21/03/22(月)19:30からNHKで『プロフェッショナル 仕事の流儀』庵野秀明スペシャル」が放送された。たまたま雨でイングレスをプレイ出来ず早く帰宅していたので20時頃からリアルタイムで視聴した。
『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年放送時には熱中して視聴していたのに伏線を回収しない25,26話のトンデモ展開にガッカリして興味が無くなっていた。
それが2007年公開の『エヴァンゲリヲン新劇場版:序』と2009年「破」で私のファン心に再び火が付いたのに2012年の「Q」でまたやってくれた感があり、その後8年が過ぎて私の中ではオワコン化していた。
今更完結編「シン」公開と言われても劇場に足を運ぶ気は起きないところに「庵野秀明スペシャル」が放送された。
8年間も庵野氏は何をしていたのかと思ったら、既存のアニメ制作手法を破壊しよう、観客を驚かせ楽しませようと文字通り作品に命を捧げて苦悩していた。天才肌のクリエイターの創作の苦しみは凡人の私には分からない世界だ。
冒頭Aパートを他の人に制作させておきながら気に入らず自ら制作し始める。しかし面白い物が出来なかったから破棄してシナリオから書き直すなんて普通の映画製作なら許されない予算の浪費だろう。
絵コンテを作らずアニメの構図を決めるのに俳優を使い、その撮影をスタッフに任せておきながら最後には自分でカメラを持って撮影を始めてしまう姿が映っていた。これは自分では思いつかないヒントを求めてスタッフを使い、その結果を見て刺激を吸収し創作エネルギーに変換する”暴食”スキル持ちの人の行動だと思う。
スタッフの打ち合わせでも自らの意見を言わずただ聞いているだけというのもひたすら他人の自由なアイディアを吸収し自分のアイディアと化学変化させていたと思われる。実に興味深い制作の裏側だった。
それにしてもカラーは会社としてよく8年間維持出来たものだ。EVAというIPが継続的に稼いでいてくれたからこんな無茶な制作を許せたのだと思うと経理的な会社経営の裏側も知りたくなってくる。
実に面白いドキュメンタリーで「シン」を観たくなってきた。NHKのことだからすぐに再放送されるだろうと予約録画入れ忘れたことも気にしていなかったが、なんと再放送予定がないということで見逃した冒頭30分間を見るためNHKプラス”見逃し配信”で視聴してみた。
参考:「庵野秀明スペシャル」
https://www.nhk.jp/p/professional/ts/8X88ZVMGV5/episode/te/YV62MRRW35/
ユーザー登録には「お客様番号」の入力が必要かと思いNHK受信料支払いの葉書等を探したが見つからなかった。実は不要で一般情報だけで登録すればすぐに利用でき、後日届いた「手続き案内」葉書の「確認コード」を入力して本登録になるという手順だった。2Mbps回線でもパソコンで問題なく視聴出来て結構使えるサービスと感じた。
”見逃し配信”は1週間で終了してしまい、再視聴の機会が無くなってしまったと思っていたら21/04/29(木)NHK BSで「庵野秀明スペシャル」“100分拡大版”放送という情報があった。
予約録画を入れたいがEPGは1週間分しかないので4/22(木)まで待つ必要があり、うっかり忘れてしまわないか心配になる。予約可能になるのが待ち遠しい。(^_^;;