです。
当然ながら、ポルカ調の曲がありますが、伝承音楽的なスタイルの曲も、アカデミックさは全くなくて、あくまで楽しい大衆音楽です。
テックス・メックス・バンドとしては、トラッドよりもロックに傾斜した音楽性かも知れません。
とはいっても、これはあくまでこの系統のバンドとしてはであって、普通にロックを聴いている人には、充分にいなたいかも。
私はといえば、もう完全に好物です。
もう少し、ルーツよりであってもOKですが、これはこれで新鮮な感じがしてよいです。
繰り返しになりますが、とても聴きやすいです。
ほとんどの曲は、アコーディオンのデイヴ・ペレスが書いた曲ですが、全てポップでキャッチーです。
スチール・ギターがゲスト参加して、トワンギーなロッキン・ギターのフレーズもかっこいい、Guitars and Girlfriendは、曲名からの連想もあって、思わず、テックス・メックスのドワイト・ヨーカムと呼びたくなります。
さて、この手の編成のバンドは、アコーディオン中心のコンフント・スタイルになりがちですが、確かにそういった傾向がありつつも、実はエレキ・ギターがしっかり主張していて、このバンドの個性を際立たせています。
このあたりが、ロック寄りの音楽性を感じる要因かも知れません。
バホ・セストが入っていないこと、何よりも、リード・ボーカルはもちろん、コーラスが綺麗なことも理由のひとつだと思います。
スチール・ギターが入った曲では、カントリー風味を感じますし、ブルース調のギターが入った曲では、チカーノR&B臭を感じます。
全体的には、さわやかで、かつボーダーな哀愁を漂わせていて、あえて誤解をおそれずに言えば、曲によっては、コースト・カントリー風だったり、時にはパブ・ロック風だったりもします。
Sweet Lolitaなどは、パブ・ロック調の曲で、ごきげんです。
レイジー・レスターのSame Thing Could Happen To Youでは、ルーズなギターのリフで始まり、このアルバムにバラエティさを加えています。
ルイジアナ・ブルースが原曲ですが、アコ入りでもザディコ・ブルース調にはならず、驚くべきことに、ドリーミーなポップスに仕上がっています。
この曲の調理方法も、パブ・ロックとの共通性を感じます。
Boogie Woogie Mamacitaも、ポップで、キャッチーな魅力に溢れたナンバーです。
ここでは、トワンギーなギターがとてもよいアクセントになっています。
この曲と次の曲のみ、アンスン・ファンダーバーグがゲストで参加していますが、ここではさほどブルージーなプレイはやっていません。
次のDoing Real Good Jobでは、鋭いギターのオブリと、ころころとよく転がるピアノがかっこいいです。
間奏では、ヒューストン系のギター・ソロが入りますが、ゲストのアンスン・ファンダーバーグによるものだと思います。
アルバム中、最もリズム・アンド・ブルースを連想させる曲です。
そして、ラストのThat's All I Needは、作者がSamuel Maghettとクレジットされていて、これはマジック・サムのことです。
名盤、ウエスト・サイド・ソウル収録のリズム・アンド・ブルースですね。
ここでは、ほとんどブルースぽさは感じません。
かといって、コンテンポラリーなリズム・アンド・ブルースという感じでもありません。
先のパブ・ロックを感じさせる曲もそうですが、これはもう、テハス・ブラザーズ・サウンドというほかないです。
演奏力も高いと思いますが、何だかんだ言ってもリード・ボーカルが聴かせるのが強みです。
ちなみに、トラック11には、数秒の無音の後、シークレット・トラックが入っています。
(私の機器では、トラック・カウントは動きません。)
スタジオでの会話が少し入ったあと、軽快な曲が始まります。
これまた、おまけ以上によい曲で、曲名が不明なのが残念なくらいです。
昨日から、繰り返し聴いてしまっていますが、これは気に入りました。
来月には、待望の2ndがリリースされるようなので、今から期待で胸が一杯です。
Guitars and Girlfriendです。
【テキサス・ミュージックの最新記事】
投稿者:エル・テッチ|02:22|テキサス・ミュージック
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