10月中旬発売予定でSC-LX89は税抜39.5万円、SC-LX79は税抜29.5万円、SC-LX59は税抜21万円となっている。前モデルのSC-LX88が税抜33.5万円、SC-LX78が税抜25万円、SC-LX58が税抜17.8万円だったのでそれぞれ3.8万円、4.5万円、6万円値上がりしている。機能強化、音質向上による当然の値付けというより円安による部材の値上がりの影響が大きそうだが果たして事実はどうなのだろうか。
3モデル共通の新機能は次の6点だ。
1) HDR、BT.2020、HDCP 2.2対応HDMI装備
2) MCACC Pro搭載
3) DTS:X対応(ファームウェアアップデート)
4) 低ESRカスタムコンデンサー、ルビコン社のPML MUコンデンサー、JRC社のオペアンプNJM4585採用
5) 新開発の定在波制御インシュレーター採用
6)インシュレーテッド・デュアルシャーシ(絶縁二重構造)
LX79/89モデル共通の新機能は次の2点だ。
1) 3次元スペースフレーム筐体
2) ルビコンチップフィルムコンデンサーMU 25pの採用
SC-LX89固有の機能は以下の通り。
1)USB DAC機能搭載
2)磁束密度改善電源トランス採用
こうしてリストアップしていくとSC- LX89は単なるLX88のHDCP 2.2対応モデルという訳でないことが分かる。インシュレーテッド・デュアルシャーシや共同開発のオーディオ用パーツは音質向上に効果がありそうだ。
機能詳細を見ていくとLX59のコストパフォーマンスの高さが目立つ。もっとも過去の比較視聴から予想するに筐体やアナログ小信号部セパレート設計といった高音質化が施されているLX79/89とは明らかな音質差はあるだろう。
問題はLX79とLX89の価格差10万円をどう考えるかだが、LX89は前モデルより6万円アップとかなりフラグシップ価格になっている。AVENTAGE CX-A5100税抜28万円とパワーアンプを導入して初期投資が60万円前後と高額になったとしても規格変更で買い替えることを考えるとAVプリ単体の方が安くなる。私がSC-LX90を導入したのは2008年だからもう7年間も使用していることになる。
「もう買い替えてもいいよね?」
【関連リンク】
『SC-LX89』
http://pioneer.jp/av_pc/components/avamp/sc-lx89/
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