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2017年10月01日

新聞紙面を味わう

私は自分の頭を自分で刈っている。
人生の3/4以上は坊主で過ごしている。

一時期は理容室に通っていたが、結局は坊主が一番楽だ。
もちろん経済的にも優しい。


そんなこんなで、43歳の現在も坊主で過ごしている。
自宅で頭を刈る時、必需品となるのが新聞紙。

しかも、我が家は新聞をとっていない。
だから定期的に妻の実家から頂いている。
自分が坊主刈りにするときくらいしか使わない為、
もらった新聞がいつまでもいつまでも残る。

今現在、手元にある新聞紙面は2015年のものだ。
母が他界した年のものでもあるが、母が生きていた時のものでもある。

母が他界したのが12月末だから
2015年の新聞紙面は、殆どが母の生きていた時のものだ。


頭を刈りながら、新聞紙面とにらめっこ・・・
日付を見ては、

あぁ・・・この頃は退院して自宅に居たなぁ・・・
とか、

抗がん剤治療受けていて辛そうにしているころだったかなぁ・・・
とか、

ランダムに抜き取って使用するから
その時その時で新聞紙面の日付が変わる。
だから、その時の記憶に合わせて想い出すことも変わる。


不思議な気持ちだ・・・。
その新聞紙面が発行された時は
確かに母は生きていて、この世にいた。
肉体もあったし、声を聞くことも出来ていた。


でも・・・今は違う・・・
母はいない。

あの頃とは新聞紙面の内容が違うが
相変わらず新聞紙面は発行され続けている。

母がこの世を去った日を境に、
いつしかそこに境界線のような線を引くようになっていた。
その線は、時が過ぎるにつれ色濃くなり
ハッキリと区分けするようになった。

あの日を境に、すべてが変わったことを裏付けているかのように・・・。

だからなのか、母が生きていた頃の新聞紙面を見ていると
母が生きていた頃にタイムスリップでもしたかのような気分になり、
いろんなことが浮かんでくる。
そしてそれをゆっくり味わう。

なんの変哲もない古新聞だけれど、
束の間の幸福感を味わうことが出来る「新聞紙」ならぬ「神聞紙」だ。

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緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
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