2020年春から小学校プログラミング教育が始まった。私個人的には全ての学習の基礎となる国語力の向上の方が優先ではないかと思っている。ところがその考えを改める出来事が会社であった。
2020年の年末調整で使用する書類4枚を全社員に配布して、現在回収しているのだが「給与所得者の保険料控除申告書」の書き方が分からないと言って「生命保険料控除証明書」を添付するだけで白紙のまま提出する者が何人かいる。
「仕事をしていればこの程度の書類の書き方は分かるはず。」それこそ「社会人としての国語力があるのだから説明文を読めば分かるだろう」と言いたくなる怠惰ぶりと思ってしまった。
その後改めて自分の申告書を書いていてその理由が少し分かってきた。確かに日本語の説明があるが、保険の種類と金額によって変わる計算式、2つの金額を比較して大きい方を合算するという手順はある意味日本語で書かれたExcelの関数と計算式だ。これを苦手とし理解しようとしない人がいても仕方ないという気がしてきた。
そう思うと小学生の時から論理的な考え方を学び、関数や計算式に慣れることは大切だ。今の小学生が社会人となる15年後には年末調整がもっと楽になっているという希望の光が見えてきた。
もっともその頃もまだ紙の書類で事務処理していたら別の意味で絶望してしまいそうだが…。(^_^;;