2019年07月12日
レクサスGSはもう改良が行われないのか?今までの改良履歴
その一因として2019年10月の税制変更があることも要因と思われますが、どうやら本年は本格的な年次改良は行われず、本秋に「LS500/LS500h」が快適性を重視した年次改良を施すぐらいで、昨年デビューした「ES、UX」についても改良は行われないようです。その反動としてオリンピックイヤーである「2020年」は各モデルとも大きな改良が施される一年となりそうですが・・・
さて、残念ながら「GS」に関しては昨年に続き、本年度も改良は入らない模様。
他のモデルで導入済みの「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)」や「Lexus Safety System+のアップデート」、「リモートタッチパッド&新ナビゲーションシステムの採用」は行われないようで、レクサス車においても「選択と集中」があからさまになっています。
また、GSシリーズの販売台数の方も2019年にはいってシリーズ全合計で平均「100台/月」ということで、非常に厳しい状態。特に小排気量の「GS300」(GS200t)は月の販売数が「1桁台」が続いており、GSFより販売数が少なく、モデル廃止がおかしくない状態です。
さて、レクサスGSは2012年1月、本格的なスピンドルグリルを備えて登場し、レクサス「第2世代」の先鋒と言われます。
2.5LNAエンジンを搭載した「GS250」、3.5LNAエンジンを搭載した「GS350」、そして2012年3月には待望の3.5L+HVシステムの「GS450h」をリリース。
レクサスGSは高価格帯に位置するモデルであるため、2012年当時としては先進的な装備を多数備えていました。
特に世界初となる巨大な12.3インチモニターとアナログクロックの採用はラグジュアリー感あり、従来のアリスト・先代GSから続く、スポーティさを感じるデザインから大きく変更され驚きがありました。
特徴的な装備は以下のとおり。
・電動パーキングブレーキ[EPB]&ブレーキホールド
・全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールシステム[ACC]
・Hi/Lo兼用LEDヘッドランプ
・アダプティブハイビームシステム[AHS]
・ヘッドアップディスプレイ[HUD]
・世界初12.3インチワイドモニター
・後輪操舵[LDH(DRS)]
・18way/16wayパワーシート
・バンブー素材インテリアパネル
・アナログクロック
ただし、すでに当時主流となっていた、「LEDウィンカー」や「LEDフォグランプ」、ガソリン車での「アイドリングストップシステム」は未搭載、トランスミッションも「6AT」にとどまる、先進安全装備は基本的にすべてオプション設定、といった残念な面も見られました。
しかし、時代を見据えて、この時点で電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド機能を装備していることで、その後の改良で装備をアップデートすることが可能となり、2019年現在もなんとか商品力を保っているのはその他のモデルとは大きく異なる点と言えます。
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■2013年10月【年次改良1回め】
IS300hで投入された新型の2.5L+HVシステムを搭載した「GS300h」を投入。
当初は「GSの車格に合わないのでは?」と懸念されましたが、徐々に販売数を拡大、第2世代GSのラインナップ中、最も販売数が多いモデルとなりました。
また、初年度モデルで見送られた以下の装備を備え、商品力を高めるなど初の年次改良としては大きな改良となりました。
・ブラインドスポットモニター[BSM]の設定
・フルカラーヘッドアップディスプレイ[HUD]の設定
・8ATの設定[GS350]
・LEDクリアランスランプのデイライト機能追加
・LEDフォグランプの採用
・レクサスクライメイトコンシェルジュの設定
・ボディカラーの追加(ホワイトノーヴァガラスフレーク)
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■2014年9月【年次改良2回め】
レクサス車のナビゲーションシステムの一斉更新。小変更でありますが、ナビゲーションシステム周りを中心に改良が行われました。なにげに助手席オットマン機能はレクサス/トヨタ系では珍しい装備で貴重ですね。
具体的には、以下の改良を実施。
・新形状シャークフィンアンテナの採用
・SDナビゲーションシステムの採用
・「LEXUS APPs」の採用
・助手席電動オットマンの設定("version.L"系)
・ボディカラーの追加(ソニックチタニウム)
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■2015年1月【特別仕様車】
スポーティな内外装を持つ、初の特別仕様車“F SPORT X Line”を設定。
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■2015年11月【マイナーチェンジ(3回目の改良)】
約3年10ヶ月での初のマイナーチェンジ、主に外装の変更、ボディ剛性の強化、インテリアパネル、内外装カラー変更など。
外観はGSコンセプトモデルに近いデザインに変更され、スポーティさとワイド&ローが際立ち、個人的には非常に好みのデザインです。
その他、以下の改良を実施、ベース車両がしっかりしているので2019年現在も大きく見劣りしない内容と言えます。
・LEDウィンカーの採用
・3.5L新エンジン(2GR‐FKS)の採用
・Lexus Safety System+の採用(従来は個別MOP設定あり)
・オレンジブレーキキャリパーの設定(一部のF SPORTモデル)
・パフォーマンスダンパーの採用(GS350FR)
・ステアリングヒーターの採用
・ラゲージドアイージークローザーの採用
・CUSTOMIZEモード採用
・VICS-WIDEの採用
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■2016年9月【年次改良4回目】
GS200t(ターボ)の設定。ISやクラウンの登場に配慮してか、GSではターボモデルの投入が遅れました。しかしこれによりGSは4つのパワートレーン+GSFを擁する多彩なラインナップとなりました。なお、これにあわせ「GS250」は消滅。
その他、以下の改良を実施。
・トルセンLSDの採用(GS200tとGS350の“F SPORT)
・ワイドFMの採用
・ボディカラーの追加(ダークグレーマイカ)
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■2017年8月【年次改良5回目】
レクサスのターボエンジンモデル命名ルール変更により、GS200t→GS300へ。
その他、以下の改良を実施
・トルセンLSDの採用(GS350の2WD車とGS300h、GS300の全車にMOP)
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■2018年8月【年次改良6回目、特別仕様車】
2度めの特別仕様車「Black Sequence(ブラックシークエンス)」を発売
グリル、ドアミラーなどをブラック化、内装はサドルタンとスポーティさと上質感を狙った組み合わせ。
インテリアパネルには、ウォールナットのオープンフィッシュが使用されており、高級感あります。
また、以下の改良を実施
・セルフパワーサイレンの設定
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と、レクサスGSは実質的に2016年9月までは毎年たゆまぬ改良をしてきましたが、それ以後、ほとんど手が入らない状態となっています。しかし、今でもその全体的なクオリティの高さ、静的質感や機能装備の充実度など、新型クラウンを凌ぐ部分もあります。ただ、エンジンもプラットフォームも1世代前のものとなっているので、コストパフォーマンス的には劣ってしまいますね。
レクサスISの次期モデルの話は特に最近徐々に噂レベルで盛り上がってきていますが「GS」については途絶えたままです。
2005年8月日本でのレクサス開業当時から販売している唯一の車種が「GS」ですので、そのネーミングが絶たれないよう、純粋なセダン以外でのモデルチェンジも含め、新規開発に向け応援したいですね。
個人的には、ハッチバックタイプの4ドアクーペタイプorシューティングブレークタイプだとそそられるものがありますが・・・