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2020年04月29日

自宅監禁日記(四月廿六日)



 金曜日から続く体調不良は運動不足が高じたせいに違いないと考えて、日曜で特にこの時間にこの仕事をという縛りのないのを利用して散歩に出ることにした。紙ごみ、プラスチックごみ、金属ごみ、牛乳パックなどなど、引きこもり生活は確実に分別するゴミの量を増やしている。金属ごみはそれほどたまっていなかったけど、捨て場が一つだけ遠いところにあって、ごみ捨てのついでの散歩という言い訳にちょうどいいので、これも捨てに行く。
 部屋を出た時間帯が午前9時前と、早めだったおかげか、フローラの公園も人出は少なかった。平日でも午後になると、以前と変わらないぐらいの数の人がジョギングをしているのに、今日は一人二人見かけただけだった。ゴミ捨て場から少し遠回りをしながらゆっくり一時間ほど歩いて帰宅。背中や首の辺りに感じていたハリが少しは消えたような気がする。やはり定期的に運動はしたほうがいいのだろう。

 そんなことを一番強く感じさせられたのは、部屋を出てすぐだった。前回外に出たときにも感じていたのだが、自分の歩き方が何だかぎこちなかったのだ。久しぶりに外に出て体が歩き方を忘れているような、風邪をひいて寝込んだ後のような頼りない歩き方になってしまった。腰から下の下半身に妙な痛みもあったし。うちのなかをあちこち移動する分には感じないのだけど、靴を履くと違うのだろうか。
 その違和感というか、歩きにくさは、歩いているうちに少しずつ解消されて、ごみ捨てが終わるころには、普通に歩けるようになっていたのだが、今度は自分でも意外なほど早くへばってしまった。疲れてもう歩けないというほどではないのだが、30分ほど歩いた時点で、明日筋肉痛になりそうな情けない予感に襲われた。実際には歳をとった証拠で、運動の翌日じゃなくて、その次の日ぐらいに出るんだろうけどさ。

 ニュースでは、明日月曜日からの規制の解除がどんなものになるのか、あれこれ説明をしていたけれども、さすがチェコ人であれこれ抜け道を考え出していた。店舗の営業開始に関しては、売り場面積の広さによって、閉鎖を続けるか、再開店できるかが決まるのだが、一部の大規模店舗では、売り場を仕切って、店舗の一部だけで営業することで、規制解除の対象になるような調整をしている。仕切りの奥は、倉庫みたいな扱いということになるようだ。
 そんな準備をしているのは、一つ、二つの店ではなく、多くの店でやっているようなので、政府もこのやり口を認めたと考えてよかろう。ニュースでは地図帳や旅行のガイドブックのコーナーを閉鎖して、売り場面積を減らした書店の様子が紹介されていた。本屋なんか、入る人は限られているから、売り場面積が広い方が人口密度が下がると思うんだけどなあ。

 政府が、非常事態宣言の延長を求めることを決めたのは、プラハの地方裁判所で、非常事態宣言中に厚生大臣の名前で出されたいくつかの命令が、憲法上の手続きに違反しているという判決が出たことが理由らしい。政府によると非常事態宣言が解除された場合、この判決のせいで、厚生大臣命令をすべて撤回する必要が出てくるというのだが、正直説明を聞いてもよくわからない。法律の世界なんて、一般の人間にとっては外国よりもはるか遠いところにあるモノである。日本語で説明されてもよくわからんことを、チェコ語で聞いて理解できるわけがないのである。
 ただ、現時点では影の与党とも言われる共産党も延長に賛成しておらず、下院の審議で延長が認められるかどうかはわからないようだ。野党は確か、アンチバビシュの急先鋒TOP09が反対で、市民民主党などは政府の説明と今後の政策次第だといっているが実質は反対なので、解除になる可能性もある。おそらく、前回同様政府の求める5月25日までではなく、期間を短縮して延長が認められるという妥協がなされるのだろうけど、野党にとっては一度は反対したという事実を残しておくことが大切なのだろう。政治の世界ってのは、日本もチェコもパフォーマンスが最重要になりつつある。

 規制の解除が進んでも、今のところ日々の感染者の数の増加は、増えていないから、このまま終息に向かうことを期待しよう。いい加減、この題名で、こんな記事を書き続けるのに疲れてきた。
2020年4月27日16時。





https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/









posted by olomoučan at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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