「1円を1日として・・・あなたが80歳まで生きた場合の日数を表す数字です。」
「この中にムダに使っていいお金があるのなら、どうぞ千円でも1万円でもあなたの好きに使いなさい。」
これは『ハヤテのごとく!』コミックス32巻収録の第1話「1円に泣いたり笑ったり」でメイドのマリアが怠惰な三千院ナギお嬢様(13歳)にやる気を出してもらう為に言った台詞だ。
「名台詞だ!」と素直に感心した。1日の1日が大切と言われても漠然として実感がわかないがこうしてお金に換算して見える化してもらうと余りの金額の少なさに呆然としてしまうと同時にその1円の大切さが身に沁みる。
この話は子供から「どうして勉強しなくてはいけないの?」と尋ねられた時に使えそうだ。こう話した後に逆に問い掛けてみたらどうだろう。「どうしたら1日1円をもっと増やすことが出来るのかな?」きっと子供の知恵なりに色々と考えるだろう。「1日1円よりもっと多くもらえる大人になれば良い」と答えてくれれば大成功だ。(笑)
もちろん「何でもお金に換算する人間になって欲しくない」と思う親御さんもいるだろう。それには私も同意する。ここ数日の経済ニュースを見ているとつくづくそう思う。
世界経済”海”にはヘッジファントという怖い鮫がいて少しでも赤”血”を垂れ流すと、その臭いを嗅ぎ付けて寄って集って食い物にする。
ギリシャの次はスペインが狙われて国債利回りが高騰、それが欧州不安を呼びユーロ安が止まらない。5/26(土)の記事で”来週も株価は下がる”と書いたが本当に日本株は「9週連続安」になってしまった。(冷汗)
その上米国と中国の景気減速も数字に表れては来週も下値を探る動きになるだろう。これから日本の景気も悪くなりそうだ。(泣)
世界経済混乱の原因の1つ「サブプライムローン債権を証券化したCDO(債務担保証券)」を作ったウォール街の人達はいったい「1日何ドル」もらおうと思いこんな金融商品を売ったのかと考えずにいられない。
ところで「1円1日」の発想のヒントは何だろう。日本で2012年2月17日に公開された『TIME/タイム』だろうか。アメリカ公開は2011年10月28日だから少年サンデー2011年第45号(2011年10月5日発売)に掲載された原稿を書いている時に話を聞いた可能性はありそうだ。
それとも「褒美として今日は米1粒、明日は2粒・・・と前日の2倍の米粒を次の日に下さい。」という『豊臣秀吉と曽呂利新左衛門』の話だろうか。これは褒美を断るために無理な条件を出した話だがウォール街の人は高度な数学を駆使してこれを可能にしてしまうのだからたちが悪い。(汗)
漫画を読みながら何かと色々考えさせられてしまった。
【関連リンク】
『買い意欲失う株式市場 「ダラダラ下げ」の9週連続安』
http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXNASFL010HJ_01062012000000
『株式FOCUS5月の米雇用増6万9000人どまり、日本株への影響は』
http://www.nikkei.com/markets/kabu/market-focus.aspx?g=DGXNMSGD0104Y_01062012000000&df=1
『中国の景気減速懸念、日本株への影響は プロに聞く』
http://www.nikkei.com/markets/kabu/market-focus.aspx?g=DGXNMSGD0100D_01062012000000
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