ティーザー広告で予告されていたJVCネイティブ4Kプロジェクター DLA-Z1がIFAで発表された。本体価格3,500ユーロということは今日の相場115.86円で計算すると405,510円となる。
ソニーが2011年12月にVPL-VW1000ESを税別160万円で発売して5年。やっと待望のネイティブ4K D-ILAデバイスが搭載される。数年前の大商談会で担当者が「JVCがネイティブ4Kモデルを発売したらライバル社の2〜3倍の価格になる」と言っていたので、この定価は予想の範囲内だ。
DLA-Z1の仕様は以下の通り
1) 0.69インチ4,096×2,160 D-ILAデバイス搭載
2) レーザーダイオード光源搭載
3) 輝度3,000ルーメン
4) HDR対応(ドルビービジョン非対応)
5) 新バーションMultiple Pixel Control搭載
6) 18Gbps HDCP 2.2対応HDMI端子2系統搭載
7) 大きさ500W×215H×720Dmm、重さ39kg
コントラストの高さが魅力的なエプソンEH-LS10000と同じくレーザー光源を採用し、解像度が強みのソニーVPL-VW1000ESと同じく4Kデバイスと4K対応レンズを搭載した上に、JVCの色の拘りを加えたDLA-Z1に死角なし。いったいどんな画を見せてくれるのだろうか。今から11月のHOME THEATER JAPAN 2016 WINTERで視聴出来ることが楽しみだ。
DLA-Z1はフラグシップモデルモデルだが、いつ普及モデルが発売されるのだろうか。ソニーが4K普及モデルVPL-VW500ESを発売したのは2年後の2013年11月だった、JVCは2018年冬発売予定でマーケティングスケジュールを組み、普及モデルDLA-Z50?(仮称)の開発を進めているかもしれない。
UHD BDが発売されこれからソフトが普及しようというタイミングでのDLA-Z1発売は実に良いタイミングだ。ただ今後ドルビービジョン対応が必要になることは予想されるしHDRソフトの充実に伴い高画質化のノウハウも蓄積されてHDR機能は強化されていくことだろう。
デジタル機器のフラグシップモデルの寿命の短さを知っているだけに、有償アップグレードが計画されているモデルであることを望みたい。
【関連リンク】
『<IFA>JVC、初の4Kネイティブ家庭用プロジェクター「DLA-Z1」。35000ユーロ』
http://www.phileweb.com/news/d-av/201609/03/39487.html
『JVCのネイティブ4Kパネル搭載プロジェクター「DLA-Z1」発見!』
http://www.stereosound.co.jp/review/article/2016/09/03/48987.html