今回視聴したイベントの中で一番印象深かったのはやはりB&W 800 D3シリーズだ。マランツ自社講演ではひとつひとつパーツを掲げ第三世代800シリーズの改善点を説明してくれた。今回は特別にパーツ写真を掲載したいと思う。
1) ミッドレンジのタービンヘッド部分は素材の固有周波数のみ制振する処理を行ったことでノイズフロアが下がった言う。前モデルでは響きを押えると全周波数に影響が出ていたとのこと。この固有振動を解析するソフトは日本の耐震設計建設用のものを流用したとの話だ。
2) フロアスタンドはキャスターでスピーカーの設置場所を決めたら、そのままスパイクをねじ出せる仕組みにした。前モデルでは位置決めした後スピーカーを横倒しにしてキャスターをスパイクに交換しないといけなかったそうだ。
3) 前モデルのツイータのフロントグリルは取り外して聴くことを前提にしていた。押すと簡単に凹む茶こしみたいな作りだった。
4) 新モデルのツィータのフロントグリルは開口率を50%以上の丈夫な物にしたことで取り外せない作りにした。多分前モデルでは幼い子供にダイヤモンドツイータを壊されたユーザーが少なからずいたのだろうと想像出来る仕様変更だ。
5) 前モデルではスタンド部分に内蔵されていたネットワーク回路を厚いアルミ板に固定することでユニットからの振動の影響を押えると同時にキャビネットの強度にも活かしている。
こうして理論的な説明を受けて音を聴くと実際にそう聴こえてくるから不思議だ。各パーツ共にかなり重い様で説明員の他にパーツを持つ担当の人もいてかなりの力を入れて掲げていた。
それにしても800シリーズ6機種を一気にモデルチェンジするとはB&Wのブランド力と開発力を見せつけられ、凄いメーカーだと感心するばかりだ。
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