「きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで…。たいしたキズもないのに、だた、ちょっと打ちどころが悪かっただけで…もう動かないんだぜ。な。ウソみたいだろ。」
『タッチ』上杉達也の名台詞だが、まさか自分がこうつぶやくことになるとは夢にも思っていなかった…。
16/11/30(水)夜HUAWEI G620S-L02でパズドラのサブアカウントを作りプレイし始めた。Wi-Fi接続しか出来ないのでずーっと家に引き籠りのゲーマーだったのだが、この為パズドレの○○りん(+99)がなかなか手に入らず、プラス不足でモンスターの強化が出来ず困っていた。
そこで数週間前から毎日一緒に外出してASUS ZenFone Maxのデザリングでパズドレをプレイするようになった。デザリング中はメインではパズドレ等GPSを使うゲームがプレイ出来ないが、パズドレの報酬メールが未開封のまま溜まり過ぎて困っているくらいなのでこれは問題ない。
17/05/14(日)もメインのASUS ZenFone MaxとサブのHUAWEI G620S-L02を持って『OTOTEN〜AUDIO・VISUAL FESTIVAL2017〜』に出掛けた。
東京国際フォーラムガラス棟5FでJVCのDLA-Z1の視聴会が終わり、次のイベントまで時間的な余裕があった。長いイベント途中で生理現象に襲われても困るのでトイレへ行った。
個室は和式で座り込むとジャケットの裾が床に着いてしまうのでたくし上げた。この時右ポケットにZenFone Max、左ポケットにG620Sが入っていたので一瞬「ポケットのボタンを留めて落下防止した方がと良いかも」と思ったのだが面倒臭くてそのままにしてしまった。
用事が終わり水を流し立ち上がった途端G620Sがポケットから床に落ちバウンドしてそのまま水洗トイレの水溜りへポチャンと水没してしまった。「汚い!」と躊躇する間もなく拾い上げ、ケースを取ってスマホをトイレットペーパーで綺麗に拭いた。TPU ソフト シェルカバー ケース クリア (半透明)のお陰で大して濡れていない様に見える。
通路のベンチに座り、完全に端末の電源を切ろうと電源スイッチを長押したら電源は入ったものの電源を切るというメニューが表示されない。仕方なくバックに入れて「アニソンHi公開録音」に参加した。
16時前ダイヤトーンの試聴会待機列に並んでいる時にG620Sを確認したら勝手に再起動していて途中エラーが発生する様になっていた。やはり内部に水が入っていた様だ。試聴会中足元に置いたバックの中で何度も再起動を繰り返し、その都度バイブレーションの振動が足に伝わって来た。しかし途中から振動しなくなった。
20時過ぎに帰宅して、落ち着いてG620Sを見直したら本体カバーが開くことを思い出した。開けても見るとバッテリー周囲が水で濡れていてカメラのレンズの中や液晶ディスプレイ内部の周囲が水蒸気で濡れている。
小型扇風機で一晩乾かし、レンズ内の水滴が消えているのを確認して電源スイッチを入れたがもう2度と電源が入ることはなかった。試しに充電してみたが充電中を示すLEDも点かない。完全に逝ってしまった。
外出先で慌てていたとはいえ、電源を入れてしまったこと、本体カバーを開けて内部の水を拭き取るのを忘れたことは大失敗だ。正しい応急処置をしていれば助けられた命だったと思う。G620S は15/05/23(土)に23,000円台で購入した。満2歳の誕生日を迎える前に突然の水難事故でこの世を去ってしまった。
「2年間どうもありがとう。どうか天国へ行けますように」