7回予定の「ホームシアター大商談会 2016 Winter」詳細レポートの第3回目は16/11/20(日)11:30〜12:30のEPSON「EH-LS10500」レーザー光源で再確認する2K&4K/HDR映像だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はBDプレーヤー:パイオニアBDP-XL88、BDレコーダー:パナソニックDMR-UBZ1、AVプリアンプ:Integra DRX-R1、スピーカー:B&W CM9 S2×4本、B&W CM5 S2×2本、センタースピーカー:CM Centre 2 S2×1本、サブウーファー:ヤマハNS-SW1000×2本、トップスピーカー:ユニソニックAHT-40R×4本、プロジェクターEPSON EH-LS10500、スクリーン:マリブ140インチの7.2.4ch構成だ。
11:25に入室したら案の定満席で立ち見となった。開始時間までエプソン担当者が簡単にEH-LS10500の説明を行っていた。新機能はHDR対応のみで、それ以外前モデルとの差は少なく説明することが無いと言う。製造は中国で行っていて発売は12/15(木)予定とのことだ。
UHD BDのHDR 10のみ対応で、放送向けHLG(Hybrid Log Gamma)は策定中で対応出来ず、ドルビービジョンは対応プレーヤーも無く物が出てくるのは2〜3年後で、メーカーにRED BOOK(仕様書)が送られてくるのは最後だと説明があった。
レーザー光源の部品は日本では1社しか手掛けておらずJVCさんも同じメーカー製だろう。EH-LS10500の1,500ルーメンに対しDLA-Z1が3,000ルーメンなのは搭載しているレーザーユニットの数によると考えられる、と分析していた。
参加者から「レーザープロジェクターは冷却ファンが煩いと思っているが、EH-LS10500は想像より静かだ。放熱は大丈夫なのか?」という質問があった。「動作音は最小19dBと現行レーザー光源プロジェクターの中で一番静かだと思う。簡易水冷方式により発熱対策は万全で今まで冷却関連のトラブルが発生したと聞いていない。私も自宅でEH-LS10000を愛用しているがトラブルに遭ったことはない。」と自信を持って答えていた。
イベント開始で最初にエプソン担当者が「JVCのDLA-Z1試聴会場は8階ですよ。お間違えありませんか?」と冗談を言うほど満席でAV Phileの注目度が高い回だった。「EH-LS10000デビューイベントより参加者が多い」と言っていたが、DLA-Z1とVPL-VW5000ESが発売されることでエントリーレーザー光源プロジェクターとして注目されているのだろう。
視聴ソフトは以下の通り。
1)UHD BD「オブリビオン」
2)UHD BD「ラビリンス 魔王の迷宮」
3)BD「十三人の刺客」
4)BD「May J. Budokan Live 2015 〜Live to the Future」より「Let It Go [劇中歌/英語歌] (Encore 2)」
5)UHD BD「レヴェナント:蘇えりし者」
6)BD「10 クローバーフィールド・レーン」
担当者は、観客が共感出来るように俳優の顔にライトを当て、表情が分かるようにすると言う映画の演出がある。HDRになり表情が読み取れなくなっても、その場で見ている様な陰影を作る様な演出を取るようになっている。HDRの映画を観るとSDRでは物足りなくなると語っていた。
「十三人の刺客」は自然光で撮影しておりHDR的な映像が楽しめる高画質の邦画としておススメとのこと。ストーリーも面白そうだ。
試聴ソフトでは「10 クローバーフィールド・レーン」の映画開始時の演出にはやられた。一瞬何が起きたのか分からなくなるような迫力のあるサラウンドは接客用に受けそうだ。道理で担当者がこのソフトを視聴した人がいないと聞いて嬉しそうな表情をした訳だ。(^_^)
スマホの見過ぎで最近視力が衰え、疑似4Kでも十分解像感があると思えてきた。その上レーザー光源による高コントラストやHDRの光の表現と豊かな色彩が魅力的だ。数年後にネイティブ4Kパネルを搭載したEH-LS10500の上位機種をエプソンならきっと手が届く価格帯で出してくれるだろうと期待したい。
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