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2020年05月24日

『Coco (リメンバー・ミー)(2017)』★My Movies& Drama Collections 2020(60)

U-NEXTで観賞

『Coco (リメンバー・ミー)(2017)』

coco_ver7_xlg.jpg


<個人的な評価:10点中10点

下記、個人的な感想。
ネタバレあり。


最高傑作...............!!
ストーリーも最高、曲も最高!!!
こんなに素晴らしい映画を今まで観てなかったとは。さっき一人で家で動画で観た!!
映画スクリーンで再度観たい!という気持ちもあったが、久々に号泣しまくったから、逆に映画館ではなく、家で人知れず観れて良かった涙。
個人的に、私が好きな FROZEN や LION KING も上回る傑作。
メキシコが舞台なのはわかってたが、他には、もちろんネタバレも予備知識もなく観たから、そのおかげで、途中まで主人公と同じように騙されて、だからこそ、全てわかった時、感動も倍。

人が本当に死ぬのは忘れ去られた時


このメッセージが、強く心に響いた...
死生観は文化や宗教、そして人それぞれで違うけど、でも私はこのメキシコの死生観はけっこうしっくりくる。

日本のタイトルは、作中で出てた主題歌の Remember Me だけど
そのタイトルも良いけど、
映画全て観たあとだと、「Coco」ってタイトルの方が、しっくりくる...
そう、Cocoへの曲、最愛のCocoに会いたかっただけなのに...涙。

文化的背景も興味深い。
死者の日というメキシコの盛大なお祭り(日本でいうお盆、他の国にも似たような風習はある)が舞台。
でも、お盆と違って、なんか骸骨をかざりまくったり、不気味な骸骨面をしてPARTYをしたり、前からメキシコで、こういうお祭りがあったのは知ってたけど、不気味で何だか死神信仰みたいで怖いな(無知だった自分)と思ってたが、実際は、家族愛あふれる盛大なお祭りで、大切な文化なんだなと、改めて学んだ。
そのような文化的背景はもちろん昔から知ってたけど、やはり不気味で怖いなという先入観があった。でも、この映画を通して、そういう先入観もふっとんだ。
死者の日は家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う日なのだ。
市街地はマリーゴールドの香りに包まれ、公園には露店が立ち並び皆、ワイワイしている。
死を恐怖するのではなく、逆に死者とともに楽しく笑い合って歌って踊ろう!とか、陽気なメキシコ人らしい。墓地にも派手な装飾が施され、夜間にはバンドによる演奏なども行われてるのだ。
そう、この映画に出てたように...

映画のあらすじ:
“遠い昔、メキシコのサンタ・セシリア出身のリヴェラ家の夫が、音楽家になる夢を追いかけて家族を捨てる。残されたその妻ママ・イメルダは音楽を嫌うようになり、家庭に「音楽禁止の掟」を立て、習得した製靴で一人娘のココを育てる。製靴業は掟と共に代々引き継がれ、リヴェラ一族は靴屋として繁栄。当のココは存命ながらも認知が衰えつつあった。そのひ孫で12歳のミゲル・リヴェラは他の家族と同様、靴屋を継ぐことを期待され、音楽は聴くことすらも禁じられていたが、密かにミュージシャンを志していた。彼が信奉するエルネスト・デラクルスは同郷の伝説的ミュージシャンで、『リメンバー・ミー』など誰もが知るヒット曲を連発するも、1942年にステージ上で曲を披露している最中に事故で亡くなっていた。ミゲルは家族に隠れて屋根裏に彼のグッズを並べ、自作のギターで彼の曲を弾いていた。
そして年に1度、他界した先祖が家族に会いにやって来るという死者の日、リヴェラ家でも先祖を迎える準備をしていた。自宅の祭壇には先祖の写真が飾られ、その中には幼き頃のココが入った家族写真もあったが、家族を捨てたという父の顔の部分は破られていた。そこでミゲルはその高祖父が持つギターがデラクルスのものと同じであることに気付き、高祖父はデラクルスだと推測する。”


さて、私はネタバレ一切踏まずに観たので、実は主人公ミゲルと同じように、騙された笑。
普通に、デラクルスが先祖だなと思ってみてた。
そして、ずっとモヤモヤしてた。そんなに音楽を世界の為に奏でたいなら最初から結婚するな、子供作るな、無責任な男だなと思った。私は逆に、どうしても、ママ・イメルダや残された家族が可哀想で感情移入してしまったし、音楽禁止令を作った気持ちも痛いほどわかる。
妻子を捨てて、世界の為に音楽を〜!とか、ほざいて、人気者でモテモテになっている男が、美化されるのか。そういう価値観を美化している人も少なからず、この世にはいるけど、個人的に私の価値観と相いれないので、そういう話だったら微妙だなーと思いながらも、観つづけた。

そして、どんでん返し。
やっぱり、デラクルスみたいな派手な奴が先祖じゃなかった!!!!!
ヘクターこそが、ミゲルが敬愛した本当の高祖父だったのだ!!
そして、ヘクターは、ずっと故郷に帰りたがってた。愛娘に会いたがってた。
でも、裏切られて殺されてしまったのだ。自分の本当の死因さえもわからずに、自分が事故死したと思い込み、ずっと死者の国をさまよってた涙。そして、ずっと、Cocoに会いたがってた...
若さゆえに、家族を捨てるという過ちをしてしまい、でも故郷に帰りたがってたんだね...
そして彼の曲は、世界の為への曲ではなく、娘への為の曲だった。
そんな彼の本心にふれる事が出来て、共感と号泣。

デラクルスの本性が出る前から、デラクルスには一切共感できなかったけど、ヘクターには共感できた...
この人が、先祖で良かった...


ミゲルも生意気な反抗的な少年で、いらっとする部分もあったけど、ミゲルはデラクルスの本性を知り、ヘクターとイメルダの本心を知って、死者の国で家族の大切さを学んで成長した。

私が実はこの作品で一番尊敬しているのは、ママ・イメルダ。
ミゲルの高祖母。とにかく、強い女性。精神的に強く立派。気が強くなるのも当たり前だ。
夫に捨てられても、めげずに、女手一人で、娘ココを育て上げ、ココを養うために靴作りを始め、大成功して、製靴業は代々引き継がれたのだから、素晴らしい女だ。
でも、この人も昔は、歌ってたんだよね...涙。
全ての女性がそうってわけではないけど、女性って子供産んだら母親になり、変わる事はよくある話だ。
母になるのだ。子供を守る為ならば、鬼にだってなるし、般若にだってなる。子供を守り育てる事が生きる糧なのだ。それが、母の強さだ。この気持ちがわからない男性もいるよね。
それが極端な方向に行くときもある。ミュージシャンになる夢を追って家族を捨てたヘクターを憎んで、死後も音楽を嫌い一族にも音楽を禁止して、リヴェラ家に「音楽禁止の掟」を作ったイメルダ。
とても現実的で人間らしいと思う。だからこそ、その極端さも含めて、共感できるし、理解できる。
一番苦労してきたのはイメルダだよ。
夫に捨てられても夫を愛し帰りを待ってる妻〜みたいな女を妄想したい人もいるかもしれないが、リアルはそんなに甘くはないし逆にそんな感じの女だったら、凄いな〜とは思っても共感はできなかったかも。
(だから私はGOTのCersei Lannisterが好きで共感できるんだけどね。いくら双子で愛していても、Jaimeには、子供を愛するCerseiの気持ちがわからないよね)
ママ・イメルダは再婚もせずに、男に頼らずに、ココを養うために靴作りを始め、大成功したのだ。
凄い人だよ。尊敬。


でも、そんなママ・イメルダも、夫ヘクターが家を出る以前は音楽を愛し自らも素晴らしい歌声の持ち主。
作中で、仕方がなく、歌いだした時は、感動した。あの曲、好きだな。
ママ・イメルダも、ヘクターには、愛憎の感情があったんだろうね。
愛しているからこそ憎らしい。すごくわかる。

主題歌は、Remember Meだけど、私は、La Llorona も大好き。
La Llorona、あれから何回もきいている。
原題は、La Llorona だけど、友達に聞いたら、日本語バージョンも良いよとの事で、YOU TUBEで聞いた。
普段、オリジナルしか聞かないし吹替なんか、個人的にありえない派だけど、この曲は、オリジナルのスペイン語も良いし、英語でもいいが、日本語バージョンも最高だ。
哀しきジョローナ というタイトル。おススメです。

ヘクターの本心と死の真実を知り、最終的に、ヘクターとママ・イメルダの関係は修復されたのが良かった。
ミゲルの高祖父は、家族を捨てて、あちこちで女をつくり、派手な生活をしたデラクルスのような奴じゃなくて、ヘクターのような実は家族思いの人で良かった。

最後、ミゲルとココのシーンには感動。
家族ともわかりあって良かった。

maxresdefault.jpg


その後、ココは亡くなったけど...
でも、死の世界で、大好きなパパに再会できたようだ...

最後、なんだかんだでハッピーエンドで良かった。
DISNEYは全部ハッピーエンドだけど、これほど、心地よい、しっくりくる、感動できるストーリーは久々なので良かった。

私も亡くなった祖父祖母に手をあわせよう...

Only the forgotten are truly dead.
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はじめまして。このサイトは、自己満足目的の気まぐれなブログです。英語NATIVE、日本語検定1級、バイリンガル。日本在住12年のアメリカ人。(日系 1/2、華人 1/4、ポルトガル系1/8、イギリス系1/8 の混血) 日本在住12年目。1年のうち、25%は出張か実家か旅行で海外。ブログは趣味記録&日本語上達の為に開設。自己満足ブログですので自分の書きたい事を素直に書いてます。辛口の時もあります。好きな事を書いているだけなので文法も誤字もチェックしてません。 私は多趣味です。グルメ、読書、旅行、スポーツ、謎解き&リアル脱出ゲーム、映画やドラマ観賞、漫画、ゴシックファンタジー等が大好き。スポーツは特に水泳とバスケットボールが好き。尊敬する人は、英国のエリザベス女王&フィリップ殿下、両親、兄、弟、彼、親友。 ブログでは、旅先の事、美味しい食べ物の事、リアル脱出ゲーム、漫画、本、ドラマや映画の事などランダムに書いています。 漫画に関しては、アニメ派とコミック派にはネタバレなので自己責任で!ワンピースに関しては最近は貯めてからいっきに読んで感想を書く事が多いです。 映画やドラマ感想も全部ネタバレあるので、自己責任で。観てない人は要注意!! ワンピース以外にも『ハンターxハンター』など色々な漫画を読んでいます(少年漫画メイン)。 欧米のドラマや映画もよく観ます。ジャンルは色々観ます。 『GAME OF THRONES』が大好きです。 Lannister家の双子、Cersei & Jaime を愛しています。 『GOSSIP GIRL』も好きで特に、Blair Waldorf & Nate Archibald が大好き。Blair関連のカップルも、全部好き。(Chuck, Prince Louis, Dan ) Twitter : @golden8twins
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