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2018年09月11日

午後の授業

「先生、この時間、寝ませんでしたよ。」
6時間目の英語の授業を終えた時に、ある生徒が、得意げに語った。

その話を聞いた翌日、その生徒に、
「授業はそんなに寝ているのか?」
と、尋ねると、
「6時間目の授業は、どうしても眠くなってしまって…。いや、いつも寝ている訳ではないんですよ。たまには眠くならないこともあるんですけど、やっぱり6時間目は眠いです。」
「夜遅くまで起きてるからだろ…」
などと、ジャブを入れて、
(まぁ、8割は先生の世金だと思うけどね…)
と、ほくそ笑む。

私の学校では、食後に昼休みらしい時間を与えないで、そのまま掃除の時間に入り、それが終わるとすぐに5時間目がスタートする。5時間目も眠くなるだろうが、食後すぐ、と言うわけではないので、眠気のピークは6時間目になるのかも知れない。

そうなると、授業の先生の頑張りどころ。いかに眠くならない授業展開をするかが、勝負となる。

『教師は 五者であれ』と言われる。つまり、「教師は、学者・医者・易者・役者・芸者であれ」ということだが、こと授業となれば、「絶対に寝かせないぞ」と、気合いを入れて、役者に徹することになる。

私自身、以前授業で、忘れ物をしたとき、『算数チャチャチャ』などの楽しい歌を歌わせるというイベントを組み込んだことがあるが、昨今は、なかなか恥ずかしがって大きな声で歌えない。

しかしそれ以上に、私自身、年甲斐もなく、恥ずかしげもなく、全身全霊で授業に臨む…。
密かに日常での生徒との会話と授業中のギャップを大切にしているからだ。

もちろん今でも、『次から次へと、生徒に刺激を与え続け、全員参加の活気ある授業を目指さねば』と、鋭意修行中である。

生徒との接点が全くない臨時講師が、特別に公開授業をするのと違い、学校の場合は、大抵は人間関係構築後に授業が行われる。

私は、教科内容の授業準備以上に、授業中のお話(生徒たちは私の話を雑談と言っているが、私は断じて雑談ではないと思っている。)に準備を費やしている。これは、脱単調な授業の一つの方法として、そして、生徒に集中させて話を聞かせる一つの手段としての私の授業のセールスポイントでもある。

さて、午後の授業に出掛けるとするか…。

「どうぞ」と「ありがとう」

教室でプリントを配るとき、座席の先頭の人にその列人数分のプリントを渡して、順次後ろに回してもらうことになることが一般的だ。

そんなときに、先頭の生徒に
「お願いします」
と言うと、たいていは、
「はい。ありがとうございます。」
と、お互い気持ちよくプリントの受け渡しができる。

生徒が入学したてで、まだ初々しい頃は、ちょこんと頭を下げてプリントを手に取るような生徒もいて、かわいらしさと共に、なんだかこちらが恐縮してしまう。

さて、そのプリントだが、後ろの座席に配るときに、自分は振り返ることもなく、ただ頭の後ろに手を伸ばし、後ろの人に手を伸ばしてに取らせるような生徒もいる。中には、後ろの生徒がなかなかプリントを取ってもらえず、「う゛ー、う゛ー」、と言葉にならない声で、後ろの座席の人に、「早く受け取れよ」とばかりプリント促している。相手のことを考えられない自己中態度の発生である。

そんな悲劇を起こさないためにも、「どうぞ」と「ありがとう」を定着させたい。

プリントを後ろの人に回す時は、後ろを向いて「どうぞ」と言う。
受け取った側は、丁寧に渡されたのだから、「ありがとう」と言って受け取る。
次に、その後ろの人に、「どうぞ」と言って渡す。
その後ろの人は、「ありがとう」と言って受け取る。
これを繰り返すことで、教室に「どうぞ」と「ありがとう」の連鎖が生まれる。

声を出してはいけないような定期試験時には黙って渡さなければならないだろうが、普段のプリント配布は、クラス内のコミュニケーション高めるには、とてもよい方法だと思う。ほんの一言の声かけが、知らない間に絆を深めていく。

相手のことを考えての行動は、『当たり前』ではない。だから、『ありがとう』なのだ。

『ありがとう』が連発されている教室は、明るく輝いたクラスになるだろう。
活気ある授業作りのために、是非おすすめしたい。

もちろん、教師が配布する際の「お願いします」という言葉は、絶対に忘れてはならない…。

追記
この方法は、絶対に学級崩壊させない! ここ一番の「決めゼリフ」 <生き方>に迫る深いいクラスづくり(土作 彰著 明治図書)にも紹介されています。他にも、面白いアイデアが満載です。
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