今期アニメに『天地創造デザイン部』がある。私はネイチャー番組が好きで生物の生態や進化に興味があるので期待していたアニメ作品だ。
地球上の生物は神様からの注文でデザイン部が制作したという設定の博物ストーリーだ。実際多様な生物の能力や生態を知ると神の手が関わっているのではないかと思う様な驚きがあるだけに、こんな裏話がありそうに思えて毎回楽しく視聴している。
21/03/13(土)放送の10話のAパートはオーダー”完璧な社会を造る動物”ということでハダカデバネズミの生態シミュレーションを体験する話となっていた。VRシステムで体験したのに被験者の天使のポケットから本当に女王の健康サプリが出てきたのことに誰も疑問を持たないことにツッコミを入れてしまった。(^_^;;
『はたらく細胞』みたく登場キャラクターが番号で呼ばれているのでアリみたいな社会性を持つ動物が擬人化されていて、地中生活からハダカデバネズミと予想したら、その通りだった。
改めて調べるとハダカデバネズミの生命力は凄過ぎる。老化、ガン、低酸素に耐性を持つとは「真社会性」動物ならではの特異性なのだろう。
参考:老化しない唯一の哺乳類、ハダカデバネズミ「発見」の意味
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9423.php
Bパートは天使が「生物の老化は呪い」と思っていたと言うとデザイン部メンバーが”老化”は祝福だと語るシーンがあった。老化の有無で生物生態をシミュレーションし、老化し弱体することで天敵の獲物となり子孫の遺伝子の多様化を進めることが出来る。老化しないと天敵は弱い子供ばかりを獲物とし遺伝子の多様性が進まず、ある時ウイルスで一気に絶滅してしまう危険があると説明されていた。
他に老化しないと、
1)個体数が増え過ぎると食料不足になる。
2)個体数が増え過ぎないよう繁殖力が落ちてしまうと天敵が登場した時に狩り尽くされてしまう。
3)多様性が無いと生態環境の急激な変化に対応出来ない。
と、不老は生物にとって悪魔の誘惑なのだろう。実際過去に”不老”スキルを手にしたため絶滅した生物がいた可能性はありそうだ。
この番組内のテロップで”「文化庁」と「国立科学博物館」が「天地創造デザイン部」を応援してくれています!”と期間限定「天デ部」コラボが紹介された。
参考:アニメ「天地創造デザイン部」国立科学博物館コラボレーション音声ガイド一般公開決定!
https://tendebu.jp/news/detail.php?id=1089160
コロナ禍でなければ実際に国立科学博物館へ行きたいところだが、新型コロナ変異株「B117」による第4波も心配なので自宅でガイドを楽しむことにしよう。
参考:新型コロナ英変異株「B117」、致死率「格段に高い」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/03/b117.php