給料の安さは、警備に従事する人の
悩みbPでしょう。
今回は、給料が安い警備会社の背景と、
給料が高ければ安泰なのか、警備会社を
見極めるヒントのようなものを紹介します。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
のD社。
給料の安さにおいてD社が地元bPを争う?
そんな警備会社でした。
但し自社ビルを持ち、交通誘導・施設・雑踏
警備など、現場を地域に広く展開。隊員も
数十名いる、地元では中堅警備会社です。
そんなD社でしたが、退職者が多い。
理由は給料が安すぎるから。
僕が退職した直後、退職者が相次いで
全体会議が開かれたそうです。
原因は分かり切っています。それでも、
給料を上げようという議論には
ならなかったでしょう。
給料は労働の対価ではなく、経営上の
コスト。絞る程コスト削減になります。
一方で給料には「労働力の再生産」と
いう側面があります。
そう、D社を退職する隊員が相次いだのは
暮らしていけない給料だったから。まあ
暮らしのレベルにもいろいろありますが。
D社経営側にしてみれば、現場が回り経営が
成り立つ、ギリギリの線を狙っていた。
そういう意味ではやり手と言えます。
資本主義は、生き残れば正しいので
D社が潰れない限り、経営手腕の一つと
言えるでしょう。
使われる側にとっても、D社が嫌なら
別の警備会社へ転職すればいいのです。
しかし、そんな環境では高いレベルの
警備員を期待するのは虫がいい。育成に
対するコストもかけるはずがありません。
レベルの低い警備員が集まって来る。
それも他の警備会社で勤まらないような
隊員が。もちろん使える隊員もいます。
そんな会社だからこそ、僕のように他所
から転職してきた、資格と経験がある
隊員は離したくない。
総じてレベルの低い隊員を束ねる
現場指揮官として、絶好のカモです。
現場のリーダーを期待されるような
隊員は、給料の安い会社は避けましょう。
これが前半部分の結論です。
次に、給料の高い警備会社ならレベルの
高い人材が集まってくるのか、という
問題。
一般的に、給料と従業員のレベルは比例
します。
但し警備(ビルメンテナンス)業界で留意
したいのは、ある条件付きで、ということ。
それは「トップが変ではない」
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」の
B社は、全国規模のビルメンテナンス会社で
地元では破格の待遇でした。
リーマンショックを機に、内部から崩壊して
いくのですが、その芽は最初からありました。
それは社長がワンマンどころか絶対王政で
責任を取らない。故に支店長が次々に辞めて
行きました。
そんな組織体質なので、末端の現場は荒れ
ます。警備員のレベル以前に、隊員同士で
不毛な潰し合い。
現場指揮官である隊長も、所長と結託し
潰し合いを煽っていたようです。所長・
隊長による組織の私物化も横行。
そんな環境では、隊員の育成はおろか
対立派閥の誰を辞めさせるかが、専ら
の話題でした。
トップが変ではない、といった社内事情は
入ってみないと分かりません。転職が運の
要素を排除できない理由でもあります。
応募段階でできる事は、求人票の裏を読む
洞察力と、実際に現場に行って働く隊員と
会って、職場の雰囲気を感じ取るくらいか。
警備で培った観察力を武器に、ハズレを
つかむ確率を下げましょう、というのが
現状できることです。
変だな、と言う違和感を大事にしましょう。
最後に、大手警備会社の名を冠する求人も
地元でありますが、これも注意が必要です。
大手だ、と思って求人票をよく見ると、
待遇は地場警備会社と大差ないことが
あります。
これは「本体」ではなくフランチャイズで
あることが理由。特に地方では注意が必要。
D社は貧乏臭過ぎて、B社は絶対王政。
両方に通じているのは「金の亡者」
根性でしょう。
あまりにも資本主義(新自由主義)に
尖りすぎた組織は、御免こうむりたい
ものです。
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