僕が警備員を辞めた理由

過去記事「ギバーとテイカー」で、より
良い環境を目指すなら、僕はギバーたれと
言いました。



しかし、警備業界はテイカーたちが
うようよしています。僕も彼らから
煮え湯を飲まされたこともあります。



そこで今回は、テイカーたちが後にどう
なったかを紹介するものです。



これは短期的な損得勘定で、ギバー側として
の心が折れないように、モチベーションを
維持する目的もあります。



カテゴリ「施設警備３〜ブラック企業編」
B社でのこと。



全国規模のビル管理会社であるB社。
主に外資系保険会社ビルの警備を担当。



地元にB社の施設は１つしかなく、撤退
は解雇を意味します。



地元では破格の待遇でしたが、リーマン
ショックを機に、ブラックの本性を現し
ます。



ブラック企業らしく、上司も部下もブラック。
僕は板挟みよろしく、警備隊の中間管理職。



それでも、警備隊のレベルアップに資する
べく、施設警備検定２級を視野に入れた
学科・実技の訓練を率先して行いました。



ただ如何せんB社に検定を取らせる気が
ない。こんな訓練やって何になる、と
部下もこぼしていました。



しかし隊長の下命もあり、やらざるを
得ないわけです。成果が見られないと
「進歩がない」とパワハラ。



ちなみにこんな環境ではＧＩＶＥする
側が一番伸びます。教える側になる事が
ギバーになる近道です。



心身共に限界を迎えた僕は、B社を去り
ました。「辞めるのが早かったね」と
平隊員。責任者の苦労も知らないで。



ルーチンワークのみ行い、責任は僕らに
丸投げ。でもって文句三昧。平隊員
パラダイスの現場でした。



さて、そんなテイカーたちがどうなったか。
僕が辞めて２年後、クライアント側の信用
を失う形で、臨時入札に負け全員解雇。



まず、施設警備２級検定所持だった同僚。
僕が辞めた後、責任者に推されるも拒否。
解雇まで平隊員で通す。



そんな彼でしたが、サウナ付きビジネス
ホテルの駐車場警備員として、地場中小
警備会社に転職。



しばらくして聞いた話では、彼はクビに
なったとのこと。



詳細は分かりませんが、彼の勤務態度から
してさもありなん。警備員として彼の動き
はぶっちゃけトロい。



駐車場警備は交通誘導警備並みの機敏さも
要求され、接客の要素もあります。



お客様を怒らせるようなことをして、
上司に対しては得意の細かい理屈で
弁解し、致命的になってしまったか。



地場中小警備会社では、力のある立場
の人間を怒らせるとTHE・ENDです。



それというのも、B社で検定資格を持ち
ながら前に出ず、文句三昧のテイカーに
なってしまっていた。因果応報か。



もう一人、僕に煮え湯を飲ました
ブラック隊員。俺は前職でもっと厳しい
仕事をしてきたと豪語。



彼は元ホテルマンだったらしいが、同
業界を追われるような形で、警備に来た
らしい。



B社退職後、彼は一旦地元ホテルの就職
するも、勤まらずにすぐ辞め運送会社に
転職したとの話。



彼を知るもう一人の元同僚が、当然の結果
と言わんばかりに、僕に話してきました。
同僚や仕事を粗末にした因果応報ですね。



そのもう一人の同僚も、B社退職後
警備から、経験のある設備管理の仕事に
戻りましたが、厳しい結果に。



脳梗塞を発症し週１〜２日しか働けない
とのこと。今はどうしているか
分かりません。



ここまで３人の元同僚（部下）の例を
挙げましたが、テイカーたちの末路を
垣間見た気がします。



僕はB社ではテイカーたちのカモにされて
いたギバーでした。決して無駄では
なかった。



長期的に伸びていくのはギバーと言われて
います。逆も然りで、長期的に沈んでいく
のはテイカー。



怖いのはB社というブラック企業の環境で、
自分はギバーから搾取しているテイカーと
いう自覚がなかったこと。



無意識にでも気づいていたならば、さっさ
と退職して行ったでしょう。将来の受ける
傷（負債）が小さい内に。



このように、ブラック企業には自分が
テイカーであるという感覚さえ、
麻痺させる毒がある、ということです。

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