興味を持ち見たが”シュレーディンガー方程式”の説明を聞いても何を言っているか理解出来ず、私の頭では雑誌「ニュートン」の記事までが限界だった。今回は真面目な授業が多くすっかり落ちこぼれ学生気分を味わっている。(^_^;;
その中で一番面白かった講義が『音楽・情報・脳』「第6回 感性脳を活性化する超知覚情報」だ。最初ゴールデンウィーク中に見た『情報技術が拓く人間理解』「第6回 視聴覚情報メディアの発展と人間の応答」の再放送かと思っていたら同じハイパーソニック・エフェクトを取り上げているが内容が異なっていた。
芸能山城組を主宰する山城 祥二(大橋 力)氏へのインタビューがあり、ハイパーソニック・エフェクトについて気付いた経緯とそれを実証するまでの道のりを語っていた。
アナログオーディオで作り込んだ音楽がCD化された時に、自分が意図した音と異なって聴こえることに疑問を持って、その原因を20年以上追究しハイパーソニック・エフェクトにまで辿り着いたと言っていた。
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントの録音スタジオの紹介もあり、楽器ごとの収録ブースの残響時間の違い、天井の高さの違い、反射板と吸音板の使い分け等が説明されAV phileとして興味深く観ていた。
ミキシングスタジオではTADのスーパーツィーター内蔵モニタースピーカー、YAMAHA NS-M10 studioとJVCのウッドコーンスピーカー採用のミニコンポが置かれており、この3台で音を確認しているとのこと。
興味深かったのは「神経細胞と情報伝達の時間特性」の説明で聴覚系は反応速度が速く従来の短時間での音源比較試聴で測定可能だが、報酬系はその反応に遅れが生じ影響が暫く残るとの説明だ。
この原理からメーカーはオーディオ製品の比較試聴において安価な商品から高価な商品順に顧客に試聴させれば後の商品程、報酬系の影響が残り心地良い音に聴こえさせることが出来る筈だ。これからはこの点に気を付けて試聴すると面白い結果が出そうだ。
「ハイパーソニック・エフェクト発見論文」は2006年6月に掲載され、2003年12月から2012年11月(収録時)までインターネット購読頻度ベスト10にランクインしている程全世界で注目されていると説明された。収録から8年弱経過しているが未だに注目されているのだろうか。
この授業ではハイレゾ音源の話だけで4K・8K映像についてはまったく触れられていなかった。日本では16/06/08(水)にUHD BDが発売されたのだから2013年の授業ではまだ4Kを取り上げる筈もない訳だ。
人間の耳には聴こえない超高音域が収録された音楽を体全体で聴くとハイパーソニック・エフェクトで脳が活性化し、免疫力も向上すると言う。しかしピアノやオーケストラには超高音域倍音成分がほとんど含まれていないらしい。尺八やガムラン音楽が最適らしいがこのジャンルのハイレゾ音源は持っていない気がする。
健康の為民族音楽のSACDやBD-Aの購入を検討してみよう。
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