僕が警備員を辞めた理由

今回は過去時期「リーダーは希望を
配る人」の続編です。



リーダーと言えば、メンバーをどうやって
管理するか、といったマネジメント面に
注目が集まりやすいですが



それに増して大事な事は、希望を配るいや
鼓舞することができる人。これが優れた
リーダーという発言を見ました。



確かに、マネジメントは大事です。
信賞必罰を明らかにして、管理するのは
チームを機能せしめるのに必須。



ただそれだけでは、じり貧になってしまい
ませんか。



翻って警備では、毎日同じことの繰り返し
です。特に施設警備はそう。



これは業務の性質上のもので、売り上げを
上げたり、新規物件を取ってきたりと
いった達成感がありません。



何もないことが、最上の成果という環境では
メンバーを鼓舞する機会はあるのでしょうか。



僕が思いつく限り、１つあります。
それは、警備検定受験の時。



警備検定は国家資格で、よほどのことがない
限り、１回取れば一生もの。



現場によっては、配置基準の縛りがあり
検定者を置かなければならない所も
あるのです。



検定資格ゲットは会社と隊員両方にとって、
メリットのあること。



警備隊長をしていた僕の知人は、警備隊内
全員を検定資格取得者にしました。



検定取得すれば、どのような
メリットがあるか。



取得しなければ、どのような
デメリットがあるか。



まずそれから説明し、検定取得の意義から語る
必要があります。



そして、合格者（昨年合格がベスト）から
受験者に対してフォローを行う。



これを年次ごとに繰り返し、３〜４年ほどで
警備隊全員、施設警備２級検定をゲットした。



検定受験には、知識や実技の技能面で
フォローも大事ですが、業務をこなしながら
勉強するのは正直、しんどいもの。



ここで、心折れないように鼓舞する。
鼓舞するといっても、激励だけとは
限りません。



僕が施設警備検定２級を取得した時、
事前講習の後本試験の前に会社に受験者を
集め、復習を行いました。



地元警備業協会の講師であった、
課長がインストラクターを務めました。



朝から会社事務所に集まり、昼近くになった
時のこと。



課長の携帯電話に、社長から電話が
ありました。用件は「昼飯を出してやれ」



近くの食堂から出前を取り、昼食後も
訓練を行い午後３時ごろ終了。



警備員にとって、昼飯が出るという
メリットはデカい。



このフォロー体制があったので、
大抵１発で合格していました。



検定合格すれば、祝い金があったり
資格手当がつく会社もあるでしょう。



それもモチベーションにはなりますが、
検定受験の道中不安なときに、フォローが
あるのはどれだけ心強いか。



ちなみに前出の警備隊長の知人は、極上の
警備隊を作り上げると語っていました。



検定受験といった、ノウハウと知識の伝承が
続く警備隊は、おのずとそうなって行く。



話は少しそれますが、この警備検定
警備業界外へ転職する時にも使えます。



但し、同種異業といったケースになる
でしょう。



自分は、セキュリティー（防衛）のプロです
といった証明みたいなもの。



それに加えて、業界に関連する資格
（危険物乙四や消防設備士など）を組み
合わせれば、転職の幅が拡がるのです。



検定取得が、バラ色の未来を開くと言えば
オーバーですが、登竜門となるのは相違
なさそうです。



それならば、リーダー（会社も）は
検定合格に向け部下を鼓舞しなければ
ならない。



心折れそうな部下を鼓舞して合格まで導けば、
優れたリーダーであるでしょう。



この業務で細かく言うのは検定合格の為、
と意義付ける事ができれば、
スキルも向上します。



いかに隊員のプロ意識を引き出すか。
底辺と揶揄されることもある警備業務を、
つつがなく遂行するにはどうすればいいか。



周囲の無理解から隊員を守るのも
リーダーの役目。



部下がピンチの時に、適切なフォローを
すれば、リーダーとしての信頼度は
上がっていきます。

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