過去記事「自由を大事にするには」で
紹介した知人警備員についての後日談です。
「持ってる」人がこれからはリーダーに
なっていく、そんな話です。
彼は地元自治体の看板施設を警備して
いました。隊長職です。
自分は隊長には向いていないんだけど、
と自ら語っていました。
確かに、従来の観念では力で抑える
タイプの隊長が多かった。彼はそれに
当てはまりません。
先日、入札があり警備会社が変わりました。
彼は移籍して、現場に残りたいと語って
いましたが、叶えられたのです。制服だけ
変わって居続ける。
そればかりではなく、クライアント側から
引き続き隊長を継続してやって欲しいと
要請があって、隊長もしています。
警備会社は変わっても、一部(2〜3割)
の隊員が変わっただけで、大勢に変化は
ないとのこと。
要は、残留する人が多くいた。
そんな中でも、隊長をクライアント側から
要請される彼は持っている。
何を持っているかと言えば、警備現場を
つつがなく回す能力です。
移籍を認められたのも、隊長を継続した
のも、クライアント側との信頼関係が
あってこそ。
能力もさることながら、人徳のような
ものも感じられます。
そういえば、自分の辞めた警備会社は
潰れる、なんて言ってました(爆)
結論として、これからのリーダーは
「持ってる」人を抜擢しないと
行き詰るかもしれない。
指導力や統率力も大事だけど、それ以上
に現場を回す力、もっと言えばトラブル
の原因を作らないことに価値がある。
警備に限りませんが、トラブルになる
のは、余計な事をするから。
邪な動機からは、邪な結果しか
生まれません。
前出の彼は、マウントを取ってやろうと
いうタイプではなく、余計な軋轢を
生まないのではないか。
警備隊内で主導権を取ろうとして、権力
闘争になるケースも少なくないですが、
これがトラブルを引き寄せる。
すなわち、外部からの防衛以前に
警備隊内を上手く収める力を評価され
たのではないか。
警備隊内がボロボロでは、外からの防衛
など、できるわけがないのです。
「持ってる」警備隊長である彼には
もっと活躍して欲しい、そう思います。
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