私が興味を持ったEOS Mの仕様は次の7点だ。
1)APS-Cサイズ約1800万画素CMOSセンサー搭載
2)映像エンジン DIGIC 5
3)ハイブリッド CMOS AFを搭載
4)静電容量方式タッチパネル液晶モニター採用
5)マウントアダプターEF-EOS MによりキヤノンEFレンズ群(EF-Sレンズを含む)使用可能
6)約108.6(幅)×66.5(高さ)×32.3(奥行)o、約298g(CIPAガイドラインによる:本体+バッテリーパック+カード)
7)EOS M・ダブルレンズキットにはEF-M18-55o F3.5-5.6 IS STM、EF-M22o F2 STM、マウントアダプター EF-EOS M、スピードライト 90EXを同梱
「位相差AF」と「コントラストAF」のハイブリッドAFを採用したことによりマウントアダプターでEFレンズを使用した際のAF速度はEOS Kiss X6i並みなのか?その点が気になる。そうであればEFレンズ資産は他社の脅威となるだろう。
ソニーNEX 5Nが約110.8(幅)x58.8(高さ) x 38.2 (奥行き)mm、約269gだからほぼ同等の大きさと重さに仕上げてきたのは頑張ったと思う。一方でコンパクトさを優先してダイヤルやボタン類が少なくタッチパネルによる機能選択を強いられるのは賛否を呼びそうだ。
興味深いのは各社各様でミラーレスカメラに対する戦略が異なる点だ。
オリンパス+パナソニック、富士フイルムは一眼レフカメラの資産が無いに等しいのでミラーレスカメラへの技術の出し惜しみを感じさせない主力製品を発売している。
ソニーは同じAPS-Cサイズのセンサーを採用したAマウントαシリーズとEマウントNEXシリーズ両方に注力しており2本柱として育てて行くつもりのようだ。その分レンズ開発力が分散されているのが残念な点だ。
ペンタックスはAPS-CサイズKマウントのPENTAX K-01を出したものの一般消費者がミラーレスカメラに望むボディサイズのコンパクト化が出来ないこともあり、レンズ資産を持つファン向けのサブ機という位置づけになりそうだ。(汗)
ニコンはCXフォーマットを採用したNikon 1を「レンズ交換式アドバンストカメラ」と呼び既存のAPS-Cサイズ(DXフォーマット)とフルサイズ(FXフォーマット)の一眼レフカメラ市場を侵食しない製品と位置付け販売している。
そしてキヤノンはエントリー向けとしてミラーレスを発売してユーザーの裾野を広げてミドル、プロモデル一眼レフカメラへとステップアップさせたいという。キヤノンのブランド力があればこの戦略は成功しそうに思えるが、もしユーザーがEOS KissよりEOS Mを選ぶようになったらミドルクラスのEOS Mを用意しなくてはならなくなる。そんなシナリオも考えられるような気がする。
まずは既存のEOSユーザーがEFレンズ資産を使えるサブカメラとして買い求めそうだ。PowerShot G1 XやS100の立場が危うくなるかもしれない。(汗)
【関連リンク】
『キヤノンEOS M』
http://cweb.canon.jp/eos/lineup/m/index.html
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