2019年07月29日
『しょぼい喫茶店の本』(池田達也:著、百万年書房:刊)を読んで
実話です。
誰もが知っている有名大学に入り、就職活動に差し掛かった時に、
自分は就職活動がしたくない(できない)と思い、考えた挙句の果てに
喫茶店を開業したという話です。
今どきの若者の考え方が理解できる本でした。
私の世代は、学校を卒業したら、きちんと就職して自分で生活の基盤を
築かないと駄目だと思っていますが、今の世代は人生の価値観が多様化していて、
それを受け止めないといけないなと考えさせられる本でした。
人生の考え方が甘いと言ってしまえばおしまいですが、今の世の中
面白い人もいるもので、筆者の考えに賛同して、100万を投資してくれる人
開業の仕方に関して無償でアドバイスしてくれる人、さらには筆者がどんな人かも
分からないのに、一緒に仕事がしたいと鹿児島から上京してくる人と
様々な人に助けられて無事開業まで漕ぎ着くことができます。
開業前からインターネットを活用し、情報を発信し続けることで、
いろいろな人に助けられることになります。
開業後も、ネットを見て来てくれる人がいたりして、そこそこの売り上げを
上げます。
すると、自分でいっぱしの経営者になったつもりになってしまい、自信過剰が
原因で経営がうまく行かなくなります。
加えて、まじめに働くかと思いきや、気分が乗らないから店を開けないとか
提供する料理は、自分の気分で作るとか、商売を甘く見ていて、その結果
ピンチを迎えます。
しかし、考え方を徐々に改めるようになり、何とか経営を続けているそうです。
東京の新井薬師に実在する「しょぼい喫茶店」という名前の店の話です。
一度、訪れてみたい喫茶店です。
ちなみに、店を手伝いたいと、鹿児島から上京してきた人は女性ですが
その後、筆者と結婚します。
益々、人生どう転ぶか分からないと思いました。
実話というのが驚きです。
もっと有名になったら、映画化されそうな内容です。
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