2014年の春アニメも多くの人気作品が登場しましたが、気がつけばもう最終回を
迎えるシーズン。 翌週からは夏アニメが始まったり、引き続き放送される2クール
作品もありますが、今のようなシーズンの切り替り時期になるとアニメオタクの間で
とある病気が流行します。
■満足しすぎて「アニメ燃え尽き症候群」にかかっちゃう!
テレビアニメの最終回を見終わったときのなんとも言えない感覚。体からやる気が
抜けていくような経験をしたことはありませんか? それはアニオタに広く知られている
「アニメ燃え尽き症候群」なんです。
これは視聴者が作品のキャラクターやストーリーに夢中になりすぎて、アニメと
自分を強力に結びつけてしまうことが原因。
そうなるとアニメの最終話の時点で、視聴者が作品の世界に深く入り込んでしまった
状態に陥っており、終了後にまるで学生時代の文化祭や体育祭のようなイベントを
最後までやりきったときのような「満足感」や「達成感」を感じて燃え尽きてしまうのです。
もし最終回が続編を期待できるような終わり方であれば彼らも気持よく燃え尽きる
のですが、そうでない場合は一部で「一週間の楽しみが無くなってしまった」「こころ、
ぴょんぴょん、したい…」「鬱だ…死のう…」といったネガティブな燃え尽きかたを
してしまう人もいるようです。
最近では「のんのんびより」や「未確認で進行形」といったのんびりとした日常系の
アニメ作品で、「癒やし」や「萌え」を得ていた人が発症するケースが増えており、
そんな彼らは新しい癒やしを求めてさまよう亡者と化してしまうことから「難民」と
呼んだりもします。
■燃え尽きた人が身近にいたらどうしたらいいのか
さて、そんな「アニメ燃え尽き症候群」にかかってしまった人が身近にいたら
どうしたらいいのか? ポジティブに燃え尽きている人は特に何かをする必要は
ありません。 しかし、ネガティブに燃え尽きている人には決して「あのアニメ、
良かったよね!」というようなポジティブ志向の励ましはやめてください。
お願いです。 そっとしておいてください。
数日後には次シーズンのアニメが始まって、新しい「癒やし」や「夢中になれる
世界」を見つけるはずです。 そうなるとあっという間に元気を取り戻すはず。
下手に刺激すると追い打ちをかけることになるのでやめてください。
ちなみに「アニメ燃え尽き症候群」は日本のアニメオタク用語として、海外の
オタクたちの間でも「PADS(Post Anime Depression Syndrome)」と数年前から
知られるようになり、「アニメ燃え尽き症候群」という特殊な概念もしっかりと
定着しているようです。