の著書です。
価格:990円 |
今回はこれを元に、警備でのいじめの実態
についてと、どんな組織が働きやすいかに
ついて語ります。
パワハラの背景には職場の行き過ぎた
多忙があり、その多忙の原因は、
労働者ではなく企業にある。
上記著書は、この視点で語っています。
警備、交通誘導もそうですがシフトを
組んで業務遂行する施設警備は、人間
関係の葛藤も深い。
現場を知らないクライアント側の経費
節減の要請に、契約をちらつかせられれば、
飲まざるを得ない現実。
ギリギリどころが欠員が出ている状態で
回している警備現場もあると聞きます。
そんな環境で、一人パフォーマンスの
劣る隊員がいたら?当然攻撃のターゲット
になります。
組織に余裕のない状態が、イジメの温床
になり得るのです。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社で起こった事。
全国規模もビル管理会社であるB社。主に
警備は、外資系保険会社ビルを担当。
本社は東京ですが、全国ブロックの主要
都市に、支店があります。人事権は支店長
にあり、地元には事務所のみ。
地元では破格の待遇でしたが、施設が
1つしかなく、入札等で負ければ
自動的に全員解雇となります。
この閉塞感が、人間関係の軋轢を生み
ました。
一人の隊員を、能力的に劣るからという
理由で、24時間の当務から外し、日勤
のみとしました。
どうやら労務管理権限のある支店に黙って
やっていたようです。後で事後承認させた
らしいが、現場の暴走は否めません。
他の現場に異動させることが無理という
状況もあったにせよ、後の警備隊崩壊の
遠因となったようです。
現場の越権行為が、イジメを生んだ。
シフトのしわ寄せを受ける他の隊員には
有給を取りにくくなるデメリットが。
B社では、当務に対して有給を使っても
日勤分の手当しか出ない。即ち休むなら
日勤を休まないと損。
ところがシフト改悪で、日勤が減った
影響が出て来た、という訳です。
これには隊長にも思惑があって、部下に
有給をあまり使わせたくないという姑息な
思いもありました。(隊長は日勤のみ)
おかげさまで、僕も辞める時10日ほど
有給を捨てました。買い取ってくれよ。
一方で、カテゴリ「施設警備〜市役所
葛藤編・迷走編」での出来事。
地元市役所警備を、破格の値段で落札
した警備会社A社。このしわ寄せを、
現場に転嫁。
前業者が9人でシフトを組んでいたのを
7人に減らしました。
クライアント側である市役所管財課も
反対したようですが、A社は強行。
施設警備の経験者がほぼ不在の寄せ集め
集団で、ロクな引継ぎもなく、クレーム
のオンパレード。
ミスの度に、管財課からは「警備会社を
変えるぞ」と二言目に言われました。
パフォーマンスの低い隊員は、管財課
から交代要請が出て、代えられていき
ました。
こうしてクライアント側がA社人事に
介入することにより、ある程度の
レベルを保ったのです。
当時守衛室では、退職しOBとなった
市役所元職員が一人、警備員が一人と
二人で組んで業務遂行していました。
警備員の言行をクライアント側が監視
する事ができたのです。これは現場の
暴走を抑えるのに効果的でした。
但し7人体制で強行した、最初のボタンの
掛け違えは尾を引き、カテゴリ「施設警備2
〜市役所迷走編」最後の悲劇の伏線に。
ある時管財課職員氏が、僕にボソッと
言った一言があります。
「一番下の隊員は、残しておかないと」
これは、クライアント側がギリギリ除外
のラインをクリアした隊員を意味します。
一番下の隊員はイジメられるというより、
職員OBさんたちから、いじられる立場
でした。
そんな立場で収まれば、パフォーマンスは
低くても、愛想が良ければ上手くやれます。
結論として、職場でのイジメは企業の
コンプライアンス(法令遵守)よりも
ガバナンス(統治)に問題あり。
現場レベルで暴走しないように、クライ
アント側がきっちり管理すれば、変な
軋轢は起きにくい。
ただそんな現場は今では少ないでしょう。
市役所警備も今は、職員OBさんは
いなくなり、守衛室は警備員だけに。
定期的に隊員の入れ替えが可能で、現場
でやりたい放題できないような、まともな
上司の管理が行き届いた職場。
最近はこれに加えて、労務管理の問題も
厳しくチェック。かつてのA社がやった
ようにはできないに違いない。
単純に長く続いている現場で、隊員の入れ
替わりが少ない所も、ガバナンスが機能
している一つの目安となるでしょう。
問題のありすぎる職場なら、B社のように
クライアント側に見放され、臨時入札で
切られる羽目になるのですから。
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