実際放送作品を観ると作画は安定しており丁寧に作られている良作品だ。でも私はどうしても違和感が拭えず楽しめない。
その違和感の原因は高木さんの正体にある。特に前半のエピソードは高木さんと西片君2人だけで進みクラスメイトや家族がまったく絡んでこない。もしかして高木さんは西片の妄想の中の女子生徒なのか?高木さんが見えて話せるのは西片だけだから授業中にあれだけ私語を交わしていても先生が注意しないのか?
また高木さんの性格も中学生にしては余りに大人びておとなしすぎる。この年頃だともっと子供っぽく賑やかで女子同士で行動している筈だ。一方でクラスメイトの『あしたは土曜日』のミナ、ユカリ、サナエの3人は女子中学生らしいリアリティがあり微笑ましい。
いつも西片と一緒の下校ではクラスメイトからカップルと冷やかされるだろう。それを誰も気にしていないというのは現実に存在していないからではないか?
原作漫画の最終回は、”夏休みが終わり、西片が登校すると高木さんがいない。クラスメイトに尋ねても誰もそんなクラスメイトは知らないと言う”という話とか色々な裏設定を考え始めては素直に楽しめなくなる筈だ。(^_^;;
中盤のエピソードでお母さんとデパートに買い物に行くシーンがあり、「あれ?実際に存在しているのか?」と分かったり、友達の男子生徒が「高木と付き合っているのか?」と西片に質問してきたりと徐々に2人だけの世界が広がって行く描写があって、私の「高木さんは西片の妄想上の女の子」説は否定されてしまった。(>_<)
それでも何故高木さんは冴えない西片君に好意を持っているのか?小心者でおどおどしていていじめられっ子属性の西片と何があって魅かれるのか?と思っていたら最終回のサブタイトル「入学式」で2人の出会いが描かれて納得。
それでも大人女性が年下の男の子をからかっている様な余裕綽々な高木さんを見ていると”実は黒の組織から逃れるため毒薬APTX4869を飲んだ”見た目は子供、頭脳は大人の女性ではないかと思ってしまう。
果たして高木さんの正体は何なのか?まだまだ私はこの作品を心から楽しめそうにない。(^_^)
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