2018年01月02日
集中力持続時間を劇的に変える!「ポモドーロテクニック」とは
仕事を効率化するための最もシンプルな時間管理術があるという。その名も「ポモドーロ・テクニック」。ポモドーロとはイタリア語でトマトを意味する言葉で、イタリア人のFrancesco Cirillo氏がトマト型のタイマーを使用してこの方法を開発したことから、名付けられたという。ポモドーロ・テクニックとはどのようなものだろうか?
□何分持続? 人間の集中力はあまり続かない
人間の集中力の持続時間はどれほどだろうか? 15分、30分、50分や90分などさまざまな説があるが、一概にどれが正しいとは言い難い。年齢差や個人差もあるし、退屈な授業の5分は、面白い映画の2時間よりも長く感じることもあるだろう。
したがって、集中力がどれほど続くかで大切なのは、“自分の時間”を知ることである。
筆者の個人的な経験では、大学時代の90分授業で集中力を維持できたことはなく、50分間も集中力を持たせることができたら、その日の授業は楽しかったし、身になったと感じることが多かったように思う。
いずれにしても、人間の集中力は数十分単位、一般的には30〜50分くらいしか続かないと考えられている。例えば、8時間勤務中の全ての時間で集中して仕事を行うことは、一部の天才を除き無理な話だろう。ポモドーロ・テクニックは、そんな人間の特性をうまく生かした方法である。
□最もシンプルな仕事効率化術「ポモドーロテクニック」
Francesco氏は人間の集中力は長く続かないことを利用して、シンプルだがとても効率的な仕事術を考案した。
それは、時間を30分単位に区切るという方法だ。彼はトマト型のタイマーを使ってこの方法を実践し、30分の単位を1ポモドーロと呼んだ。
25分間は仕事を行い、その後5分間の休憩を取り、また次の25分間で仕事を行う。25分の間、他のことは一切やらずに1つの仕事に集中するのがポイントで、4ポモドーロ繰り返したら30分の長い休憩を取る。これがポモドーロ・テクニックである。
□「たった25分」なら集中できる! ポモドーロテクニック
確かに25分だったら集中力を保ったまま1つの仕事を行うことができそうだし、「たった25分」と考えれば、気負い過ぎることなく気軽に仕事に取り組むこともできるだろう。
ポモドーロ・テクニックでは、このように作業と休憩を短時間でサイクルすることで、1日に何時間も集中して仕事をこなすことを可能にする。これだけで仕事効率は格段に上がるという。
□ポモドーロ・テクニック 必要なのはタイマーだけ ぜひお試しを!
このポモドーロ・テクニック、必要なのはタイマーだけなので、いつでもどこでも始められる。はじめのうちは25分で1つの仕事をやり終えることができなかったり、他のことに手を出してしまったりするかもしれないが、諦めず続けてみてほしい。慣れれば体で時間感覚をつかめるようになり、効率よい仕事が可能になるだろう。ぜひともお試しいただきたい。