7回予定の「 ホームシアター大商談会 2016 Winter 」詳細レポートの第2回目は16/11/19(土) 14:30〜15:30の SONY「VPL-VW535」リアル4Kで2K&4K/HDRソースを再検証!だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
使用機材はBDプレーヤー:パイオニアBDP-XL88、BDレコーダー:パナソニックDMR-UBZ1、AVプリアンプ:DENON AVR-X6300H、スピーカー:B&W CM9 S2×4本、B&W CM5 S2×2本、センタースピーカー:CM Centre 2 S2×1本、サブウーファー:ヤマハNS-SW1000×2本、トップスピーカー:ユニソニックAHT-40R×4本、プロジェクターSONY VPL-VW535、スクリーン:マリブ140インチの7.2.4ch構成だ。
まず挨拶代りに「SONY 70th Anniversary」を上映して、これからもライフスタイルを変えるソニーらしい魅力的な製品を開発販売して行くとの意気込みが語られた。
視聴ソフトは以下の通り。
1)UHD BD「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」より「インドの夜祭のシーン」
2)UHD BD「オブリビオン」
3) Netflixのオリジナル4Kドラマ「マルコ・ポーロ」
4)PS4 Proによる4K & HDR対応ゲームソフト2作品デモ
5)「サウンド・オブ・ミュージック」より「ドレミの歌」
「ライフ・オブ・パイ」では新たに搭載されたHDR表現を切り替える機能(メニュー名失念)の効果を比較視聴した。色やコントラストを保ちながら明るさを上げることが出来るので、よりHDRぽい映像が楽しめる。オンオフの差は大きく、リモコンにもボタンが設けられソースによって使いこなせるよう配慮がなされている。
「オブリビオン」では女性の肌が自然な赤みが感じられる映像で、ソースに忠実なソニーらしい色彩はJVCとは違うとの説明があった。
PS4用のNetflixアプリはHDRに対応しておらず今回はSDR 4Kでの視聴となったがアプリは開発中なので近くHDR 4Kで視聴出来るようになると言っていた。ゲームCGのHDR化の効果は実に分かり易く、これは据え置き型ゲーム機のトレンドとなるのは確実だろう。
「サウンド・オブ・ミュージック」では「リアリティークリエーション(データベース型超解像処理LSI)」の進化として解像感を上げながらフィルムグレインを目立たなくなる効果をオンオフで比較視聴した。あえて同じソフトを使い、アルプスの空気が感じられると説明している点がJVCのデモを意識していて面白い。
VPL-VW1100ESの後継モデルは出ず来年2月頃には製造終了になるだろうとか、UHD BDプレーヤーは来年春頃まで発売されないとか興味深い話を聞くことが出来た。
350万円のJVC DLA-Z1にライバル心を燃やし、100万円のネイティブ4KパネルプロジェクターとしてVPL-VW535はコストパフォーマンスが高い点を強調していた。海外ではお馴染みらしいが、ネイティブ4Kと画素ずらし疑似4Kを比較したスライドを使ったのも、私が参加したイベントでは初めてのことだ。
解像感は互角としても高圧水銀ランプ光源の為コントラストに、1,800ルーメンの明るさでHDR表現に差を付けられているのは明らか。確かに金額的にもサイズ的にも現実的に手が届くのはVPL-VW535なのでHDR対応力が向上しているのは嬉しい点だ。
VPL-VW500のユーザーとしてHDR対応のVPL-VW535は羨ましいが、今後ドルビービジョン対応とUHD BDタイトル増加によるHDR機能の強化が予想出来るだけに買い替えるには時期尚早と言える。ライバル登場でソニーの開発力に火が点いて一層魅力的な後継機が出てくることに期待しよう。
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