22/09/20(火)パナソニックが国内向け家電製品の出荷価格改定の10月度対象製品リストを発表した。この中にBDレコーダーDMR-ZR1とDMR-4W102が含まれている。オープン価格なので値上げ額は不明だが該当製品の価格改定率は約2%〜45%増と発表されている。
アナログ的に物量を詰め込んだプレミアム4Kディーガ DMR-ZR1の値上げ率は大きいだろうと予想した私は22/07/25(月)に購入し7/31(日)から使用している。
参考:【更新】国内向け家電製品の出荷価格改定のご連絡
https://panasonic.jp/info/notice20220920.html
暑い夏には発熱量の多い機材は使いたくないのでDMR-ZR1の視聴は行っていなかったが9/24(土)はツクツクボウシが鳴いているものの涼しかったので本格的な視聴を行うことにした。
まずは本体重量13.6kgがどのくらい音質向上に貢献しているか確認してみた。比較対象は2015年12月購入のOPPO BDP-105D JAPAN LIMITEDだ。
両機ともHDMI端子接続で既定値のモードのまま試聴した。試聴ディスクは「美空ひばり/Stereo Sound盤CD」「The Hunter/Jennifer Warnes 24K Gold Special Edition」「Carpenters Gold Greatest Hits XRCD2盤」の3枚だ。
「美空ひばり」を聴き比べるとDMR-ZR1とBDP-105DJLの音質差は小さく、さすががっしりとした3層構造ドライブベースを搭載しているDMR-ZR1だと感心した。ディスクトレイの動作はBDP-105DJLよりスムースで高級感がある。
「ジェニファー・ウォーンズ」を聴くと音の広がりと低音の響きが違うことに気づく。DMR-ZR1は音像がスピーカーの全面にしか展開されないが、BDP-105DJLは試聴ポイントを中心に180度音像に囲まれる感覚だ。さすがBDP-105DJLはユニバーサルであってもプレーヤーだ。
「カーペンターズ」でも同様にBDP-105DJLの音像は広く高音の伸びも美しい。S-1EX LTDは良いスピーカーだと改めて惚れ直してしまった。
残念ながらDMR-ZR1の敗北となったが、音の情報量に関してはBDP-105DJLに肉薄しており「ハイクラリティサウンド」や「シアターモード」設定を行えば音質向上の可能性はある。
もっとも私はDMR-ZR1を音楽プレーヤーとして使う予定はないので、録画した4K番組やUHD BDの視聴時の音質がどの程度か分かっただけで十分だ。