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2019年04月11日

警備業は貧困ビジネスなのか

警備業は貧困ビジネスだ、といった批判を
たまに見かけますが、本当でしょうか?



結論を言えば僕の所見ですが、運用次第で
警備業も貧困ビジネスになる、と感じました。



地元では比較的大手の某警備会社は事務所
併設の社員寮を地域ごとに持ち、居酒屋も
経営して隊員に飲み食いさせ給与天引き。



他にも関連事業がいくつかあり、何が本業か
分からないとその会社の近くに住む人は言って
いました。



衣食住全てを囲い込まれ、24時間監視下に
あるような生活。会社をクビにならなくとも
干されれば生活できないので、無理な勤務も
受け入れざるを得ない。



使う側も警備員しかできないだろうと、踏んで
いるので生かさず殺さずの労務管理ができる。



貧困ビジネスかどうかは「溜め」がつくれるか
がポイントとなってくると思います。



「溜め」とは溜め池の溜めであり、湯浅誠著
『半貧困〜すべり台社会からの脱出』で、
困った時に融通できる余裕のようなものとして
定義されています。



金銭の溜めはもちろん、頼れる人間関係も溜めで
、体力や自分に自信があるといった精神的な溜め
も含みます。



上記の溜めを作らせないように、会社に捕縛
するのは貧困ビジネスではないのでしょうか。



もちろん、本人は現状のままでいいと考える人も
いるでしょう。しかし、脱出したくてもそれを
考える余裕すらない環境に追い込んでしまう事が、
貧困ビジネスの運用と考えます。



これは警備に限ったことではありませんが、
以前書いたように少しでも溜めを作れる環境に
といった想いが、僕の転職の原動力でした。



以下に出典となった本の広告リンクを貼ります。

反貧困 「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) [ 湯浅誠(社会学) ]

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感想(24件)



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亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
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