「2012東京インターナショナルオーディオショウ」【詳細版】レポート第1回は「 11/04(日) 11:00〜12:00 G501:テクニカルオーディオデバイセズラボラトリーズ アンドリュー・ジョーンズ氏」だ。特に撮影録画録音禁止というアナウンスはなかったが、録音していないので記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
EvolutionシリーズはスピーカーTAD-E1、プリアンプC2000、パワーアンプM2500、プレーヤーMac Book Air、ReferenceシリーズはスピーカーTAD-CR1MK2、プリアンプC600、パワーアンプM600、プレーヤーD600という機器構成だ。「TAD-R1MK2を入れると人の座る場所がなくなるからこの2本のスピーカーを選んだ」との説明があった。
事実視聴室は椅子7席と立ち見は10名ほどの広さしかない。これでは自由時間でも入場規制も行われる筈だ。(苦笑) ジョーンズ氏は「部屋の広さがアメリカのウォーキングクローゼット並みの広さなので次回は自分の服を持ってきて音の調整をしたい」というジョークを飛ばしたが、来年はアメリカのベッドルーム並みの広さにして欲しい。(笑)
世界各国で行っているアンドリュー・ジョーンズ氏のプレゼンをそのまま日本でも行うと言う。1)TADの歴史 2)TADの目指す音 3)TADのプロフェッショナル・ユーザーの紹介 4) アンドリュー・ジョーンズ氏の自己紹介と経歴 の順番で話が進んでいった。「KEFで11年、Infinityで3年、TADで10年とずっとチーフエンジニアを務めてきたのでもっと出世したい」とのジョークを交えて語った。「勤続10周年記念に銀のボールペンが欲しい」とも言っていた。
各国のオーディオショウにプロを招待してTADの機材を貸すお礼にマスター音源をもらい「正確無比」な音作りに活かしているとのことだ。
Evolutionシリーズの試聴曲は以下の通り。1曲目の再生途中で音飛びがありジョーンズ氏が悔しがっていた。
1) CD「グレゴリーポーター」(曲目不明)
2)「ピアノ協奏曲/モーツァルト」192kHz/24bit
3) CD(曲目不明)
4)オーケストラ(曲目不明)キース・ジョンソン録音
5)ダイナミックレンジの広いロック曲(曲目不明)
TAD-E1の抑制の効いた締まりある低音はこの部屋の大きさに適量だ。我が家のS-1EXもこの位気持ち良く鳴らしてあげたいと思える良い音だった。
Referenceシリーズの試聴曲は以下の通り。ジョーンズ氏は「24bit/88.2kHz」といった説明の仕方をしていたので海外では日本とは逆らしい。
1)「バット・ビューティフル/ボズ・スキャッグス」から「11. マイ・ファニー・ヴァレンタイン」のマスター音源
2) CDジャズ(曲目不明)
3)「ラフマニノフ」クラシック(曲目不明)
4)「アントニオ・カルロス・ジョビン」192kHz/24bit
5) CD「ベンハーパー」(曲目不明)
6)「アンデッシュ・ヴィークほか/アバ-ジャズ」から「3. マネー、マネー、マネー」マスター音源
7)「イエロー」(アーチスト名不明)
E1でも十分高音質だと思ったがCR1を聴いてしまうと迫力のある低音の沈み方に明確な差があり、物量の差を実感させられた。この部屋の広さでは低音を持て余しそうだ。(汗)
ジョーンズ氏はこの来日期間中にタワーレコードに行ってCDを沢山試聴して大量に購入したそうだが「日本のCDは高価だ!」と嘆いて笑いを取っていた。確かに円高の今日本での買い物は厳しいだろう。日本の音楽愛好家の気持ちを少し理解してもらえて嬉しかった。(笑)
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