支笏湖でアメマスが本格化: ホラー好きのフライマン
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2014年05月16日

支笏湖でアメマスが本格化

札幌から支笏湖経由で錦多峰川に2ヵ月ぶりで釣行した。もともとは支笏湖が目的だったが、途中の樽前ー錦岡線のゲートが開いていたために計画を変更。この苫小牧に向かう道々には多くの林道が交差しているが、早い時間からすでに山菜取りが林道の入口に集まっている。
 
 こちらも、錦多峰川に沿って伸びる林道に車を止めて入釣した。初めに入ったのは王子製紙貯水池のインレットに架かる橋。ここでドライフライで15センチほどの虹鱒をあげたあと、貯水池に下りた。いつもよりも渇水がひどく、とても釣りにならない。再び林道を源流部に向かって移動。途中の二股に別れる車の通れない道を徒歩で下りフライを開始。ざら場が中心の下流部と比べて川幅は狭くなった分、多様なポイントが随所にある。
 ガロー状態となって、竿の振れない下流のトロ場にフライを流し込むと、2投目で元気の良い魚がアタック。引き上げると泣き尺の虹鱒。この大きさは、貯水池以外の下流域で見られない。釣り人の付けた踏み痕に沿ってさらに上流部に向かうと、熊の糞が踏み痕の傍に残されていた。
 錦多峰川の虹鱒
 
 これに恐れをなした訳ではないが、ここで錦多峰川上流の釣を止めて当初計画した支笏湖に向かう。しかし、この山深い林道のあちこちにも山菜取りが多く見られる。しかも、鈴やラジオなどの防熊グッズなどを持たずに。途中の樽前ー錦岡線の林道でも多くの山菜取りを見かけた。この時期の風物詩ともいえるが、年々その数が多くなっているように感じる。そのほとんどがお年寄りで、高齢化の影響がこうした場面にも表れているようだ。
 
 支笏湖は4月の苔の洞門以来1ヵ月ぶり。美笛川河口は支笏湖の最高のポイントだが、知らないもの同士が肩を寄せ合って釣りをする趣味はない。敢えて美笛に行く途中の橋の下から入釣した。湖岸は風や波がほとんどなく、正面の恵庭岳は霞がかかっている。そして何よりも、小さいながらもあちこちでライズが発生している。ようやくアメマスの季節を迎えたのだ。
 
 ライズは右から左に、またその反対へと移動を繰り返す。岸からは10メートル〜20メートル離れているが、シングルハンドでも十分届く距離。初めは、ビーズ付きのヘヤズイヤーを沈めて様子を見る。ライズの中心を狙って投げ込むと1投目であたり。やはり20センチ余りのアメマスだ。ライズに投げ込むとほとんど1投であたりがくる。アメマスの活性化を実感する。沖では水紋が2メートルはあろうかという大きなライズも見られる。今年最高のシチュエーションだ。陽が傾くとともにアメマスのサイズが大きくなってきた。#10から12のカディスやメイフライにもあたりがくる。この日最長は30センチ余りのローソクアメマス。本気で大物を狙うならば、シューティングヘッドやダブルハンドでの遠投が効果的だろう。この日は、小さいながらも忘れていた入れ食いを楽しむことができた。次回は大物を狙いたい。

 写真上は錦多峰川の上流で釣った泣き尺の虹鱒。下左は支笏湖のローソクアメマス。右は霞に覆われる支笏湖
支笏湖のアメマス
春霞に覆われる支笏湖










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