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2015年10月05日

【詳細版】TIAS2015:マランツのフラグシップで聴くB&W 803 D3に第3世代800シリーズの凄さの片鱗を聴いた

去る2015/09/25(金)〜09/27(日)の3日間「2015東京インターナショナルオーディオショウ」が有楽町の東京国際フォーラムで開催された。土日と2日間参加して15イベントを試聴することが出来た。

15回予定の「2015 Tokyo International Audio Show」詳細レポートの第1回目は「 15/09/27(日) 11:25〜12:00 G510 マランツ自社講演」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)

マランツは毎回人気があり2日目に続き3日目も整理券を手に入れられなかったのでオーディオ評論家先生のイベントは諦めてメーカー講演を聞くことにした。

説明員から「今回視聴して頂くB&W 800 D3シリーズはまだプレスにも発表しておらず皆様にいち早く聴いて頂くことになります。ショウ終了後に記者発表を行います。」との説明があった。

システム構成はスピーカーB&W 803 D3、モノーラルパワーアンプ クラッセCA-M600×2台、プリアンプSC-7S1、SACDプレーヤーSA-7S1だ。

800 D3シリーズの特徴として以下の説明があった。
 1) ツィータのノーチラスチューブはアルミから削り出して製造することで鳴きが無くなった。
 2) ミッドレンジのタービンヘッド部分は素材の固有周波数のみダンプする処理を行いノイズフロアが下がった。
 3) ネットワーク回路を厚いアルミ板に固定することでユニットからの振動の影響を押えキャビネットの強度を上げた。
 4) フロアスタンドはスピーカーの設置場所を決めたら、そのままスパイクを出せる仕組みにした。
 5) ツィータのフロントグリルは開口率を50%以上の丈夫な物にしたことで取り外せない作りにした。
 6) ツィータのマグネットはネオジウムN35からN52へと強力な物に変更した。
 7) ミッドレンジの振動板をケプラーからコンティニュアムに変更して理想的な形状で作れるようになった。

151005a.jpg


試聴曲等は以下の通り。
 1)「アリア/バッハ」より
 2)「Thunder/S.M.V.」より「7. Milano」
 3)「バイオリン協奏曲/モーツァルト」より
 4)「心震える時/長谷川きよし」より「1. 心震える時」
 5)シャンソン(楽曲名失念)

こだわり抜いたパーツの数々を見せてもらいながら説明を聞いていたが、完成度の高い現行の800 D2シリーズをここまで改良出来るのかと感心ほど音質向上への執念が凄まじい。まるでコストを度外視しているように見えるので価格は現行シリーズの価格帯が1つずつスライドするのではないか。

例えば803 D3が現行の802 D2(税別192万円)と近い値付けがされても驚かない。802同等の解像度と定位に加えノイズフロアが下がっておりモニター的な音質は私好みだ。コンパクトな802といったデザインになり日本家屋にも導入し易いだろう。

製造は小型の805から始まっており12月には803と802をお届け出来るだろうと話していた。800 D3の発売は製造ラインに余裕が出来る2016年4月予定との話があった。

なおダイヤモンドツイータの振動板を壊すと修理代は10万円以上との話だ。

立ち見の試聴で環境的には良くなかったが803 D3の音の凄さを感じることは出来た。是非じっくり試聴したいし802 D2との比較も気になるところだ。


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