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テキサス熱中時代

 最初に耳に飛び込んできた音を聴いた瞬間に思いました。
 「ああ、これは完成されたバンドだ」
 1音1音に自信と力とが漲っている、そう感じさせるサウンドです。
 期待はしていましたが、予想以上の当たりくじを引いた幸福な気持ちになりました。


About Time
Los Texmaniacs

1. Adios, Goodbye, So Long
2. Que Bonita Chaparrita
3. You'll Lose a Good Thing
4. Por Ningun Motivo
5. Rain, Rain
6. No Quiero Que Te Vayas
7. Cuando Me Dejas De Amar
8. Good While It Lasted
9. Ya Lo Pagaras Con Dios
10. Repetida


 このアルバムは、07年にリリースされたもので、Los Texmaniacsとしては、2rdアルバムに当たります。

 私は、バンド名がロスで始まるということをキーにして、その中でも完全に伝統的なコンフントではなく、ロックやR&Bの匂いがする(但し、あまりロックへの傾斜が強くない)バンドにアンテナを張っていたところ、このバンドの存在に気が付きました。
 
 私にとっては、ロス・ロンリー・ボーイズとロス・ファビュロコス(2月に新譜がでます。)に続いて興味を持ったのが、このロス・テクスマニアックスでした。
 彼らは、それぞれ独自の個性を持っていて、ひとくくりには出来ませんが、ある共通の匂いがあります。

 私が求めていたのは、メキシカン・ルーツとアメリカン・ルーツ(米南部のR&Bやカントリー)に根差した、楽しいミクスチャー・バンドです。

 ロス・テクスマニアックスは、活動の実態はドラムスを含む4人編成だと思いますが、ジャケット写真にあるように、この時点での正式メンバーは、ボーカル、バホ・セストのMax Baca、ボーカル、アコーディオンのDavid Farias、ボーカル、ベースのShalom Speedy Villanuevaからなる3人組のようです。

 ただ、最新作のジャケット写真には、4人の人物が写っているので、その後正式に4人組になった可能性があります。

 私はまだ、この1枚だけを聴いたのみですが、勝手に頭に描いている、このバンドの物語があります。
 例えばこんな感じです。

 彼らは、1stアルバムを出した段階で、既に高い音楽性と実力を備えた完成されたバンドでした。
 しかし、まだこの時点では、一部の人たちに注目されただけでした。
 2ndアルバムを発表すると、その優れた内容が評判を呼び、より多くの人々の耳目に触れるようになります。
 そして、3rdのリリースで、2ndで得た潜在的な人気が表に現れるようになり、高い内容の持続もあって、この分野での成功を収めることになりました…とこんな感じです。

 彼らのサイトの情報によれば、3rdアルバムはグラミーを獲得したようです。

 さて、シンプルな編成のバンドではありますが、その音楽は豊かな感性にあふれ、決して音の薄さなどを感じることはありません。
 このアルバムでは、スチール・ギターのほか、もう1人のアコーデイオン奏者がゲスト参加しています。
 そして、特筆すべきこととして、ギターでデヴィッド・イダルゴが、ヴォックス・オルガンでオーギー・マイヤースが参加しています。

 どの曲で誰が参加しているのか、データが明らかにされていませんが、全体を通して、駄曲がない優れたアルバムだと思います。

 曲目を一見して、この手の音楽のファンなら、誰しもが注目する曲が2曲あります。
 You'll Lose a Good ThingRain Rainです。
 Rain Rainは、もちろんRains Cameのことです。

 どちらも、ヒューイ・モー関連の曲ですね。
 英語で歌われるボーダー・ソングと、スペイン語で歌われるメキシカン・テイストの曲に混ざって、この2曲の存在が素晴らしいアクセントになっていて、このバンドの持つ豊かな音楽性を体現しているようで、思わず嬉しくなってしまいます。

 特に、Rains Cameは、アレンジやボーカルが、ダグ・サームのそれを容易に連想させるスタイルになっていて、ファンにはたまりません。
 ファリアスのボタン・アコーディオンも、気のせいかフラコ・ヒメネスっぽく聴こえたりもします。
 ちなみに、1stでは(私は未聴ですが)、She's About A Moverもカバーしてます。

 今後、更にメキシカン・ルーツに深く傾倒していく可能性が高いですが、出来れば楽しいごった煮音楽をやり続けてくれることを期待します。 




Rains Cameです。




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