18/09/25(火)フォトキナ2018でパナソニックがミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズの開発を発表した。ライカLマウント採用35mmフルサイズセンサー搭載で4,700万画素高解像度モデル「S1R」と2,400万画素スチル/ムービーハイブリッド機「S1」の発売が予定されている。
デジカメのリーク情報を扱うサイトでパナソニックがフルサイズカメラを発売するというニュースを見た時には驚いたが、今後のカメラビジネスで利益が出るのがプロやハイアマチュアをターゲットとしたフルサイズしかないというというのであればそれは企業として当然の選択だろう。
以前のCP+でソニーα7 IIとFE 85mm F1.4 GM[SEL85F14GM]の組み合わせでモデルを撮影したデータをお土産として持ち帰ったことがあったが、その瞳AFの精度の高さ、ボケの美しさ、解像度の高さはさすがフルサイズという写りだった。
LUMIX DMC-GX1+LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2でも同じモデルを撮影したが、ドットバイドットで比較するとピントの甘い写真にしか見えず悲しい思いをした。
この時いつかはフルサイズと思ったがセットで約1.4kgという重さとサイズを知ると使う気力も体力も無い。だから今回の「LUMIX S」シリーズの発表にもトキメクことはない。
パナソニックのマイクロフォーサーズ(MFT)カメラとレンズのユーザーとして、今後のPanasonic MFTの動向が気になるので私なりに予想してみよう。
高付加価値のハイエンドモデルであるGH5とG9 Proの後継機は今後も販売されるだろう。ただしG9 Proの値下がり具合を見ると早い段階でGHシリーズに収束してしまう可能性がある。
私はG9 Proの販売停滞の原因はそのボディサイズにあると思っている。もしもOM-D E-M5位のサイズであれば私は間違いなく買ったし、もっと人気は出たと思う。
数年経つとコスト削減の為ボディはLUMIX Sシリーズと共通化されてしまいMFTを選ぶメリットの小型なシステムと言う言葉は形骸化してしまいそうだ。
私はGX1とGM1を使っている様にMFTはボディが小型化出来る点を買っているのでこうなるともうパナソニックのMFTカメラを買うことは無いだろう。
以前CP+の説明員に尋ねたところGMシリーズはGFシリーズに吸収され後継機は出ないと聞いた。そうであればGFシリーズの金型を使い高品位なボディに最新の性能を搭載したGF Deluxeモデルを限定でも良いから発売してくれないだろうか。その販売実績を見てから本当に小型ボディの需要は無いのか判断して欲しい。
僅かに期待を持っているのはパナソニックがオリンパスからカメラのOEM供給を受け小型PENシリーズやOM-D E-M5やE-M10シリーズを、パナの使い易いユーザーインターフェースを搭載したカメラとして発売してくれることだ。そうなればあと10年位はMFTマウントも安泰だと言える。
今後のオリンパスの動向が気になる。