2014年07月19日
眠くなければ「遅寝」でも良し。暑くてもぐっすり眠るための習慣
仕事で忙しい毎日。疲れがとれないと思っていたときに、ひと晩たっぷり寝ただけでおどろくほど身体がラクになったことがあります。逆にひと晩寝ないだけでも、明らかに不調になるほど、身体にとって影響が大きいのが睡眠です。
国が呼びかける「健康のための睡眠指針」
そんな、わたしたちに欠かせない「睡眠」。実は、厚生労働省でも下記の「健康づくりのための睡眠指針」を掲げており、国家レベルでその重要さが呼びかけられているんです。
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
「健康づくりのための睡眠指針2014」より引用
それぞれの項目の詳細や対策はコチラで確認ができます。とても詳しく、さらにはおおまかな世代別に、睡眠の傾向や、質の良い睡眠のために心がけたいことが分かるのが、とても役立ちます。睡眠や健康について見直したい、睡眠の質が悪い......なんてとき目をとおしておくと良さそうです。
眠くなければ「遅寝」で良し
この指針の10条「眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。」にあった寝つきが悪いときの対処法が意外でした。
というのも、最近寝つきが悪いなと思うと、心配になって早くベッドに入るよう意識しますが、これはかえって寝つきを悪くしてしまうのだそうです。就寝時間はあくまで目安で、その日の眠気に応じて、眠くなってから寝床につくのがスムーズな入眠への近道。かわりに、起きる時間は一定に保つことが大切とのこと。
また、必要以上に長くベッドで過ごしていると、入眠に影響するだけでなく、眠りが浅くなることがあるのだそうです。もちろん、カフェインを控えることや、リラックスできるように心がけるなど基本的なことは必要ですが、それでも眠くないときは「遅寝、早起き」で良いのだとか。
夏の暑さに負けずに、質の良い睡眠を保つために心がけたいと思います。