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2023年11月25日

2023年秋に『テラフォーマーズ (2014年9月放送)』『亜人(2016年4月放送)』を視聴してみた

2023年のアニメ新番組を録画するためDMR-BZT9600のHDDの空きを作る必要あり、昔標準DRで録画したアニメをせっせと消化してまた消している。

『テラフォーマーズ (2014年9月放送)』『テラフォーマーズ リベンジ(2016年4月放送)』を視聴した。原作コミックが話題となり実写映画化された作品だけに楽しみにしていた。

火星テラフォーミング計画により送り込まれたゴキブリが異常進化してゴキブリ人間のテラフォーマーとなり移住計画の障害となっている。また地球では火星由来の致死率100%ウイルスが広まりつつあった。このワクチン開発のためにもテラフォーマー捕獲が必要となり世界各国が協力して宇宙船を打ち上げた。乗船メンバーは遺伝子操作により生身で敵テラフォーマーと戦える生物由来の特殊能力を持っているが火星着陸寸前テラフォーマーたちに侵入され各国チームに分かれ脱出することになる…というストーリーだ。

参考:テラフォーマーズ
 https://youngjump.jp/terraformars/ 


SF的な設定を期待して視聴したが、とにかく戦闘ばかり続く緩急のない演出に飽きてしまった。設定はSF的でも話はジャンプのバトル漫画で凡庸だ。

敵が予想以上に強くても意思疎通は出来ないからバトルは力押しとなりパターンが乏しくドラマも盛り上がりに欠ける。某国の裏切りも早々に判明し謎解きの面白さも味わえない。国家間の陰謀の醜さばかり鼻につき人間に失望してしまう。もっと人類同士の協力を見せて欲しい。

なおゴキブリがリアルに何回も登場する場面があるのは今時珍しい。最近では可愛いゆるキャラで描かれたりモザイク表現になったりと放送禁止昆虫扱いされているだけに攻めている。もっとも2期では登場しなくなっていたので不評を買った様だ。

2期では他の不評点も改善し、少しは話に緩急を付け会話で笑いを取ろうとする場面もあるが、サバイバル状態なので余り笑えないし結局戦闘が続くだけだから演出的に成功していない。

最後は生き残ったメンバーたちが救助地点へ向かう…というところで終わっている。これでは3期は期待できないだろう。実写映画版の出来はどうだったのだろうか?

『亜人(2016年4月放送)』『亜人 2期(2016年10月放送)』も原作漫画がCM放送されアニメ劇場版も制作されたので期待して観た。

男子高校生の永井圭は交通事故に遭って生き返ったところを目撃され一般人や亜人管理委員会に追われることとなる。逃亡中の圭は佐藤という帽子の男からコンタクトを受け亜人仲間がいることを喜んだが、佐藤には亜人と日本政府の戦争ゲームを楽しむという目的があった…というストーリー。

参考:亜人
 http://www.ajin.net/ 


フルCGアニメで最初は違和感があったが逃亡劇の演出は緊迫感があり話は面白くて、すぐに気にならなくなった。黒いゴースト操るという点はジョジョのスタンドかと思ったが亜人本人が不死というところが目新しい。お陰で佐藤は常識では考えられない方法でテロ行為を続ける。

ところで謎の黒い粒子を操れる亜人と本人が不死身の関係性がイマイチ不明瞭で、謎の粒子で失った体組織を即時に修復するならゴースト操作中は不死身ではないとも思えるし、首を切り落とし体との接合を妨げると新しい頭が修復されるがそれは同一人格なのかという問題提議もあり考察も盛り上がりそうだ。

話は面白いが佐藤が亜人関連要人15名の連続暗殺を成功させてしまう展開を見ると、作者は何か現代日本社会に不満がありそれを佐藤に代弁させているのではないかと深読みしたくなるほど刺激的なストーリーだ。実写化されない理由はこの点にありそうだ。

劇場版3作は5.1ch仕様とのことだから戦闘シーンの効果音も派手に聞こえることだろう。映画も視聴したくなるアニメ作品だ。
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