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おかえり ブラウン・ブラザー

 Sunny Ozunaが好きです。
 Sunny Ozunaは、Doug SahmがSir Douglas Quintetを結成する以前からリスペクトしていたチカーノ・シンガーです。

 私が、Sunny Ozunaを聴いたきっかけは、もちろんDoug Sahmです。
 大好きなDoug Sahmがアイドルにしていたアーティストは、全て影響を受けて好きになりました。

 Bobby Blandしかり、Junior Parkerしかり、T-Bone Walkerしかりです。
 Bob Willsが好きになったのも、直接的にはAsleep At The WheelやCommander Coddy & his Lost Planet Of Airmaenからですが、最初のきっかけはやはりDoug Sahmでした。

 Doug Sahmが、Sunny & Sunglowsの最初のヒット、"Just A Moment (Of Your Time)"のカバーをリリース(Harlem盤)したのは61年のことで、その時Doug Sahmは20歳でした。
 当時は、英国ビートの襲来はおろか、まだBeatlesさえデビューする前で、嵐の前の時代ですね。

 Sunny & Sunglowsのオリジナル(Kool盤)は、2年前の59年にリリースされています。
 なんとそれは、Sunny Ozunaが16歳の時のことで、実はSunnyはDougよりも2歳年下なのでした。

 時は流れ、Doug Sahmはミレニアムを迎えることなく早世しましたが、彼のヒーローは、いくどかの困難を克服して現在も現役です。

 今回は、Sunny Ozunaが昨年リリースした最新作です。
 夏から秋ごろ(多分)に出されたのだと思いますが、ショップとのやりとりがうまくいかず、私は今年1月になってやっと入手出来ました。

 久しぶりに全編英語で歌っているアルバムです。 

 
Brown Brother Of Soul
Sunny Ozuna

1. Back In Love Again
2. What's Your Name (Claude Johnson)
3. You've Lost That Loving Feeling (Phil Spector, Cynthia Weil, Larry Mann)
4. Just A Little Bit Mo' (Sunny Ozuna)
5. I'm Not Ready To Say Goodbye (Sunny Ozuna)
6. Pledging My Love (Don Robey, Ferdinand Washington)
7. A New Life (Sunny Ozuna)
8. Baby, Baby, Baby (Sunny Ozuna)
9. I'm Sorry (Ellas McDaniel, Harvey Fuqua, Alan Freed)
10. Them Changes (Buddy Miles)
11. Baby I Love You (Sunny Ozuna)
12. Satisfaction Guaranteed

 Sunny Ozunaは、43年サンアントニオで生まれ、ローティーンの時に既にプロのバンド(Sunglows)に参加して音楽活動を開始しています。 

 Sunny OzunaがSunny & Sunglowsを脱退し、Sunny & Sunlinersへと移行した時期は、いまいちよく分かりません。
 実際の活動はともかく、レコードのリリース時期でいいますと50年代でSunny & Sunglowsは終了します。
 Sunny脱退後のSunglowsは、単にSunglows(一時的にJoe Brabo & Sunglows)、またはLos Fabulous Sunglowsなどと名乗り、別の道を歩みます。

 Sunny & Sunlinersは、結成時期こそよく分かりませんが、63年頃からHeuy P. MeauxのTear Drop Recordsで世に知られるようになります。
 Sunny & Sunlinersの代表曲、"Talk To Me"が出たのがこの時期で、63年です。
 "Talk To Me"は、Little Willie Johnの"Talk To Me、Talk To Me"のカバーですが、Sunny & Sunliners盤の方がナショナル・ヒットになりました。

 ほとんど同内容ながら、Sunny & Sunglows、Sunny & Sunlinersと別名義で出ているLP、CDがありますが、"Talk To Me"、"Golly Gee"、"Put Me In Jail"、"Carino Nuevo"、"Rags To Riches"などの代表曲は、いずれもSunliners時代の作品です。

 さて、本盤は、11年にKeyloc Recordsからリリースされました。
 バンドの編成は、若干シンセが気になりますが、サックス(バリトン、テナー各1)、トランペット×2、トロンボーン×1の5管のホーン陣を擁するオルケスタで、オールド・スタイルのチカーノR&Bを聴かせてくれています。
 ラテン・ファンクもいいですが、やはりこのタイプが私のストライクです。

 また、曲によっては、Ruben Ramos、Johnny Hernandezの二人が、ゲスト・ボーカルで参加していて盛り上げています。


左からJohnny、Sunny、Ruben


 Johnny Hernandezは、Little Joeの実弟で、音楽プロデューサーであるとともに、自身もシンガーとして、Little Joe のバンドでリード・ボーカルをとったり、ソロでは近年、ブルース、R&Bのカバー集、"This Time"という注目作を出したりしています。

 Don & Juanの"What's Your Name"、Righteous Brothersの"You've Lost That Loving Feeling"の両曲で、Sunnyと絡むもう一人のボーカルが、それぞれどちらかなのでしょう。
(私には判別できません。)

 "What's Your Name"という曲は、私はDoug Sahmの名作ソロ、"Juke Box Music"で知りました。
 ドゥワップに近いソウル・デュオとしては、最高の1曲ですね。
 私は、原曲はRhinoのDoo Wop Boxで聴きました。

 Sunny Ozunaの"Pledging My Love"とか、いかにもという選曲(悪いはずがない)もありますが、ボ・ディドリーのR&Bバラード、"I'm Sorry"なんていう興味深いチョイスもあります。
 どうですか、聴きたいでしょう?

 また、Sunnyの自作とクレジットされている"Baby Baby Baby"が、まんまFreddy Fenderで有名なBuck Rogersの"Crazy Baby"だったりして笑えます。

 ムーディーでドリーミーなバラードでは、"I'm Not Ready To Say Goodbye"が酔わせてくれます。

 さらに、AOR風のおしゃれ曲も紛れていたりして、いろいろありますが、得意のノーザン・ダンサー系の曲がかっこよく決まっていて、やはり良いです。

 その他、"Them Changes"なんてのもやっています。

 次作は、スペイン語のテハーノ・オルケスタの可能性が高いですが、今作のようなアルバムをぜひとも連投してほしいものです。




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