この話を書こうと思ったのはフリージャーナリストの元麻布春男氏が急逝されたとの記事を読んだからだ。私も元麻布氏の記事を楽しく読んでいた一読者だ。日本のPCの歴史に詳しい方だったので、そういった過去の歴史から分析した業界動向など「そうそう、昔はそうだった」「そんな製品あったねー」「え?近頃聞かないと思ったら、そのメーカー無くなっていたの!」みたいな同じ時代を知っている者同士として親近感を持つ記事が好きだった。
私がMIFESを使い始めたのはPC-9801のMS-DOS上でプログラム開発を行っていた時だった。高速性、安定性がバツグンで安心して使えたものだ。開発元のメガソフトは他にRAMディスクとか32bitCPU用メモリ管理ソフトも発売していて高度な技術を持った当時の一流ブランドメーカーだった。
個人的にもMIFESをワープロ代わりに使い出してマクロやカスタマイズして自分好みの使い勝手を追及していた。その後新松が出てMIFESを使うことは無くなったが、新松をMIFES風にカスタマイズしたのは言うまでも無い。そういえばパッケージにはMIFES風コンフィグが初めから付いていた筈だ。それほど一世を風靡したエディタなのだ。
今でも故障したPC-9821AsはITEC製130MB HDDとICM製1GB HDDと一緒に押入れの奥で眠っている。そういえばこれらの2大HDメーカーも今は無い。
これからはそんな昔話を思い出させてくれる記事が読めないと思うと寂しく感じる。元麻布氏のご冥福を心からお祈りいたします。
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